犬のしつけがQ&Aで分かる!

散歩の引っ張り・噛みつき・無駄吠えする犬のしつけ

質問内容現在9ヶ月のヨーキー(男の子)のことでお世話になっている○○と申します。

おかげさまで、トイレはほぼ「チッチ」の合図で、ケージ内のトイレで出来るようになり、マーキング行為もなくなりました。外にお散歩に出た際も、「チッチ」の合図でトイレが出来るようになりました。

ご指導頂いたとおり、2週間ほどホテルに預けていた期間は、普段使用しているトイレトレーを持参し、そこでするようにしてもらったことで、マーキング癖が復活することもありませんでした。ありがとうございました。

○家の中とお散歩の時にリーダーウォークをするよう心掛けていますが、お散歩の時はやはり刺激物が多いためかうまく行きません。

終始、アイコンタクトが出来ず、人や他の犬がすれ違う度にそちらに気が散ってしまって引っ張ったり、地面や葉っぱなどをクンクン嗅ぎまくり・・・という感じです。

引っ張った時は、急に向きを変えて反対方向に歩いたりしているのですが、反対方向に向いた途端に今度は向いた方向に素早く走ってきて引っ張る・・・という繰返しのときがあります。たまに、上手に隣を歩いてくれる時もありますが・・・

○前回、遊びの延長で歯ブラシに徐々に馴らしていくというアドバイスを頂き、早速やり始めたのですが、先日、歯ブラシを口に近付けた際、口の中にくわえ込んでしまった時がありました。

そしてそのまま眠たそうにしていたので、「馴れたのかな・・・」と勘違いし、今日はここまででいいかと思って口の中から引抜こうとしたら、「ウっ~」とうなりながらガッチリくわえて離さず、歯ブラシが途中で折れてしまいました。

口の中に残った部分をのみ込んでしまったら大変だと思い、口をこじ開けて取ろうとしたら、威嚇するようにうなりながら、ものすごい力で噛んできました。

最終的にはくわえていた部分を吐き出させることが出来たのですが、指には血豆が出来、出血もしてしまいました。こちらも頭に来てしまったので、その後すり寄ってくるのをはねのけて、ケージに入れ、ふすまを閉めてしまったのですが、後からちょっと冷静さを欠いていたと反省しました。

その後、また遊びの続きをしてあげようとケージから出したら、ケガした所をペロペロとなめてきましたので、はねのけた行為がトラウマにならなくて良かったと安心したのですが・・・こういった場合は、どうするのが正解だったのでしょうか?

歯ブラシに馴らそうと口に近付けた時に、今回のようにくわえ込んでしまったらどうすれば良いのでしょうか・・・?ちなみに、手指を噛みに来る癖はまだ治っていません。

○普段はあまり無駄吠えをしなくなったのですが、先住犬をかまっている時や、先住犬にごはんやおやつをあげている時に吠える・・というか、ケージ内をウロウロしながら悲しげに鳴きます。

「キャウゥーン」と甲高い声をあげる時もあるので、とにかく相手にしないよう無視をしていますが、このような対応で問題ないでしょうか・・・?

以上が現在の問題点です。お手数ですが、御指導のほど、よろしくお願い致します。

 

返答内容

進歩しているようで良かったです。自信にしていただいて、続けていきましょう。

>終始、アイコンタクトが出来ず・・

↑この月齢では、外の世界ではまだまだしばらく無理です。幼くて興奮しがちなのと、主従関係が出来ていませんし、出来てきてから毅然と教え続けなければいけません。今の不段階では全てが足りていません。

まずは主従関係作りを強化していくことと、練習もしないといけません。まずは興奮の少ない家の中や敷地内で練習です。

床にドライフードを点々と置いて、リーダーウォークの練習です。厳しく切り返したり、「シ!」の注意音でリードをチョンと引き上げて止めさせる練習をコツコツ続けないといけません。

本当に根気が要ります。


歯磨きですが、今の段階では無理にしないほうが、かえって良いです。主従関係ができていない段階で、アレコレとテクニックだけで解決しようとしても絶対に上手くいきません。もし上手くいっているように見えたとしても、突然噛まれたりして危険です。

まずは主従関係をしっかり作ることです。それが出来れば、歯磨きもグルーミングも怒りません。どうやってごまかすかの手法ではなく、何をしても犬が怒らない関係を作るかどうか・・になります。

その上で、マテをしっかり教えておくことと、作業用の革手袋を準備することと、高くて狭い作業台を作ることです。


>手指を噛みに来る癖はまだ治っていません・・

↑これも主従関係の影響です。関係作りを強化することと、作業用の革手袋をしてわざと手を見せて噛ませて、そこで「シ!」の音とリードのチョン引きで注意します。

また、噛まれた手をそのまま犬の口に押し込んで注意する方法も良いです。

さらに主従関係を意識させるために、リーダーウォークに移行してください。厳しい態度でやりましょう。そしてまた手を見せて・・・これを繰り返してください。


>「キャウゥーン」と甲高い声をあげる時もあるので相手にしないよう無視をして・・

↑ご近所迷惑にならない範囲で無視していただきたいですが、もし余裕があれば、首輪を捕まえて「シ!」の音でチョンと引き上げて注意してください。

これも、要求されない関係が必要です。


以上、今回の問題は全てが主従関係に起因しております。まだ月齢も幼く、始められてから長く経ったわけでもありませんので、まだまだ根気良く続けないといけません。

全体的には、進歩しているとのことでしたので、やり方はそれで正しいのです。後は、少しずつ強化していくことです。

今までの習慣もあったわけですので、激変するとかえってパニックになります。少しずつが良いのですので、今までそれで良かったのです。これからまたどんどん強化していきましょう。そして子犬の成長も待ってあげないといけません。

1歳過ぎるまでは、なかなか落ち着きませんし、1歳過ぎたら完璧ということもありません。

まだまだ根気良く続けながら強化が必要です・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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