犬のしつけはリーダーウォークが出来ればすべて問題行動は減っていくのでしょうか?
こんにちは。うちの犬は9ヶ月になり可愛い、いたずら盛りです。
今まで、皆さんと一緒でお散歩では犬に引っ張られています。外へ出てしまうと、なかなかリーダーウォークにならなくて出来るだけ前に出さないようにする為、私が疲れてしまいます。
家でも音に敏感で吠え出したら、お腹の底から声を出し続けます。例えば、花火、雷、ヘリコプター、来客、掃除機、etc
掃除すするときのスプレーは、持っただけで吠え始めます。
何とかならないかと、本を出して読みましたがリーダーウォークが出来ればすべて、そういった行動は減っていくのでしょうか?
最初は、飼い主を信頼して、良く言うことに耳を傾ける様にと意気込みましたが、何も出来ずにいます。リーダーウォークを実践出来るには毎日の繰り返しだと思いますが、何か、ポイントを教えて頂けたらと思います。
可愛いので甘やかしているので駄目なのでしょうが、宜しくお願いします。
今までの犬との接し方で具体的には・・
1:「スキンシップ 遊び」...
例えばゴングでの遊び、ボールの持って来させ等です。「ボールの持って来させは」一・二回すると犬が途中で座り込んでしまいボールを放してしまい、私の処にまで来ません。そんな繰り返しで今は止めています。スキンシップに関しては犬の背中に胸をピッタリつけて、お腹をナゼナゼしたり顎をつかみ、顔を上下左右させています。
2:「躾,褒め方、叱り方」...
躾に関しては「待て、お座り、伏せ」等は出来つつありますが「待て」の後何かの音やら刺激が有ると立ち上がってしまいます。
なお、「来い」は出来てません。叱り方としては足(ソックス)を咬む癖が治らず咬んだときにすかさず大きな声で「駄目」と言います。犬が嫌いな音がすると、大きな声で鳴きそんな時サークルを揺すったりしますが、効果はあまり有りません。
3:ナデナデ(お腹、背中)は、息子と母親がサークルから出して一日、二・三回しております。私も朝起きてサークル越しに頭をナゼナゼしてしまいます。
4:「オヤツ]に関しては、犬を呼んでもソファーの下に潜り込んでしまい、なかなか出て来ないので駄目だと思いながら止むをえずエサで釣ったり、コングで遊んだ後に少し上げるようにしています。
5:「甘やかし」に関してはソファーの上に乗せたりサークルから部屋に出してしまう事が多々あります。(可愛そうだから?)
6:リーダーウオークは私が家の中、マンションの通路で珠にやりますが何回もしない内に伏せをしてしまいテコでも動きません。そんな時はUターンさせ歩かせます。矢張り毎日少しずつでもやった方が良いと思いますが。
7:ケージ及びハウスは堀川さんと同じです。
8:ケージから出すと足を噛んでしまいます。叱っても止みません。矢張りリーダーウオークが足らないか主従が逆転したままなんでしょうか?
以上おおまかですが箇条書きしてみました。やはり母親と息子が甘やかせてしまう傾向にあると思います。(サークルから出してしまう。抱っこ。ナゼナゼ。意味なく名前を呼ぶ)どうぞ宜しくお願いいたします。
今回やっていただきたいことです。
①飼い主さんが犬の特性を理解し、意識設定を深める。
お知らせいただいた内容から、やはりまだ犬の特性を良くご理解いただいていないのと、意識設定ができておられないのです。
本書だけでなく、Q&Aサイトも必ず「家族全員で」熟読されてください。
何度も読み返すことで、気付くことも多いですし、段々意識が深まっていきます。
そうなると、犬への何気ない接し方が自然と変わっていきます。犬はそれを敏感に感じ取ります。反対に言えば、いままで感じ取ってきた結果が現状なのです。
これは素直に認めて修正していかなければいけません。
マズルコントロールも、仰向けもリーダーウォークも、その意識設定がないままやっても、かえって犬は誤解したり反発するだけになってしまうのです。
ちなみにナデナデは止めましょう。
下位の犬は、上位やリーダーにすり寄ってナメナメ挨拶します。人間がする猫なで声でナデナデは、それと同じことをしてしまっているのです。
犬を褒める時は、静かに堂々とポンポンして褒めてください。そして、犬に必ず良い型を取らせ指示音ジェスチャーを関連付けることです。
何気ない挨拶やスキンシップも、人間からすり寄ってナデナデは止めて、オテでもスワレでも何でも良いので何か指示を出して、出来たらポンポン褒める。出来なければ、こちらから型を作ってあげて、そこで指示音ジェスチャーで褒めれば良いのです。
物事も覚えるし、定着するし、スキンシップにもなるし、主従関係も保てるわけです。
②そして、団らん時や遊びの時もそうですが、関係作りができるまでで良いので、犬にリードを付けてそれを飼い主さんが持っておく癖にしましょう。
それならば、ソファーの下にも隠れさせないし、靴下や足を噛むのも防ぎながら注意できますし、犬の行動全体を主導することになるので、関係作りに良いのです。
リーダーウォークの時だけなく、犬をゲージから出す際は、リードを付けて持っておく癖にしてください。
③また、その状態で誰かに物音を出してもらって、犬が吠えた瞬間「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げてください。
また音を出してもらい「シ!」でチョン引き・・これを繰り返します。
変わらなければ、引く強さや回数を増やしてください。
犬が吠えたくなるような状況を作って、集中的に反復練習してください。
ではまず、以上の3つを今は続けてください。①が一番重要です。その土台がないと、必ず崩れますので、絶対に飛ばしてはいけません。
今は成犬への最後の移行期です。権勢本能・自我・独立心が強く出てきます。そして知能が高くなってきました。
でも経験不足と関係作りができていないので、悪い面ばかりが目立つ時期なのです。
成長期の最終段階です。ここで正しく一貫できるかが今後を左右します。
今までと同じ意識・やり方ではダメだということです。現実を直視して、変える・強化する・・ということをしなければいけません。
ちなみに、犬のしつけ法はつまみ食いをされないでください。オヤツで釣ったりマズルコントロール・・ということは、藤井さんのノウハウでしょうか。
「この人のやり方で」と決めたら、絶対にその人の内容だけを一貫してください。犬のしつけは全てつながっているんです。手法のつまみ食いは、犬にとっては矛盾なのです。混乱するだけで終わってしまいます。
オヤツで釣っていると、犬との関係がどんどん見えなくなっていきます。食べ物がないとますます犬は言うことを聞かなくなっていきます。犬の要求がエスカレートしていきます。
犬は知的群生動物です。一貫して正しく教え続ければ、ちゃんと理解できる動物です。表面的な調教ではなく、根本の関係作りを意識してください。
根本の関係がないと、どんなに優れた犬のしつけ法も効果はないのです。関係ができれば、多くの問題行動は自然に消えます・・・