犬のしつけは生後7・8か月が一番難しく重要
堀川さん。家の秋田犬も8ヶ月になりました。大きな問題なく成長している?ようですが、すこしAdvise がほしくてメールさせていただきます。お手数をおかけいたします。
散歩で頻繁に紐を食いつき、遊びたがる?行動が多くなりました。遊んであげるようにしてます。
また、ながーい紐で自由にもさせるようにしております。そして、最近2回目の床屋をして、一分刈りの髪です。
ゴロンをしなくなりました。あいかわらず、新しい人・友人に会うときはJumpingをします。また洋服をひっぱります。この矯正は難しいし時間がかかりそうです。
散歩中は、自分がボスのような態度で、あたりを見回し、においを臭いで歩きます。あるく様子はまだ本当に好奇心旺盛でPuppyの域をでていませんが、これは成犬になるまで続きそうですね。
Heelの歩き方はできます。時折、座れを命じて何回もとまらせ座れを命じますが、4-5回いわないと座りません。これって反抗期のしるしですか?
どこか私の訓練の矯正の必要があれば、Adviseをお時間のある時にお願いします。
>散歩で頻繁に紐を食いつき、遊びたがる?・・
>遊んであげるようにしてます・・
↑これは違うのです。お察しの通り、成長による反抗期であり、知能や本能の感覚が鋭くなってきた結果なのです。
>散歩中は自分がボスのような態度で・・
>座れを命じますが4-5回いわないと座りません・・
↑成犬本来の権勢本能・自我が出てきます。ここで犬に合せてはいけないのです。
犬がリードを噛むのは、遊んでいるのではなく、コントロールされるのを嫌がっているのです。権勢本能や自我が出てきて、そこに知能も高くなってくるので、いろんなことを試しながら自分の思うように持って行こうとします。
リード噛みだけでなく、いずれ飼い主さんのズボンや靴を噛んで、歩くのを阻止しようとする行動が出てきます。
犬の知能が高くなってくるわけですが、今は、まだ経験不足なのと主従関係が完成しませんので、ズル賢さだけが目立つような時期なのです。
犬のしつけで一番難しい時期と言えます。ここから1歳くらいまでが、本当の精神戦で根競べになります。
ここで犬に合せて「○○してあげよう・・」などという意識が残っていると、犬は鋭く見抜き、一気に主従関係が崩れます。
ここでもう一度気を引き締め直して、成長期の最後の壁を乗り越えないといけません。
「自分がこの犬のリーダーであり、絶対に犬に合わせたり好き勝手させない!」という意志を固め直してください。
リーダーウォークを徹底してください。と言っても、表面上のテクニックは気にしないでください。リーダーとしての毅然さと主導性をいつでもどこでも貫いてください。意識があるから接し方全体に自然に表現されるのです。それが大事なのです。
もうPuppyの時代は終わったのです。今は単なる好奇心だけでなく、犬の権勢本能も含めて物事を見て感じています。これを絶対に忘れてはいけません。
犬はもう親離れを始めていますから、親が子離れをしないといけません。
ここからは、群れの絶対的なリーダーになってください。
犬がリードを噛んでも、かまわず淡々とリーダーウォークを続けます。スワレの指示に従わない場合も、毅然とリーダーウォークを行うか、首輪をガッチリつかんで犬におんぶする形で型を作らせてください。
あるいはスワレの指示音とともに、リードをグッと一瞬引き上げて型を作らせても良いです。
人に会わせる時は、必ず犬にリードを付けて持っていてください。ご自分の腰にリードをグルグル巻きにして犬との距離を短くしておけば、引きやすいですし、相手への飛びつきも防げます。
厳しく注意しながらガッチリ引いて、「やって良い事・悪い事」をハッキリ体現させてください。
今が分かれ目です。ここで犬を甘やかしてしまうと、一気に関係が崩れて手に負えなくなります。必ず将来後悔することになります。
心が苦しくしても、今は鬼になって毅然と犬のしつけ教育をしないといけません!
今はそれが必要な時期なんです・・・