犬のしつけがQ&Aで分かる!

避妊手術のあとワンワン吠えるようになった犬のしつけ

質問内容犬はミニチュアダックス6ヶ月♀ 母と私と妹、という家族です。

今月頭に避妊手術をし退院後、要求吠えがひどくなってしまいました。

今までは私の寝室にゲージを置き寝るときはクレートに入れて寝かせています。私が起床後、トイレに連れていき(6:30)朝食をあげ、8時頃出掛けます。その間私が用意しているときはクーンクーンとかわいらしい声でいたのにも関わらず、今ではワンワンと吠えるのです。

リビングで家族と話している声が聞こえるなりワンワン!!

ゲージがある部屋に誰かが居れば吠えることはありません。ワンワン!!と吠えた後仰向け固めをしようと近づくと自らお腹なでてと言わんばかりに仰向けになるのでダメ!!とも言えず...。

時間があるときはリビングにリードをつけてリーダーウォークをしながら連れていったりするのですが...それでも構わないのでしょうか?

それから、リードウォークも家の中や散歩の時に試みていますが...犬が先に行こうとしたり後に付かない時は反対側を向いてみるのですが、ダックスは近寄ってこずその場で座り込んだり伏せてしまいます。その場合はどうしたらよいですか?

紐付きコングも使ってみたのですが、コングにはめもくれず紐の引っ張り合いになってしまいます。そんな遊び方でよいのでしょうか?

それから、添付した画像は犬のゲージです。犬が寝そべっている所は追加したトイレトレーです。仕切られているトイレスペースがあるのですが、そこにはオシッコしかしません。

住居スペースにウンチをしてしまうのでもうひとつトイレトレーを起きましたがこの有り様です。ウンチはクレートの横の空いたスペースでします。

どうしたらオシッコとウンチを同じところでするようになりますか?

もう6ヶ月過ぎたので、ちゃんとした犬のしつけをしていきたいので、ご伝授のほど宜しくお願いします。

 

返答内容

今回は特殊な条件がありましたので、まずそれは加味してあげてください。

犬の吠えでよくあるパターンなのですが、引っ越ししたり部屋の中での位置変えをしてから、ものすごく吠えるようになった・・ということがよくあります。

犬は環境の変化にとても敏感で、興奮癖や不安が強くなります。これは、犬の手術などで病院にあずけた場合も同じで、さらに家族が居ませんのでよけいに不安になります。

それと、麻酔針を刺したり被毛をバリカンで刈るので、そこでトラブルがあるとさらに噛み癖や威嚇性までも強くなります。

そしてさらに、手術後は元気がないのが普通ですし、飼い主さんも術後の経過が気になるので、ジロジロ見たり声掛けナデナデが多くなると、それが犬の癖になって要求するようになります。

今回は、それらの要素がありますので、感情的にならず理解してあげてください。今まで通りの接し方に戻してしばらくすれば、また落ち着いてきます。それまでは毅然とかまわずガマンです。

また、同じタイミングで、知能が高くなり始める時期・・というのも影響が出てきます。知能が高いと言ってもまだまだ経験も関係作りも乏しいので、「良い子になる」というよりは「ズル賢くなる」ということです。

1週間くらい経てば術後の経過はもう問題ありませんので、厳しく対処してください。妙な気遣いは一切しないで、吠えたらしっかり「シ!」で口閉じやリードのチョン引きで注意してください。

ズル賢くなってきますので、色んな形で自分の要求を通そうとします。それに屈しないで感情的にならないで、毅然と淡々と教えてください。

>リビングにリードをつけてリーダーウォークをしながら連れていったり・・
>構わないのでしょうか?・・

↑基本的に犬の要求通りになってしまっています。リーダ-ウォークを厳しくして、ケージに戻すべきです。戻してまた吠えたら、またリーダーウォーク・・本当に根競べです。

リーダーウォークも甘くしてしまうと、「吠えればかまってもらえる」と誤解しますので、厳しくしてください。もう6か月過ぎていますので、厳しくしても大丈夫です。

>その場で座り込んだり伏せてしまいます・・

↑二つ方法があります。

①逆にそれを利用してスワレ・フセを教えれば良いです。犬が伏せたら、「フセ・マテ」の指示音ジェスチャーを出しながら近づきポンポンします。

そのままフセ・マテの指示を出しながら自分だけ数歩先まで行きます。そこでもフセ・マテの指示を出し続けてください。そうすると、今度は犬が動きたくなってソワソワしてきますので、そのタイミングでコイやツケの指示音ジェスチャーを出しながら、リードを軽く引いて誘導してください。

そして、もう一つ別の方法があります。

②犬が止まったら、切り返しではなく、そのままバック(後ろ向き)で歩いて犬を追い越してみてください。

追い越してリードが張っても歩き続けると、犬がひっくり返ることになりますが、そこまでやってみてください。もちろん体罰的になってはいけませんので、ゆっくりでいいです。知らんぷりしてバックするのです。

犬は後ろ向き歩きにもビックリしますし、ひっくり返ってもビックリしてあわてて付いて来るようになります。

外は誘惑が多いので、まずは家の中でたっぷりやってください。

コング遊びですが、ヒモがあまりにも気になるようでしたら、コングはヒモ無しにして犬にリードを付けて持てば良いです。目的は主導ですので、主導出来れば良いのです。

ダックスちゃんですが、ミニチュアダックスの中でもかなり大きい方じゃないでしょうか。お写真の中に対比できるものが写っていないので断言はできませんが、パッと見た印象でかなり大きいように思います。

そうなると、クレートが小さいです。(ケージはちょうど良いです)。環境も吠えやトイレのしつけに影響します。

それとお話したように、今回は術後の興奮癖も影響あります。興奮しているとその場で漏らしやすくなります。

ですので、よけいな障害がないように、現在はトイレとの間に仕切りの柵がありますが、それを外してみてはどうでしょうか。それと、もともとフリースペースが広いですし、クレートが小さいです。

ダックスちゃんも、まだもう少し大きくなると思いますので、クレートを大きくすれば余分なスペースも少なくなります。

ケージ内に運動場は要りません。運動・遊びは、飼い主さん主導でメリハリを付けて出してすれば良いのです。

まだまだ1歳までは変化が色々あって大変です。7・8か月になると、もっとズル賢くなってきます。相手を見抜く視点も鋭くなってきます。

いっぽう、知能が高くなるので、良い経験や正しい教えをたくさん受ければ、それだけ学べます。やっぱり飼い主さん次第なんです。

少しの間、術後の混乱がちょっと残りますが、それは理解してあげて気にしないで淡々とまた続けていきましょう・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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