犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけで噛みつき・鳴き・トイレ

質問内容
犬種はトイプードル。2ヶ月半。メス。飼い始めてもうすぐ一ヶ月です。家族は40代の私と、高2の息子の2人です。

最初は、わからないのと、かわいいのとで、甘噛みも、遊びも犬主導で接してきました。抱っこをし、何気になでたりと・・・

だんだんに甘噛みが頻繁になってきたときから、いろいろと他のしつけ法など調べはじめ、スキンシップをはかるという意味でのナデナデなどをしてからは、手を本気で噛みついてきたり、足をしつこく噛みついてきたりでゲージからなかなか出せない状態です。

また、飼い始めたときに、えさの回数は2回でいいと言うことで、朝と、私が仕事を終えて帰ってからの夕方ほとんど決まった時間に与えるようになってしまい、今は、その時間(ちょうど、朝食・夕食の支度で台所に立つともらえるまで泣き続けます。

近づくと、えさをもらえると思ってか、泣き止むのでしつけることが出来ない状態です。

いままでは、おもちゃを使っての引っ張り合いや、ボール(ひもなし)遊び。おやつを使ってのおすわりと、つけ。トイレは、ゲージの中ではほぼ大丈夫ですが、部屋にはなすとどこにでも・・・という感じです。

ほぼ一日ゲージに入れたままの日々になってきてますが、出してやらないと犬もストレスだろうと思うのですが、噛みつきがひどく、どうしたものかと思っています。

乱文で申し訳ありませんが、アドバイス、よろしくお願いします。


返答内容今回は少しだけ特殊な状態だと思ってください。本来は、子犬が売られるには早すぎるのです。もちろん、他のペットショップやブリーダーも1・2か月くらいの差なのですが、この時期の子犬の1・2か月というのは非常に意味がある1・2か月です。

現在生後2か月半で、1か月前に家に来た・・ということは、親犬や兄弟から離されたのはおそらく生後1か月ちょっとだったと思います。

まだ離乳食を食べ始めて間もなく、やっとチョロチョロ動き出したような時期です。この頃になると、子犬はイタズラ盛りで頻繁に噛んできたりします。本来は、そこで親犬が淡々と叱ってしつけをしたり、兄弟ゲンカの中で噛まれたりしながら学んでいきます。

その大事な時期を、ショーウィンドウと長い留守番ケージの中で孤独に過ごしているわけですので、学ぶことが出来ないのです。

もともとは知能がまだまだ低すぎる月齢ですので、これからももう少し噛み癖は抜けないのですが、それでも、引き離されるのが早かったことは理解してあげてください。

子犬が噛むことはごく普通の事です。ただし、親犬と同じように、一貫して教え続けてあげないと、人間との関係も誤解してしまいますので、あせらず教えていきましょう。

もう今の月齢は、「小さな猛獣状態」が普通の事だと思って接してください(^-^)
まだまだ知能が低すぎるんです。ただひたすら本能と感覚のまま生きているだけです。

噛んでくるのが当たり前の時期なのですが、ダメな事はダメと一貫して教えていきます。

まず、噛まれるのが痛くてビクビクしてしまう場合は、ホームセンターで作業用の革手袋を買ってください。500円くらいです。

ビクビク緊張興奮していると、犬に伝播して興奮をあおったり見下されたりもします。落ち着いて淡々と出来る準備はしましょう。

口閉じをやってみてください。手をワザと子犬に見せて、噛んだ瞬間「ダメ」と厳しく伝え同時に口を手で軽く閉じます。そしてそれで終わりにしないで口閉じの良い型に「シ~」の指示音を関連付けながらポンポンで褒めてください。

猫なで声でナデナデや大げさは、いけません。従属的なのと犬の興奮をあおってしまいます。

褒めたらすぐ口を解放しますが、解放したらまた子犬に手をワザと見せてください。また噛んできますので「ダメ」と・・・ひたすらこの繰り返しです。

繰り返していくと、手を見せても噛まなくなる瞬間がきますので、そこでしっかり褒めて何度も反復します。

子犬の口が小さすぎて閉じられない場合は、噛まれた指を少し口に押し込んでも良いです。子犬がのけ反って放しますのでそこで褒めます。

引っ張りっこ遊びは止めましょう。対面しての力比べなので対抗心が出るのと、興奮癖が強くなり、人の服を噛んで引っ張りたくなる癖が付きやすいです。

今はアレコレ求め過ぎず、コング遊びの中でスワレ・マテを教える、その流れの中で一瞬仰向けにしてみて褒めてすぐ解放・・また遊び・・そんなところから始めていただいて良いです。

鳴きについても口閉じのシ~の関連付けで教えてください。ゴハンの準備をしたら、少し離れた所に置いたりして、鳴きが始まる状況を作って、そこで教えます。何度か型で教えたら、シ~の出してみて、鳴き止んだら褒めて食べさせましょう。

「鳴かない方が食べられる」と、子犬もちゃんと学習しますので、「何がいけないのか」「何をすれば良いのか」をハッキリと体現で教えてあげないと、知能が低い動物には何も分からないのです。

それから、お散歩デビューの準備もしないといけませんし、トイレの失敗癖も付けてはいけませんので、子犬をケージから出すときは、常にリードを付けて持っておく癖にされると良いです。暴走や異物の誤飲も防げますし、行動を主導するので、リーダーウォークの導入にもなります。

とにかく今は、何も子犬に求めないで、遊びを通して物事を教えながら、知能の発達・成長も待たないといけません。もちろん関係を誤解させるような従属的な態度しぐさ接し方も気をつけてください。

では、大きな気持ちで頑張って続けましょう(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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