動物病院から帰ってから唸って噛むようになった犬のしつけ
生後8か月のトイプードル(オス)。家族構成は義父、義母、私、嫁、娘二人です。
最近出べそと、乳歯と、虚勢の手術で半日入院し、帰宅直後から、様子が変わった。
問題1)次女の声が聞こえると(いつでもではないが)牙をむいて唸り、近くの人の手や布団に噛み付く(人のひざの上でうとうと、寝かかっている時が特に)。
問題2)ケージの中で一人で寝ていて、誰も相手をしていない時でも時々唸り布団に噛み付く。
問題3)ペット用のウエットティッシュで足を拭こうとすると唸って本気噛みする。(現在ではどんなタオルでも唸り噛み付く)
【一日のながれ】
朝6時に私が散歩へ15分。帰って私か嫁が餌をやる(シット、ウエイトなどしてから)。
娘達が起きてきてヨシヨシ。
昼すぎまでリビングでうろうろ(小さいケージに入れたり出したり)義父、義母が家にいるので(ひざの上や、ソファーの上も)
2時ぐらいから夕方にかけ義父なら20分、嫁がいるときは50分くらい散歩。
娘達が帰ってきてヨシヨシ。7時くらいに誰かが餌やり(シットとかは同じくさせる)。
9時半ごろに私が夜の散歩(20分位)。
特に何をするでもなく、11時に二階の私と嫁の寝室で(犬用ベッド)寝る。
夜鳴きをした時は私たちのベッドへあげ一緒に寝る。
【以前の態度】
①タイミングなどなく、誰かがチヤホヤ。
②ボールや人形を投げ、もってこい。掃除用のモップてぶくろで噛み噛み。次女はとくに人形を口でくわえ犬と唸りながら引っ張り合い。
③餌(ドッグフードのみ、おやつなし)の前にシット、ウエイト、ライトハンド、レフトハンド。できれば、ねこなで声でよしよし、ごみあさりなど、叱るときは○○(犬の名前)ノー。
④おやつはなし、抱っこ、声かけ、なでなでは誰もがしていた。
⑤散歩は朝、私。昼すぎ嫁か義父。夜私が。(皆、犬の行く方へついて行く散歩のしかた)
これではダメだと思い、ネットとかで犬のしつけを読みあさり、餌でつるやり方が嫌でこのホームページにたどり着きました。
一週間前から、私がリーダーウォーク、仰向けをはじめる。3日ほどまえから嫁が共感し、実践するつもりだが、先に、文章を読ませている。
娘達にはじろじろ見ない、意味なくよばないなどさせているが、仰向けとかはまださせていない(私がしっかり関係を作らねばと思い)
現在、朝も冷えてきて6時では犬を外の出しても震えて動かないので、次女(次女の声に反応し唸ることがあるので)に7時半から散歩をさせ、(一回は、犬の行く反対を向き、無言で待たせているが時間切れでひっぱる)餌をあげさせている。
夜寝るのは犬用ベッドで。ひも付きコング遊び(まだあまり嬉しそうではない)など、まず私が少しずつだが実践をはじめた。
生活環境は、寝場所は2階寝室(6畳家具などで犬のスペースは1メータ角ほどに犬用ベッド{ダンボールで小屋を作るも噛みまくるので撤去}階段は抱っこしている)
日中は1階リビングで、用のないときは極力ケージ(60x40くらいの折りたたみ式)人のひざには上げないようにしているが、足を拭くときなど、あげる場合もある。
トイレは、今は外でしているが、シーシーシーと音の関連づけはしているので、いずれは家のなかでも出来る様にしたい。
甘やかしが原因であることに、間違いないが、問題2,3は、もしかして病院での恐怖からなのか、対応になやんでいますが、今は、問題2は無視しています。問題3は 仰向けしています(私がいる場合)。
乱文で申し訳ありませんが、何かアドバイスをいただけたらと思いメールしました。よろしくお願いします。
もちろん断言はできないのですが、基本的には動物病院は犬の扱いには長けていますので、よほどの乱暴や体罰が無ければ、動物病院がキッカケではありません。
(麻酔をしなければいけませんので、犬が嫌がったなら抑えつけは少しあったかもしれませんね)
特別に素性の良い犬でなければ、「以前の態度」でお知らせいただいた状況では、犬はそうなるのが自然です。病院に行かなかったとしても、どこかの時点でスイッチは入っていたはずです。
そして、ちょうど犬の月齢としても、知能が高くなり・感覚が鋭くなり・権勢本能が強くなってくる時です。(まだまだ1歳くらいまでは不安定です)
また、犬は環境の変化で異常に興奮する動物です。部屋の模様替えや引っ越しなどで「急に吠えたり噛むようになった」ということもよくあります。
その場合は、同じ生活環境で安定して過ごせば、落ち着きも戻ってきます。そして、今回しつけを見直す良い機会になりましたので、ぜひ皆さんで学んで実践していきましょう。
結果的には、成長期がまだ残っている時点で問題が表面化し将来のために良い機会になった・・と感じます。
「以前の態度」でお知らせいただいたように、もう改善点にお気付きいただき、実践されていますのでそのまま続けてください。良い進め方でされています。
ただし、気を付けたいのは激変しないことです。犬の中ではもう、半年間チヤホヤされた記憶がしっかり残っていて、主従関係を誤解し始めていた基準値が出来上がっています。
犬からしてみたら当然面白くないですし、急に変わるとパニックで興奮が激しくなります。人間側もチヤホヤしていたわけで、激変するとお互いにストレスが強くなりますので、無理強いしないで、少しずつ少しずつ変えていきましょう。
そして、表面上のテクニックを上塗りしても意味はありませんので、手法よりも、ご自分の意識からくる自然な態度しぐさの表現を大切にお考えください。
犬はそれを本能で感じ取っていきます。それを一貫して続けるから認めるようになっていきます。
環境ですが、出来る限り犬は移動させない方が良いです。しっかりしたケージの中に安心できるクレート型ハウス・トイレ・水ボトル、という4点セットをしっかり整え、もう居場所を固定してあげたほうが落ち着きます。
それと、特にご夫婦と同じ部屋に自分(犬)だけ・・だったり添い寝・・ともなると、完全にお嬢さんたちを見下す要素にもなります。そういう意味も含めて、犬はリビングに固定したほうが良いです。
そして、これも激変しないで、少しずつ二階にいる時間を減らしリビングのケージに居る時間を長くしていきましょう。少しずつ変えることです。
それと、団らんでケージから出す際は、しつけが浸透するまでで良いですので、犬にリードを付けて持っておく癖にしましょう。
犬の行動全体を自然と主導することになりますし、もし吠えたり噛んだりしたらすぐ現行犯でリーダーウォークに移行できるからです。
では今日は以上ですが、当面は犬は反発するはずです。今までの自分の優位性が崩れていきますので面白くなく、ふてくされたり噛んだり吠えたりしますが、感情的にならないで毅然と淡々と続けることです。
ただし申し上げてきた通り、激変しないで少しずつ変えていってください・・・