犬のしつけで噛んだ物を出させる教え方・鳴き・吠え・臭い嗅ぎ・体拭き
いつもテキストやQA集を参考にさせていただいております。ありがとうございます。
さて早速ですが、以下についてご相談・ご質問がありメールいたしました。
<問題の内容>(複数質問し申し訳ありません。)
1.「ダセ」が上手く教えられません。
ひも付きのボールやコングで、遊んでいます。ボールやコングより、ひもに興味を示すことが多いです。(堀川さんのQA事例集を拝読し、これはこれで良いと思っています。)
ひもを咥えことができると、私や夫から離れて後ろを向きます。私たちが手を伸ばし、ひもを取られるのを嫌がっている為だと思われます。
ひっぱりっこにならないように、犬の体を引き寄せる、もしくは私たちが犬の方に寄っていき、「ダセダセダセ・・・」と言いながら、手をあごの下に持っていきますが、自分から出すことをしません。
やむを得ず私たちが力づくの状態で口を開けさせて、もしくは口からひもを抜き取っています。(現在歯の生え変わりで、細めのひもだと口から抜ける場合があります。)
取り出したら、「ダセ」の形(手のひらにひも等をのせて犬に見せる)を作っています。見せると犬が取りに来るので、「オスワリ」か「マテ」の形を取らせて、見せるようにしています。
ひもを咥えた際に4・5回に1回、1分程度は犬の自由にさせています。また、私たちがひもを取ったあとは、すぐに「オスワリ」「マテ」「フセ」などをさせた後、遊びを再開しています。
ひも付きボールやコングで遊ぶようにする前(1週間ほど)は、獣医さんにいただいた、細長いひも状のフェルトを編んだもので、ボール遊びのようなこと(「オスワリ」「マテ」「フセ」などをさせた後、ひもを追いかけさせる)していました。
フェルトは犬の歯に引っ掛かり、更に犬も出すのを嫌がり、かなりの力で強引に口を開けさせ出していました。このような誤った経験をさせたことが、「ダセ」ができない、またひもを咥えると私たちから取られないよう離れたり後ろを向いたりする原因になっているのではないかと考えています。
また、最近はせっかしく自分がひもを取っても、結局私たちに取られるのが嫌なようで、回収後遊びを再開する際に「オスワリ」「マテ」「フセ」等指示を出しても、リードを噛んだり、辺りを嗅ぎまわったりと、知らんふりをします。(これは主従関係が、まだできていないからだと思います。)
どのようにすれば、犬の負担を減らし、スムーズに「ダセ」を教えることができるでしょうか。
2.ゲージ近くに人がいるとキュンキュンと鳴き、更に要求吠えをします。
近くにいる時は、口を閉じて睨み「ダメ!」と注意し、その後褒めます。ただ遊んでもらっていると思うのか、注意している時もしっぽを振っており、叱られているのが十分に伝えられていない様に見受けられます。
また、吠えると構ってもらえると思っている節があり、その都度注意しに行く事が正しいのか迷っています。
3.リーダーウォークの際、何か興味を引くものがあると、そちらの方に行き、匂いを嗅ぎしばらく動かなくなります。
犬を私たちの方に寄せるため、無理やり引っ張ったりすることはしていないため、現状として犬が納得してこちらに戻ってくるまで、私たちが動かず待っている状態になっています。
このような対応だとリーダーウォークにならないのではないかと考えたり、無理に引っ張ったりする方がよくないのではないかと考えたりして対応に迷っています。
4.2~3日に1度程度、犬の体を蒸しタオルで拭いています。
体を拭いてやる時、犬はうっとりと気持ちよさそうにしていますが、拭くという動作が、撫でてやる動作に似通っているように感じています。犬を撫でることは従属的に映る動作となるので、気になっているのですが、問題ないでしょうか。
<犬種、年齢など>
・犬種:チワワ 年齢:満6か月 性別:オス
・飼い始めてからの日数:1か月と5日
・犬を飼った動機:夫と妻(私)とも、犬を飼った経験はありませんが、犬が好きで、いつか犬を飼おうと話していました。ゴールデンウィークにペットショップに行く機会があり、そのうち一匹の犬を気に入りました。その後3度見に行き、ダッコ等の触れ合いもして、家に迎えることにしました。
<家族など>
・家族構成:夫(30代後半)と妻(30代後半)の二人家族
・同居時間
夫=
平日(月・木-日) 8:50出勤 20-21時頃帰宅
出勤前に20~30分程度、帰宅し食事後1時間程度(犬の晩御飯、グルーミング含む)リーダーウォーク・仰向け・ボール遊び等をしています。
休日(火水) 半日~1日中、一緒にいます。20~30分程度を2回程度、夕方に散歩1時間、夕食後に1時間程度、ゲージから出し構います。
妻=
平日(月-金) 7:40出勤 19~20時頃に帰宅
出勤前に10~15分程度、帰宅後時間がある時は10~15分程度、夕食後、夫と交代しながら1時間程度(犬の晩御飯、グルーミング含む)リーダーウォーク・仰向け・ボール遊び等をしています。
休日(土日) 半日~1日中、一緒にいます。ただ家事等しますので、あまり構わず手が空いた時に20~30分程度を2回程度、夕方に散歩1時間、夕食後に1時間程度、ゲージから出し構います。
社会化(月齢の近い子犬との触れ合い)の為、獣医師さん主催のパピークラスに土or日に1度参加したりしていました。
<過去の接し方など>
①スキンシップ・遊び
共働きの為、犬に構う時間があまり取れず、二人とも仕事の日は構える時(餌やりを絡めて朝と晩)に、休日は朝・晩と夕方の散歩、後は手が空いた時に、適宜構っていました。
遊びは、ゲージから出しリードを付けず、部屋内(リビング・ダイニング)を自由に歩き・走らせて、犬の名前を呼び「オイデ」のような事をしていました。また、餌を手に乗せて食べさせたりもしていました。
②しつけ・ほめ方など
餌をやる際、「オスワリ」「マテ」「オイデ(実際は犬の名前を呼ぶ)」等、餌を使いしつけをしていました。
出来たら、「かしこい」「いい子」等と、少々大げさにほめながら、ナデナデしていました。
叱るときは「〇〇(思わず呼んでしまう事が何度かありました)、ダメ」と口で注意しながら、マズルを掴んだりしていました。
③オヤツ・抱っこなど
オヤツ以外、全てしていました。抱っこは、蒸しタオルで犬を拭く時や、気が向いた時、膝の上に乗せたりもしていました。
ナデナデは、ほめる時や可愛がる時していました。(今でもポンポンが、ついナデナデになってしまっているような時があり、自戒しています。)
声かけは、キュンキュン鳴きの時や、犬に指示を出さず特に何も無い時にも、していました。
④散歩
散歩の頻度:3~4回/週
時間:1時間前後/回
夫・妻が休日の時、夕方、犬にリード付け、キャリーバックに入れ、徒歩5分くらいの所にある、河川敷へ。(散歩でたくさん犬が来ている為)着いたら犬をバックから出し、外の様子を見せたり、慣れさせたりしていました。
慣れてきたと思われる頃から、犬を連れた散歩中の飼い主さんに声をかけ、触れ合うようになりました。この時期は、それ程歩き回らず私たちの周りをウロウロして地面などの匂いを嗅いでおり、時折犬が行きたい方向に歩いていくのを、私たちが付いていく感じでした。
⑤タイムスケジュール
犬の構い方は、テキストやQA事例集を拝読し、変わってきたと思いますが、構っていた時間(量)は、現在とあまり変わらないと思います。
⑥構成・環境など
写真を添付いたしました。(ゲージの様子、家の見取り図)
画像の上下が逆転しています。修正できませんでした。申し訳ありません。見づらくて申し訳ありませんが、ご確認をお願いいたします。
お手数をおかけしますが、ご教示の程どうぞよろしくお願いいたします。
メールをいただきまして、また本サービスのご購入ありがとうございました。
1、ヒモで遊んでも良いんです。
犬が発散できて、スキンシップになり、主導性と毅然さを示せればそれで良いのです。
そのままヒモ付きコングで遊んでも良いですし、コングはヒモ無しにして犬にリードを付けてそれを持つ・・・という形でも良いです。
コングにしてもヒモにしても、好きに噛ませる時間も作って発散させてあげて、しかし、それだけでは主導性も示せませんので、少し好きに遊んで発散したあとは、しっかり教えてください。多少強引でも良いです。
こちらからしっかり型を作ってあげないと示せません。それと、5か月以降になってくると、成犬としての自我・独立心・権勢本能などが強く出てきて、相手との力関係も意識します。試したりもします。
一貫して、「自分がリーダーで君はそれに従う立場なんだよ」ということを示してあげないといけません。
手で直接犬の口を開けて出しても良いですし、ヒモやリードを引く場合は、水平方向に引くと引っ張り合いになってしまうので、それではなく、真上方向にチョン・・チョン・・チョンと瞬間的にインパクトを加えながら上げていくと良いです。
真上に上げると犬は踏ん張れませんので、放すしかないんです。
ただし、、手で直接犬の口を開けて出すときに、あまりにも抵抗する場合は強引にやりすぎないで、仰向けやリーダーウォークに切り替えて、主従関係をしっかり示してください。
仰向けにして首輪をしっかりつかんで動きを固め、その体勢で口から手で取り出してください。
それと、コングが小さすぎると取り出しにくいです。少し大きめの方が犬もくわえるのが大変なので、ツルッと取り出せます。
1については以上ですが、今は反抗期のど真ん中です。興奮もしやすいですし、主従関係が完成する時期でもありませんし、経験不足です。
期待しないで、結果を求め過ぎないで、淡々と教え続けて成長を待ってあげましょう。
2、口閉じ注意だけでなく、布掛けやリーダーウォーク・仰向けも併用してください。
それと現状の反応は、今のやり方が犬には甘く映っているという結果でもあります。もっと厳しい態度で「シ!」の注意音と口閉じを関連させてください。それと褒めすぎないことです。
接触系の教え方が誤解しやすい犬の場合は、布掛け目隠ししましょう。ケージかクレートハウスに毛布などの厚手の布を掛けて、暗く目隠しします。巣穴感覚で落ち着ける犬が多いです。
厳しい口閉じ注意、リーダーウォーク・仰向け、布掛け目隠しを全部やってみて、その子に一番合うやり方を探っていきましょう。
今回は布掛けを第一優先でやってみてください。
吠えが収まってきたら、少し布を開ける・・静かにできたらまたもう少し布を開ける・・・というふうに、少しずつ開けながら適応させると良いです。
3、ズリズリズリと対面して引っ張ると良くありません。
目を合わせないで、瞬間的にチョンと引き上げて切り返してください。
あるいは、ご自分の腰にリードを縛って、そこに犬を付けて知らんぷりして移動してください。犬を見ず、反対を向きながらちょっとずつ動きます。
「自分にはどうにもコントロールできないんだ。この人に付いて行くしかないんだ。自分のワガママは通用しないんだ。」という事実を、これでもかと常に見せつけて、犬が根負けしないといけません。
今は本当に根競べなのです。
ただし、成犬の本能・感覚がやっと出てきたばかりの子供です。圧倒的に経験不足です。いろんな物に興味が行くのも、哺乳類の成長過程では自然なことです。
学習のための時間も作ってあげて、リードを付けて動ける範囲で色々観察させてください。
お散歩ならば、たくさん距離を歩くことは考えないで、どこかキレイで安全な場所を見つけたら、そこで飼い主さんはのんびり座って、その周りを犬にウロウロさせて外の世界を観察させれば良いです。
4、猫なで声でナデナデ・チヤホヤしなければ大丈夫です。マテをしっかり指示でさせた上で、毅然と淡々とやれば問題ありません。
【その他】
・「オスワリ」「オイデ」→は「スワレ」「コイ」にしてください。指示音はなるべく短い短音にしていただきたいのと、他の指示音と語頭を同じにしないことです。犬はもう「オ・・」で反応しています。同じだと混乱します。
・お写真のクレートハウスは、天井が半透明のタイプではないでしょうか。それですと犬は安心できません。雑誌でも新聞紙でも良いので、そこにガムテープなどで貼りつけて、光が入らないようにしたほうが良いです。
では今日は以上ですが、お話したように反抗期のど真ん中です。結果が出ない時期がしばらく続きますので、期待したり無理に結果を出そうとされないで、やるべき態度でやるべき事を淡々と続けていかなければいけません。
それでは、またこれから頑張って続けていきましょう(^_^)