犬のしつけがQ&Aで分かる!

興奮して吠えと噛み付きがひどく凶暴になってしまう犬のしつけ

質問内容返信ありがとうございます。8か月中型犬。

散歩時、初めの数百メートルはお利口に横に付いてます。その時こちらの顔をチラチラ見るのですが、対応は無視して歩く、褒めてあげる、ツケと声かけるなどしていますがどうでしょうか?

とにかく人と犬が大々好きで見つけると近づくまで、おすわりとふせをしてシッポを振って待つんです。教えていないことなので勝手にやるのです。

この時の対応はどうしたら良いでしょう。今は一緒に待って相手の対応をみます。

無視して行ってしまうと普通に歩いてくれますが、声をかけてくれると興奮が止まらなくなります。まだ言うことを聞かせられないです。

触りに来てくれる人ばかりではないので、行きたくて仕方ないようで私のリードの手首に噛み付いてウーウー言います。極力毅然としようと頑張ってみますが服が破けたり痛みでひるんだりして凶暴になってガウガウするのでなだめてしまいます。(手袋、長袖ですが腕カバーも付けた方がいいかも)

以前も家で興奮して吠えと噛み付きがひどく凶暴になってしまったので私の中に恐怖心があります。(ひどい吠えと噛み付き時押さえこみマズルコントロールで凶暴に噛み付き続けたため無視に切り替え数日でおさまった)

体罰に近かったと思います。今でも仰向けは恐怖が抜けないようで顔を横に向け力抜いて上を見てはくれません。無理に抑えてはなく褒めてあげてますがいいですか。

家では、興奮する前に毅然に「いけない」と低く言って無視して行ってしまうようにしているので、凶暴になってしまうことはないのですがこれでよいでしょうか?

主人にも「ガウガウ(凶暴に)させないで」とは言ってますが逆切れされてしまいます。

強い気持ちになれるよう毅然さと主導性を犬に示せるよう意識していきます。よろしくお願いします。

 

返答内容

>散歩時、初めの数百メートルはお利口に横に付いてます・・
>その時こちらの顔をチラチラ見る・・

↑8か月でこれができる犬は良い犬です。高望みしてはいけません。これだけ出来たら、普通なら大したものなんです。


>無視して歩く、褒めてあげる、ツケと声かけるなどしていますがどうでしょうか?・・

↑これで良いんです。シンプルで良いんです。毅然さと主導性を保ちつつ、悪い型は止めて・良い型を作ってあげて、指示音ジェスチャーで褒める。静かに堂々とリーダーらしく褒める・・

ひたすらそれを一貫して繰り返してください。行動が定着していきますし、関係作りも積み上がっていきます。

今は成長期ですので、まだまだ確立・定着する時期ではありません。今は求める時期ではなく、「与える時期」なのです。教え続ける時期です。


>教えていないことなので勝手にやるのです。この時の対応はどうしたら良いでしょう・・

↑ですので、飼い主さんがリーダーシップで判断してください。良い事だと思えば上記のように褒める・・悪いことだと思えば、上記の教えを繰り返す・・それだけです。

飼い主さんがキッチリ判断して、一貫してその答えを犬に示してあげてください。犬はそれを待っているのです。それを一貫されるから、相手のリーダーシップを認めるようになるのです。


>声をかけてくれると興奮が止まらなくなります・・

↑リーダーウォークをしても良いですし、相手の方に「ちょっと待ってください」と言って犬におんぶするような姿勢で馬乗りになり、首輪をガッチリつかんでスワレをさせてください。褒めて、マテの指示でまた褒めてください。

そこではじめて、相手の方に褒めてもらってください。

ジタバタしている間は、かまってもらわないことです。

それを繰り返すことで、犬は「良い子に座って待ってれば褒めてもらえる」「ジタバタしたり飛びついてもかまってもらえない」ということを学習していきます。

シンプルで良いんです。「何をすれば良いのか」を犬に体現させてください。


>行きたくて仕方ないようで私のリードの手首に噛み付いてウーウー言い・・
>以前も家で興奮して吠えと噛み付きがひどく凶暴になって・・

↑過去、甘やかしやチヤホヤで過ごされていたわけですから、これは当然です。だから普段の何気ない接し方から全て意識して変えないと意味がないのです。犬のしつけは全部つながっています。

それを修正し、犬に浸透していくまでは時間がかかります。今までと違った接し方をされますから、しばらくは犬だって混乱したりイライラします。根気良く続けないといけません。今までのツケは、どこかで払わなければいけません。今がその時期ですので、受け入れて続けましょう。


>無理に抑えてはなく褒めてあげてますがいいですか・・

↑それで良いんです。急にゼロから100にはできません。少しでも進歩したら良いんです。静かに堂々と、指示音ジェスチャーを関連付けながら、ポンポンポンで褒めてください。そして、またそこから少し進歩させれば良いんです。ひたすらその繰り返しです。


>家では興奮する前に毅然に「いけない」と低く言って無視して行ってしまうようにしているので凶暴になってしまうことはないのですがこれでよいでしょうか?・・

↑態度はこれで良いんです。しかし、犬が何も悪いことをしていない時点で「いけない」・・では、意味が分かりません。

また、本来は「いけない」などの否定形の指示は犬の知能では理解できません。あくまでポジティブな指示が良いです。

スワレ・マテの方が良いでしょうし、普段吠えたら「シ!」の指示音ジェスチャーと口閉じする型を関連付けておけば、「スワレ・シ!・マテ」の指示のほうがポジティブですよね。

あくまで、否定形の言葉ではなく、「何をすれば良いのか」というポジティブな指示を出すように意識しましょう。


>主人にも「ガウガウ(凶暴に)させないで」とは言ってますが逆切れされてしまいます・・

↑人間というのは失敗しないと分からない動物です(笑)

犬との関係が崩れて大変な目に会って、はじめて反省するんです。意識も責任感もない人にクドクド言ってもイライラするだけです。

まずは奥様が頑張って、良い見本(犬との良い関係)を作ることです。それを見せつけられて、「自分だけ上手くいかない・・」、こうなれば勉強せざるをえない状況になります。

あるいは、あきらめて・ふてくされて、犬と接するのを止めるでしょう。でもそのほうが、犬をチヤホヤ甘やかしするよりは良いんです。

そういう人には、関わってもらわない方が良いんです。

本来はセラピー犬というのは、そういう関わりを積極的に持たない人へ癒しをもたらすための犬です。そういう状況の中で、何となくそばに居る・・そういう距離感の方が良いのです。

また、それが群れの法則でもあります。人間だってそうです。グループの中で好き勝手されれば嫌がられます。それを経験して変わっていきます。犬も群れの中でそれを何度も何度も繰り返して、ルールや接し方を学んでいくわけです。

今はその途上なのです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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