6か月のトイプードル犬のしつけ・本気噛み・興奮度が異常に高い・留守番や散歩ができない
問題行動:犬の本気噛み、興奮度が異常に高い、留守番をさせると大暴れで、何時間でも悲しそうになく、散歩ができない。
愛犬について:トイプードルのメス6か月です。
家族構成:
祖母・・うつ病で、機嫌が良い時は犬には優しく接していますが、機嫌の悪い時は犬に酷くあたり、一度犬の事を床に投げつけそうになった事があります。
祖父・・犬との接触は一日10分程度です。
母・・私と同じく犬のしつけを一生懸命してくれますが、最近吠えられてばかりいます。
私・・犬の事を一目で気に入り、私が中心となってしつけをしています。母と私・犬は同じ部屋で生活をしています。母は昼間仕事なので犬との接触時間は半日。私は、丸一日犬と一緒に過ごす事がほとんどです。
過去の接し方
①我が家に犬がきて約2カ月間くらいは、犬はほぼ一日中私の膝の上で寝て過ごしていました。あまりの可愛さに私は勿論、母も祖母も犬をめちゃくちゃ可愛がって、なでなでも沢山してきました。
外には一切出ず、人形のおもちゃを出しっぱなしにして遊んでいました。基本的に私の部屋で放し飼い。寝る時だけサークルに入れてました。
②遊びは、ヒモの付いたおもちゃを、私主導で動かしながら遊んだり、家族の誰かが気が向いたら遊んであげていました。基本的にはおもちゃは部屋中に散乱した状態なので、犬はいつでも一人遊びができる状況でした。
一人遊びでも、興奮度に手がつけれなく、おもちゃをふりまわしたり、部屋中猛ダッシュ。ダッシュしまくると、落ち着かせる為に私や母が抱っこをしていました。
ですが、このままではいけないと思い、ここ1週間くらい、おもちゃは全ておもちゃ箱の中になおし、毎日バラバラな時間に私主導でおもちゃで1日2回くらい約15分遊びます。
③我が家に犬がきてから、すぐ甘噛みをしていました。可愛いし痛くもなかったので注意もすることなく放置していました。
ですがこの2カ月くらいは本気噛みで私は手が穴だらけになり、血も出た事があります。
その頃から手足を噛まれると痛い!!と大きな声で言うようになろましたが、犬はどんどんエスカレートしていき、威嚇の姿勢を見せたりウ~っと唸るようになりました。
そうなると私も家族もイライラしてきて、マズルを掴んで床にアンを押さえつけたり、悪さ(何でも噛む、新聞紙を食べる、ごみ箱をあさる)などをしたら押入れなどに閉じ込めたりしていました。
おすわり、たっち、フセ、待てなどのしつけは、おやつを使って全て出来るようになりましたが、私の眼を見ていない事に気づき、おやつを私の鼻の下に持っていき眼を合わせてから、犬に指示ををし、良い子ね~っとほめておやつをあげています。
おやつを使ったしつけは1カ月程前から始めたのですが、これにより、トイレの失敗は一切なくなりました。
あと、何にも無くても犬にすり寄っていったり可愛ね~なでなで~、一緒にお昼寝などは毎日のようにしていましたが、こちらのホームページをみてからは、しつけ以外で眼を合わせない声を掛けない、無駄に触らないようにしています。
④しつけの時におやつをあげる。留守番の時に知育玩具の中におやつを入れて与えています。
抱っこは異常な興奮状態の時に落ち着かせるために話しかけながらほぼ毎日していました。あと3階建ての家なので、階段の上り、下りの時は私か、母が抱っこをしています。このホームページを見るまでは毎日のように声を掛けていました。
⑤お散歩は今月に入ってからやりだしましたが、マザーハーネスを嫌がりリードも嫌がり付けるだけで苦労するので、おやつで誤魔化しながら無理やりつけて外にでましたが、3回目くらいまでは外を歩く事も出来ず足も震えて尻尾も垂れ下がっていたので、私が抱っこをしながら、外の景色に慣れることからはじめました。
現在はなんとか歩いてくれるようになりましたが、私の周りをくるくる回りながら歩くのでリードが絡まりアンの足を2回ほどふんでしまいました・・・。
今は外に慣れる為玄関先で3日に1回程度15分景色を眺めたり、ボールで遊んでみたりしてます。
⑥一日の流れとしては、
朝5時6時くらいに犬がクンクン泣きだしサークルから出してくれといわんばかりに泣くので、トイレをしたのを確認してから私のベットで2度寝をします。
その後も犬はわたしのベットで2,3時間は寝てます。
起きたらすぐ食事ドライフードのみです。食事の後昼の12時13時くらいまでは大興奮で部屋中を走りまわり、どんなものでも興味をもちコンセントや本、色んなものを噛みまくります。
勿論、私もいたずら対策の為部屋を綺麗にし、細かい物はフタ付きのケースになおしたり、ごみ箱などは高い場所において工夫をしてますが、犬の成長とともに高いところに置いたものもジャンプで飛び乗ったり、頭がいいので、フタ付きの箱の開け方、どんなところに何が置いてあるのか把握してるようでいつの間にか、勝手にフタを開けれるようになったり、どうしたら柵から脱走できるのか考えて、固定してあるヒモを解いて脱走します。
お昼の間は17時くらいまで寝ています。その後夕食の為1階におり家族で食事をしていますが、その間も放し飼いのため大暴れです。のんびり夕食をとることもできません。何かあったらすぐいたずらです。
犬の食事のタイミングはバラバラですが一日3回にわけて与えています。だいたい夜の12時までは大暴れです。
その後犬が落ち着いて寝出したら私がベットまで運んでいます。
一日の流れはだいたいこんな感じです。
とにかく頑固で鳴いたら自分の思い通りになるまで何時間でも鳴いています。
私や母が触る物全て自分の物だ!!と思い込んでいる節もみられます。
あと、私の髪の毛を掻きむしったり、マウンティングをするのはどんな意味があるのでしょうか??
愛犬のハウスの周り、構成
始めの2カ月は40センチ×50センチのサークルの中でベット、トイレを入れてそのなかで寝る時だけ入れていました。トイレは部屋中にトイレシートを広げたりしていましたが失敗も多々ありました。
それから2カ月以降は40センチ×50センチのサークルをトイレとし新たに、柵のみを購入し部屋の広さは50センチ×110センチに拡大し、その中にトイレになったサークルとベットを別々に置いています。その後のトイレの失敗はなくなりました。
私はパニック障害を再発し、心身ともに疲れていた時に犬に出会いました。犬のおかげで、私は沢山の笑顔と安らぎを取り戻しつつあります。
しかし、ふと気付いた事に私は犬の笑顔を見た事がありません。はたして、犬は我が家にきて幸せに感じているのか不安でなりません。
犬にはストレスなく安心して暮らしてほしいのです。落ち着いたら2頭目も飼いたいと思っているので、犬が安らげるアドバイスをして頂けますよう宜しくお願いします。
今回は、過去の接し方と現在の対応も詳細にお知らせいただきましたので、良く把握できました。
もうお気づきになられていると思いますが、過去の犬のしつけ方・接し方はやはり間違っておられました。
もうこれは素直に受け止めて、また初心に戻ってやり直して、頑張って続けていきましょう(^-^)
人間は複雑で多情多感な心を持っています。いろんな思いがあって、癒しを求めて犬や猫を飼いますが、それを犬が理解して同じように接してくれるということはありません。
犬にはそこまでの知能は無いのです。犬は犬の本能の視点でクールに相手を見て感じ、シンプルに適応しているだけなのです。
ワガママが通じる環境ならば好き勝手振る舞い、気に入らないことがあれば吠えたり噛んだり・・
反対に、自分のワガママは通じず、いつも毅然で自分を導いてくれる飼い主さんだったならば、犬はそれにもちゃんと適応して暮らしていくのです。
トイプードルちゃんの素性はとても良い子なんです。本当に素性に問題がある犬は、生後すぐに異常が見受けられます。
この月齢になって問題が大きくなってきた・・ということは、明らかに環境や飼い主さん側の問題です。
この月齢は、成犬に移行するスピードが急に早まる時期です。
そろそろ歯の生え変わりも終わってるでしょうか。ホルモンバランスの変化が激しくてイライラしやすかったり、権勢本能も自我も出てきます。
1歳までは変化が激しいので、期待しないで、そのおつもりで淡々と続けていきましょう。
では、ひとつずつおさらいも含めて見ていきましょう。
まず同じ部屋に居るお二人で、しっかり毅然さと主導性を貫いてください。意識改革ができていないと、手法の上塗りだけでは絶対に犬のしつけは成功しませんので、本書とQ&Aを定期的に熟読されてください。
おばあちゃんには、アレコレ求めないでください。チヤホヤだけしないようにお願いして、あとは色々お願いしなくて良いです。うつ病の方には安静と休息が必要ですので、犬と多く関わらせない方が良いです。
犬のしつけが浸透してきたら、少しずつ関わってもらいましょう。
まず、環境を整えてください。ケージ&クレートハウスもしくは、ケージに布をかけるなどして、暗くて静かな場所を作ってあげます。
脱走癖があるのなら、ケージの上に木の板でも置いて、そこに荷物や重石を乗せてガッシリさせてください。理想は本書の写真の4点セットです。
犬の中で、放し飼いとチヤホヤが癖になってしまったから、それが実行されない時にイライラしてストレスになります。
ケージ内に居ることが癖になれば、今度は犬はケージ内に居たがるようになります。
犬の放し飼いによる誤飲・感電事故で、死んでしまう犬が多くいます。そうなってからでは遅いのです。
ただし、激変しないようにしましょう。今までの習慣もありますから、激変しないで毎日10分ずつや30分ずつでも良いので少しずつ変えて慣れさせていくことです。
鳴きや吠えは無視してはいけません。放置すると許されているという感覚になり、一日中退屈吠えをする癖が付く場合があります。
「シ!」で口閉じの注意をしたり、あお向け・リーダーウォークで主従関係をしっかり示してください。
注意点は、甘くしないことです。甘く叱ると「吠えればかまってもらえる」と犬が勘違いしますので、毅然さを貫いて叱ってください。
噛み付きも同じ教え方で良いです。
>痛い!!と大きな声で言う・・
↑これはいけません。犬の興奮をあおってしまうだけです。遊びと勘違いしたり、面白がったり見下す場合もあります。
しばらくは、作業用の革手袋を着けて、集中的に教えていきましょう。ホームセンターで500円くらいで売っています。どちらにしても冬場の散歩にもあったほうが良いです。
手袋をして、あえて何度も犬に手袋を見せるのです。犬が噛んだら「シ!」で口閉じをしたり、犬の口に噛まれた手を押し込んでも良いです。
仰向けやリーダーウォークもしてください。
手を見せて噛んだら注意・・また手を見せて噛んだら注意・・を何度も何度も繰り返してください。繰り返すと、手を見せても噛まなくなる瞬間がきますので、そこですかさず犬の肩をポンポンして褒めてください。
褒めると、犬がまた興奮して噛むかもしれませんが、また同じ注意で教えてください。
>私の髪の毛を掻きむしったり、マウンティングをするのはどんな意味があるのでしょうか?・・
↑遊びの要求もありますが、支配欲の現れです。
犬同士では、下位の犬の体の上に上位が乗って関係性を示します。飛びつきも同じです。
ですので↓膝上抱っこや、人間の体の上に乗せないようにしましょう。
>ほぼ一日中私の膝の上で寝て過ごして・・
↑人間が犬に対して「あなたのほうがエライんですよー」と言っているようなものです。団らんでマッタリする時は、またの間に入れるか、隣にピッタリ寄り添わせるようにしましょう。体の上に乗せてはいけません。
(犬が自力では無理な移動時や緊急時は抱っこもかまいませんが、なるべく仰向け抱っこにするか、移動用のバッグに入れると良いです。)
同じ意味で↓猫なで声でナデナデもいけません。
>犬にすり寄っていったり可愛ね~なでなで・・
↑下位の犬は上位やリーダーにすり寄ってナメナメ挨拶します。それと同じことをしてしまっています。
>犬のしつけの時におやつをあげる・・
↑オヤツは止めましょう。栄養バランスが崩れていますし、いずれ好き嫌いを覚えてドライフードを食べなくなる場合があります。
そして、オヤツで釣るとなんとなく犬をコントロール出来てしまうので、本当の関係作りがどれだけ出来ているのかが見えなくなってしまうのです。これが一番怖いことなんです。
>今は外に慣れる為玄関先で3日に1回程度15分景色を眺めたり、ボールで遊んでみたりしてます・・
↑このように段階を作りながら慣れさせていきましょう。毎日やってください。目標は毎日30分以上の散歩です。
パニック障害が広空間発作症ならば、家の周りをグルグル回るだけでも良いです。歩くことは自律神経を整えるのに有効です。少しずつ慣れていきましょう。それと、食事に気を付けてください。
大豆製品・海藻類・キノコ類で、食物繊維をたっぷりとって腸の蠕動運動を高めると、自律神経も整い洗浄されます。空腹時にハーブティーやオオバコの煎じ茶を飲むのも洗浄に良いです。
腸が汚れていると、うつ病・パニック発作が起こりやすい要因になります。「腸は第二の脳」と言われています。免疫細胞の多くが腸で作られます。体中の異物や老廃物はリンパを通って腸から出します。腸が汚れたり動きが悪いと、それらができず体内に戻り炎症を引き起こしてしまいます。
真水を一日に1リットルから2リットル飲みましょう。
代謝を上げ老廃物を出すことは健康の基本です。アルツハイマーなども、脳細胞に汚染物質がたまることが原因です。
おばあちゃんと一緒に散歩することも、日課にできれば一番良いですね。
あせらず急がず、やるべき事を淡々とやっていくだけです。あせらず続ければ、犬も飼い主さんも段々慣れていきますし、意識も変わっていけます・・・