反抗期の症状が出てきた犬のしつけ
堀川様いつもお世話になりありがとうございます。ボストンテリアのオス、あと2日で7ヵ月になります。
前回、お返事いただいた直後くらいから、やはり反抗期の症状が我が家でも出始めました。
いろいろな方への同じ月齢、お悩みへのアドバイスを読んで、自分なりに心の準備はしておいたつもりですが、やはり可愛い子から反抗をむき出しにされると辛いですね。
でも、大人になってからのこの子と過ごす時間の方が長いですので、いい関係を築いて、この子が早く私達のことを信頼して安心して暮らせるように努力します。ご指導よろしくお願い致します。
前回、「のんきで威嚇性の低い素性の子のようです」と言っていただけて、少し肩の力が抜けました。
散歩中、たくさんのワンちゃんに吠えられますので、この子もいつか怖がり吠えるようになるかもしれない、とは思ってますが。
最近、前回注意すればマシになっていた要求吠えがひどいです。態度や注意の仕方を変えたつもりはないのですが...。
吠えるのはいつも散歩と食事がまだの時間帯です。運動をして疲れて、お腹もいっぱいになるとケージの中でおとなしく過ごします。玄関のチャイムや電話や掃除機の音には元から吠えません。
<朝>
(1)主人が犬に見えるところで身支度や軽い体操をしている時
(2)私がトイレに入るとき、犬の排泄物をトイレに流しに行く時。
(3)出勤する主人を1階の玄関→外に見送りに行く時。
<夕>
(4)私がキッチンで夕飯の準備を始めるとき(ケージとカウンター越しに約7メートルの対面になります)
(5)洗濯物を畳んでいる時(犬から3メートルくらいの距離で背中を向けています)
目線は合わせないように、近距離で対面になる時は物干しにバスタオルをかけてパーテーション代わりにしたり、この一月ほどは食卓代わりにしているローテーブルも背中を向けて座るようにして、犬は鏡で映して見るようにしています。
1,4,5の時はケージ越しに口閉じをして「シー!」の後、お座りをさせて「○○、イイコ」でその場を離れます。前はそれで静かにしてくれるようになっていたのですが、最近はしつこい時が多いです。
なので、リーダーウオークをしますが、飛び付いてくるか、床にべったり伏せてしまって、ただ引きずっているようになります。知らんぷりで背中を向けて立っているのを2ー3分続けてケージに抱え入れています。これでいいのでしょうか?
問題は2,3の時で、犬から見えない離れた所から「シー!」と言いますが、余計にひどくなります。私が視界に戻ると止みますので、これは要求の呼び吠えですよね?
私がほとんど世話をしているせいか、主人に要求吠えはしません。主人が仕事から帰ってきても知らぬ顔です。私の方がナメられているのかな、と思いますが、私が何をしていてもずっと私のことだけを見ているようですし、気分次第で主人の指示は無視する時もあります。
でも、今朝は私が吠えを叱りましたので、気に入らなかったのか、その直後に主人の「スワレ」にすぐ応えて、チラッと私を見てきました。こんな風な「当て付け」をするものですか?私の勘違いかな?少し悔しかったです!
散歩ですが、皆さんのご相談に対するアドバイスのように進めているつもりですが、確認と、間違いがあればご指摘ください。
引っ張って私の前を歩かせないように、常にリードを短く持って、無理矢理ですが、自分の横を歩かせています。歩き出しは終始下をクンクンしてばかりなので、「マテ」で止まったり、「ダメ!」でリードを引いて「ツケ」で歩き出しますが、私のズボンに飛び付いてきたり、足に噛んできたり、私に見せつけるようにリードを噛んで引っ張ったりします。
不思議なのですが、毎日朝夕一緒に歩いていると、そろそろ反抗してくるな、噛みついてくるな、とわかるようになりました。飛び付きは引き離して、「スワレ」をするまで言い続けます。
ここでいつも悩みます。
ポンポンで「イイコ」しようとすると、犬は嫌々我慢で座らされているので、手を噛もうとします。
声だけで「イイコ!」でいいのか、誉めずに歩き出せばよいのか...。
歩いていくうちに、誰とも合わない時間が続くと、たまに引っ張らずに横について歩いている時があるので、犬には触らずに「ツケ、○○イイコ!」と言いながら歩いています。また、立ち止まってみた時に、足の横についたり座って私の顔を見たら「ツケ、○○イイコ!」
まだ左側だけを歩くのは集中できずに無理なようなので、右にいても左にいてもこだわらずに誉めています。ダメですか?
それから、外を歩いていると、興味のある対象に立ち止まったり、ペタンと座ってずーっと見ていることがあります。遠くに見える犬、ホースで水を出しながら車を洗っている人、工事や庭仕事をしている人、などをです。気がすむまで見せていてもいいのですか?
それとも、これは犬の勝手で止まっている、犬主導の行動ですから無理矢理ひきずってでもその場を離れるべきですか?
今のところは気がすむまで眺めると、「○○、行くよ!」と声かけすると歩き出します。もっと見たい時は伏せてしまって動きません。
「動かない時はそれを利用して『マテ』を教える」とありましたので、「マテ!」と言うと、反対に歩き出そうとします...。
家の外に出した途端に噛みついてきていた頃から1ヶ月半、少し成長したな、と毎日辛いながらもほほえましく思っていました。
でも、昨日主人に「吠えるの最近ひどくなってない?」と言われてしまい、また、部屋でのリーダーウオーク中に内腿をひどく噛まれてしまい、自信を無くしています...。
間違っていることは今のうちに直さなくてはいけない、と思いご相談させていただきます。長々といつも読みにくい文章ですみません...。よろしくお願い致します。
暑い日が続きますのでご自愛ください。
>吠えるのはいつも散歩と食事がまだの時間帯です・・
↑この月齢らしい反応ですので、気にされないでやるべき教えを淡々と続けていきましょう。
別の言い方をすれば、頭が良くなってきた・・成長してきた・・
という事です。
しかし、まだまだ経験不足なのと主従関係が深まっていませんので、ズル賢さだけが目立つ時期なのです。
もっと幼い時は、いつでもどこでも感情でクンクン鳴いたり吠えたりしますが、今は部分的な場面で吠えたり噛んだり、という事をします。これは明らかに自分の気に入らないことに反発したり試したり、その反発や試すことに対する相手の反応を見たいのです。
犬の知能が急に高くなってきた証拠です。
犬の成長の証として喜ぶべき事です。それで良いのです。
教えを理解できる知能の土台ができたわけですから、ここからしっかり一貫して教えていきましょう。将来を左右する分岐点に今はいます。
まず吠えですが、この時期はかなりズル賢くなりますので、口閉じやリーダーウォークに対して狡猾にジャマをしたり、上手く逃げようとします。
ゲージもしくはクレートハウスに犬を入れて、そこに毛布などの厚手の布を掛けて、暗く目隠ししてください。
接触系の教えよりも、この時期は無視系のほうが効く場合が多いです。
とにかく精神戦になりますので、毅然さを貫いて厳しい態度を示し続けてください。気のお優しい方には心が痛いかもしれませんが、ここで犬に主従関係の勘違いをさせてしまうと、今後の犬のしつけがとても大変になります。
一生を決めるな時期だと認識いただいて、今だけでも結構ですので、踏ん張って続けてみてください。
7・8か月は大変で、9・10か月になればだいぶ楽になります。
>知らんぷりで背中を向けて立っているのを2ー3分続けてケージに抱え入れています。これでいいのでしょうか?
↑これで良いんです。ただ、もしマウンティング(飛びついて抱き着く)などしてきたら、それは受け入れないで、スワレでリードをガツンと引いて引き離してください。
本当に今は根競べの精神戦になります。
>私の方がナメられているのかな、と思いますが・・
↑世話を細かくしてくれる人に対して、それを従属的に見る犬がいます。
よく「犬は世話をしてくれる人になつく」と言われますが、それは半分正解で半分間違いです。世話の仕方・接し方の態度しだいなのです。
毅然と世話する人は良い主従関係を築けますし、そうではない人が世話をすればするほど犬になめられます。
なるべくご主人とも分担して世話をしていただいて(役割を分けるのではなく、同じ世話でも双方でランダムにする)、そして、奥様ご自身の犬に対する態度もさらに毅然さを増してください。
つらくても、この2カ月くらいだけでも良いので頑張ってみてください。奥様が、現実に少し犬から勘違いされているのは事実です。この事実は受け止めないといけません。私も昔はそうでした。
>こんな風な「当て付け」をするものですか?・・
↑これは当てつけというよりは、比較なのです。「この人の言うことは聞いた方がいい」「この人の言うことは聞かなくてもいい」という、誰に従ったら自分に利があるかをシンプルに判断して行動しているのです。
ですので、ご家族が一貫することが大切になります。逆に、「奥様の方が厳し過ぎる」というのもいけませんので、ご家族で調整されてください。
ただ、今の月齢の独特な反応でもありますので、悲観などされないで、毅然と主導を続けてください。なるべく最低限の世話にするという認識でも結構です。
心身ともに、少し距離をおいたほうが良い時期です。
犬の独立心も強くなってきますので、あまり世話がチヤホヤだといわゆる「ウザイ」と感じます。
でも一方で、まだ子供で愛情もほしいので、かまってほしい時は要求吠えする・・・という、人間で言う中学生や高校生の反抗期と似ています(笑)
>私のズボンに飛び付いてきたり、足に噛んできたり、私に見せつけるようにリードを噛んで引っ張ったり・・
↑これも今の月齢の犬の典型的な症状です。
絶対に気持ちで負けずに、毅然さを示してください。ズンズン歩いて、止まる!曲がる!Uターンをビシビシやってください。
無理に引きずったりはしないで、細かくUターンやバックで歩いてみるのも良いです。ジッと止まって無視も良いです。
おそらく止まると噛むのを止めるはずです。歩くとまた噛んできます。
自我や権勢本能が強くなるので、コントロールされるのを嫌がるんです。
でも、ここで根負けしないで、毅然さと主導性を貫き、「この人にはワガママは通用しない。降参だ。自分が従うべき相手」と認識するまであきらめないことです。
どちらかが根負けするまでの根競べなのです。
>ここでいつも悩みます。ポンポンで「イイコ」しようとすると・・
↑今はスワレを教えるというよりは、リーダーシップを示す時であり、根競べ(リーダー争い)なので、無理に褒めなくていいです。そのまま毅然と飼い主さんの思う行動を淡々と続けてください。
もう犬はスワレ自体は覚えて分かっているはずで、違う理由でスワレをしたくないだけです。(主導権を握られたくない。好き勝手したい。)
>犬には触らずに「ツケ、○○イイコ!」と言いながら歩いています。
↑これで良いです。あまり細かくやりすぎると従属的になるので、基本は毅然とズンズン主導して、時々堂々と褒めてあげてください。
時々は、ツケで褒めて、マテでしっかり褒めて、また歩き出すのも良いです。(30秒や1分に一回くらい)
それと、外は興奮の要素も多いですので、家の中で集中的にやるほうを重視してください。
>右にいても左にいてもこだわらずに誉めています。ダメですか?
↑付いて歩ければまずは良いですが、褒めたらすぐ、コッチやツケで付かせたい方に誘導してさらに褒めてください。
>気がすむまで見せていてもいいのですか?・・
↑こういう時は、犬任せで止まるのではなく、止まらせないでいったんちょっと歩き、そこで飼い主さんが主導でマテ・スワレをさせて、そうして犬に観察させてください。
色んなモノを観察・順応させることは大切です。
>「マテ!」と言うと、反対に歩き出そうとします...。
↑これで良いんです。これを繰り返して徐々に主導権を握っていってください。
段々犬が反抗するタイミングも分かってきますので、そこで上手く利用すれば良いのです。
マテの時に「そろそろ動くかな・・」、ツケの時に「そろそろ止まるかな・・」が段々読めるようになってきます。そこは大人の人間の方が一枚上手ですので、先回りして利用して教えてあげてください。
そういう繰り返しの積み重ねで、「この人にはかなわない」と犬が認めるようになっていきます。あせらないで心配しないで続けることです。
あとは、夏場の暑い時期は犬がイライラしたりグダグダしたくなる傾向もありますので、それも少し加味してあげてください。
では、また頑張って続けてください(^-^)