犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけで甘噛み・噛み癖が直るまでの期間と方法

質問内容
こんばんは。現在、ミニチュアダックスフンド犬の生後3ヶ月のオスを飼っています。うちに来てまだ1ヶ月たったところですが、甘噛み・噛み癖に困っています。

獣医さんや犬のしつけに関する書籍等情報をよせては実施していますが直る気配がありません。人によれば、歯が生え変われば自然に直るとか根気よくコミュニケーションをとっていればなくなるとか・・。褒めてしつけていかないと、たたいたりしては駄目と言われていますが。

ここで質問があり連絡させていただきました。

犬へのしつけ。色々聞いたり読んだりした一般的なしつけ方法を実践はしているものの、結局それをやれば噛み癖は直るといったものはないのですよね?

あれば知りたいですが、自分は犬の訓練士でもあるまいし、一般の素人がしかも不特定な犬に噛み癖を必ずなくならせるなんて可能なのでしょうか?

ちなみに私はまだ小さい頃実家で犬を3度飼いました。犬の小さい時は噛み癖がひどいでしたが、大きくなると勝手に噛み癖もなくなっていました。別に何のしつけもしておりません。

でも今は、ちいさい時にしつけをしっかりしないと直らないとよく言われます。昔の犬と今の犬と違うのでしょうか?

それに根気強くしないといけない=長くかかるというのであれば一体どれ位をめどにすべきものなのか?

ある程度の目標などもないと、これでいいのか?と分からなくなってきます。特に妻がなんとしても直したい一心で一番悩んでおります。

長文失礼いたしました。これらのことに関してご回答いただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。


返答内容まず、子犬にとって噛むことは普通のことで、捕食動物としての大切な本能です。

子犬は1か月までには歩き始め噛むこともしてきます。それに対して、親犬は一貫して叱ってしつけをします。もうこの頃になるとチヤホヤ世話をしないで、淡々としつけをするのです。

噛んで返したり、あお向けにして唸ったりして子犬を叱ります。そして兄弟ゲンカでも噛み合い、相手は怒って噛み返してきますので、痛い思いもしながら学んでいくのです。

本来は、そうやって3か月くらいしつけも受けながら、家族と過ごして情緒も安定していくのですが、ブリーダーもショップも利益効率優先ですので、早く引き離して売ってしまうのです。

そうなると、家に来た時点では噛み癖が直っていない元気な盛りですので、人間家族は困ります。しかし、嘆いても始まらないので、今度は人間家族が親犬の代わりになって、根気よく淡々と教え続けないといけないのです。

子犬が噛んできたら、「ダメ」とハッキリ伝え、同時に犬の口を手で軽く閉じて「シ~」の指示音を関連付けながらポンポン褒めてください。

「シ~」にするのは将来の吠え癖も同じ方法で教えられるからです。

褒めたら口をすぐ放して、またあえて指を子犬に見せます。また噛んできますので再度「ダメ」と・・・ひたすらこの繰り返しです。

繰り返していくと、指を見せても子犬が噛まなくなる瞬間がきますので、そこでしっかり褒めて何度も反復してください。

また、口閉じでなくても、噛まれた指を子犬の口に少し押し込むのも良いです。子犬は嫌がってのけ反りますので、そこで褒めると良いです。

噛まれるのを怖がってビクビクしていると、見下されたり、子犬が面白がって更にエスカレートさせることもありますので、リラックス出来るように作業用の革手袋をホームセンターで買ってくると良いです。500円くらいで買えます。

とにかく淡々と続けないといけません。5か月くらいから歯の生え変わりも始まりますので、ムズかゆかったり、イライラして噛みます。

6か月過ぎに永久歯に生え変わるまで続く場合もあります。

ただし、甘噛みと物を噛むのはまた違う要素もあります。人の手や足を執拗に狙って噛む場合は、遊びに誘っていたり、何かの要求をしたり、相手の反応を見て自分との関係を認識するために噛んでみたりします。

歯の生え変わりでムズかゆい場合は、ハウスやケージやトイレなどの物を噛む場合が多いです。

いずれにしても、犬の飼い主さんがやるべきことは、①主従関係を作るための努力を続ける。②口閉じなどで直接の教えをする。③捕食動物の本能である噛み癖・破壊行動のはけ口を、骨型皮ガムなどで作ってあげる。

これを淡々とやっていかないといけません。やり続ければ1週間くらいですぐ直る犬もいますし、やらなければ一生直らないこともあります。

「○○手法を○○期間やったら必ず直る」というものは存在しません。犬の素性も、生い立ちも育った環境も、飼い主さんも教え方も、全て千差万別だからです。

犬は自分が気に入らないことがあれば、吠えたり噛んだりして伝えるしか手段がありませんので、関係作りを正しくしなければ、それは永遠に続きます。

しかし、今はまだ月齢が幼すぎて、知能も経験も何もない猛獣状態ですから、しばらくは期待しないで淡々と続けることです。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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