犬のしつけがQ&Aで分かる!

7ヶ月の犬がエサを食べない時のしつけ・対応方法

質問内容
堀川様いつもご指導ありがとうございます。チワワ犬で7ヶ月半。飼い始めて88日目。

あれから、糞食が時々ありますが、極力目の前でさせる様に家族で頑張っています。糞食してしまった時は忘れるようにしてます(笑

さて、今日は、エサを食べないご相談です。

実は、先週に次女が1人の際、朝のエサをいつも通り与えても食べませんでした。

事例で7ヶ月頃にそういった事が出てくると、娘も知っていたのですが、初めての事で、しかも1人だった為、どーするか悩んだ末、20分置いても食べなかったので一度下げたそうです。

でも、うちの犬は先日もご相談した通り胆汁を吐いたり、消化液を吐いたりしていたので、娘は心配で、その後1時間ぐらいおきにエサを与えてみたようです。

すると、始めにエサを与えた時間から2時間半後に完食したと聞いていました。

その後は、何事もなかったように毎回ちゃんと食べていたのですが、今朝まさに今散歩を終えいつも通り与えましたところ、食べません。

事例にあるように、うちの場合も夜のエサまで与えなくていいのでしょうか?
今20分くらい経ちましたので、無言でエサを下げました。

ワガママなのか、食欲がないのか分からなくて。おやつは、一切与えてません。

フードのみで、ブリーダーさんが食べさせていたエサを我が家でもそのまま続けています。犬は、このフードしか口にしたことは、ありません。

糞食が始まったこともあり、少しずつフードも増やしたところです。

今日は、この後胆汁や消化液を吐いたとしても、夜までエサは与えなくていいでしょうか?散歩もいつも通り行って大丈夫ですか?1時間は、外にいます。宜しくお願いします。


返答内容
今回は3つほど可能性があります。

①4月は季節的に寒暖の差が激しいですので、体調を崩して食欲がなくなる時があります。

②ホルモンバランスの変化が激しい月齢ですので、食欲も不安定になります。(だから胃液を吐くこともある)

③知能が急激に上がる時期で、相手の反応を見たり反抗してみたくなります。

それと、フードの量を増やされたと思いますので、それでまた食欲が変わった可能性もあります。特に、食べなかった2回とも朝ですよね。ということは、夜の量が多すぎたか、食べる時間が遅かった可能性もあります。

いずれにしても、問題は感染症等の病気がないかが心配です。

下痢がないか、咳やくしゃみや鼻水がないか、熱がないかを、観察・チェックされてください。あればすぐに獣医さんに診てもらいます。

それがなければ、夕方か夜まで何も与えないでください。元気で遊んだり散歩できていれば大丈夫です。

夕方に、少しで良いので、お湯でふやかしたフードを与えてみてください。

それでも食べない場合は、それをさらに、ぬるま湯で増やしてスープ状にして、夜に与えてください。

それまでは水を飲ませないようにしてノドがかわくようにしておきます。水皿や水飲みボトルを外すか空にしておきます。

そうするとノドがかわきますので、スープを飲むことになります。

体調が悪いときはそのほうが消化も良いです。

ただ、人間もそうですが体調が悪いときは食欲が落ちるのは自然です。

免疫の多くは腸で作られますので、食べ物の消化を止めて免疫の産生に集中します。

だから、熱を出して、食べないようにしたり吐いたりします。

そうやって夜スープも飲まないようでしたら、明日の朝、まず残っていたスープを与えてみて、飲めばOKですが、それでも飲まないようでしたら獣医さんに診てもらいましょう。


飼い主さんからのお返事.png
堀川さま、○○です。動物病院へ行きました。

持参した便が少し緩いと言われました。また、らせん菌が少しだけ多い。嘔吐物には、特に何もなく、単なる嘔吐です、で終わりでした。

お腹がゴロゴロ鳴ってたので、それも伝えると、軽い消化不良か胃腸炎の可能性があるかもと、とにかく曖昧で。

血液検査とレントゲンを撮って詳しく調べますか?といわれ、今週末そこの病院で去勢と乳歯残存の手術を予定してる為、念のため検査をしてもらいました。

レントゲン結果は、異物は見当たらない、ガスが少し溜まってる。他に異常は今の時点では、見当たらない。血液検査も今の所、特に問題ない。

だとすると、嘔吐や緩い便、食欲がない原因は、消化不良や、胃腸炎かもと。

結局今の時点でハッキリした診断が下せないから、考えられる胃腸の治療をしましょうと言われました。正直、曖昧すぎて、ちょっと不信感が。こんなもんなんでしょうか。

初めてでよく分からず、言われるまま、検査しましたが。

とりあえず点滴はしてもらいました。

ガスター錠とラックビーが処方され、明日の朝から1日2回飲ませるように言われました。あと、消化によい缶詰めが処方されました。

蓮は、フードしか口にした事がないので、もらってきましたが、缶詰めは抵抗があり、フードをふやかして回数を多くして与えても良いか聞いたら、それでも良いと言われました。

夜の分のエサは、与えるように言われたので、9時に病院から帰宅してから、与えてみました。

いつものフードを多めのお湯でふやかし、まずは、一回分の半量を待てさせてから与えました。すると食べてくれたので、残りの半量もふやかして与えてみました。すると完食しました!

明日は、ふやかしたフードを三回に分けて与えてみようと思いますが、堀川様の見解はいかがでしょうか?

明日朝食べない場合は、また点滴させに来てくださいと言われています。

週末の手術もなんだか不安になってきちゃいました。


返答内容
ご報告いただきまして、ありがとうございました。

今回の獣医さんの判断は適切だったと思います。

検査の結果、決定的な原因が見当たらない場合は、獣医さんの経験と知識の中での消去法で推察していくしかありません。

異物も無かった、熱も無かった、ウイルスや寄生虫も問題無いレベルだった場合は、今回のような診断になると思います。

先日もお話しいたしましたが、この月齢ではホルモンバランスや成犬としての本能が強く出たり戻ったりで不安定です。緊張興奮やイライラが強くなり、自律神経のバランスが崩れやすいのです。

同じことが季節にも言えます。

季節の変わり目は寒暖の差が激しいですので、それだけでもストレスになり、自律神経のバランスを崩します。

私達人間の大人は、服を着たり脱いだり冷暖房で体温をしっかりコントロールできますが、犬や人間の幼子にはそれができません。

犬は丈夫なようで意外と繊細で、環境の変化で体調を崩しやすいです。不思議なことに、落ちているミミズの死骸や腐葉土は食べても平気なのに、飲み水やフードの種類が変わっただけで吐いてしまう犬もいます。


さて、人間もそうですが、自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位になると、活性酸素が体内に多く蓄積します。

その活性酸素が粘膜に炎症を起こしてしまうんですね。

ある人は胃が痛くなりますし、ある人はノドが痛くなったり、口内炎ができる人、鼻血が出る人、目が充血する人など、その人の一番弱い部分に症状が出ます。

これは犬も同じですし、例えば、ストレスの多い動物園の動物は、胃潰瘍や胃炎になっている個体が多いそうです。

(それらが慢性化して血行が悪い状態が続くとガンになります)


さて、ひとまず大事に至らず良かったです。

少し安静にしましょう。今日はお散歩とコング遊びも、無理にしなくても良いです。(犬が遊びたそうなら遊びましょう)

注意点は、犬を気遣いしすぎないことです。注意深く観察と配慮はしていただきたいのですが、「気遣いしていることを犬に悟られてはいけない」ということです。

犬には、「自分が病気だから、手術したから、かわいいから、優しくしてくれているんだ」と理解できる知能はありません。犬の本能で冷淡に反応するだけです。

ドッグフードですが、今後二・三日はふやかして与えて、また徐々にお湯の量を減らしながら固くしていきましょう。

今後も犬と暮らす上で、時々あることですので、良いご経験にされてください。

それでは今日は以上です。

飼い主さんからのお返事.png
堀川さま、お忙しいのにご返信ありがとうございました。本当に感謝致します。

なるほどな、とまた勉強になりました。獣医さんに病気でかかるのが初めてなので、基準が分からず戸惑ってしまいました。

今朝とお昼に、ふやかしたフードを完食しました。準備をし始めた時から、興奮して昨日とは全く違いいつもに戻ってました。朝の薬は水に溶かし与えました。

ウンチは2回しましたが、1回目は、少し柔らかく、2回目はいつも通りのいいウンチが出ました。嘔吐もなく、ケージ内でも骨ガムやロープをかじったり、クレートで寝たりいつも通りに過ごしています。ホッとしました。

2、3日はふやかしたフードで三回であげてみます。お騒がせしました。

最近の相談内容は、食事や嘔吐についてがほとんどでしたが、実は7ヶ月に入ってから、事例にあるような行動が、うちの犬にも出て来ています。

ただ、沢山の事例を拝見しているので、参考にさせて頂き、なんとか躾を続けています。手に負えなくて困るというレベルには至っておりません。

この時期みんなが通る道なんだ思うと、凄く気が楽になります。問題行動が起きると、なるほどなと笑えてくることがあります。

従順だった5ヶ月頃に比べて、リーダーウォーク中では、リードを噛んでみたり、ケージから出した際の飛びつき、今まで平気だった掃除機に吠えたり、風で揺れるカーテンに唸って吠えたり、散歩中に座りこんだり....

でも、指示をだし、型を作り、褒める、をただひたすら続けています。結果が出る時期ではなく、教える時期だと思って。ホントに良くなったり悪くなったりですが、それでもほんの少しずつ犬なりの成長が見られると家族で喜んでいます。

堀川さまに出逢ってなかったら、この反抗期の時期をカッカして過ごし、犬との関係がおかしくなっていたと思います。まだまだ、不安定な日々は続くんですよね(笑

毅然とした態度を忘れないように、家族で頑張ります。

また、宜しくお願いします。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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