犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬を仰向けさせマテさせる方法しつけ

質問内容
問題の内容:「あおむけ固めについて」
あおむけにした時に、抵抗せず力が抜けた感じになり、じっとしているようならば、下あごや下腹部を固める必要はないですか?

私はあおむけにしたら下あごをおさえ、下腹部を固めるやり方をしていたのですが、あおむけ固めをしてOKを出した後、犬をはなすと噛んできたり、ひざの上に前脚をのせようとしたり、興奮して走ったりと攻撃的になるような気がします。

一方、主人はコロンとあおむけにするだけです。犬はじっとしているので、お腹をタッチしてやっています。嫌がる様子はありません。 犬を家にむかえる前に本をよんでいましたので、できるかぎり内容にそったように接してきたつもりです。

犬について:
トイ・プードル(オス)もうすぐ3ヶ月 ブリーダーからひきとって一週間です。

家族構成:
主人(48歳) 私(48歳) こども姉(14歳) 弟(13歳)
引き取って5日ほどは、ほとんど皆一緒にいました。その後、昼間は私のみです。

①私と主人はあおむけ固めと「スワレ」をやりました。

②鳴くのが止んで、ちょっとしてからサークルからだしてコングや布のおもちゃで遊びました。

③吠えたとき、甘噛みしたときにダメといい、やめたら良い子といいました。(いい子というタイミングが難しく、いえないことが多かったです)  「スワレ」「あおむけ固め」ができたら、良い子と褒めました。

④おやつはあげていません。抱っこもしていません。 声かけは、こどもたちはついついしてしまい、なでなでもしてしまいました。

⑤散歩はまだしていません。
 
⑥一日の流れ
6:00ごろ 起床
7:30ごろ 食事
午前中に1回、サークルからだして遊ぶ(15分くらい) その後サークル内でうとうとしたり、誰かの姿を見かけると鳴いたり。
13:00ごろ 食事
午後に1回か2回、サークルからだして遊ぶ
19:00ごろ 食事
21:00ごろ ハウスにいれる。寝る。

よろしくお願い致します。


返答内容今はまったく心配したり、あせる必要はないです。まだ家に来たばかりですし、月齢(知能)が低すぎるので、小さな猛獣状態というのはしばらく続きます。

子犬が来る前から勉強されたのは良かったです。されなかったら、もっとひどいことになっていました。子犬は奥様のことを「世話係り・遊び相手」のように見ています。一番多く一緒に居て、アレコレ世話をしてもらうからです。

野生の犬の群れでは、リーダーのカップルの子は群れの成犬達に特別扱いされます。挨拶されたりチヤホヤ世話をされることで、その子犬は本能で自分の優位性・立場を理解していき、そのように振る舞うようになっていきます。

確かに、初めて子犬を飼うとなると健康が心配だったり、汚れを拭いたりアレコレ世話を焼きたくなるのですが、人間の思いとは裏腹に子犬は関係を誤解していくだけなのです。

ですので、普段あまり一緒にいないお父さんをリーダー的に見る犬が多いのです。(性別や体の大きさではありません)。

なるべく子犬の世話は、ご主人にも分担していただいて、また、接し方や態度が、ご主人の方が「毅然さがあるな~」と思われたらマネされると良いです。それと、世話も最低限にして、グルーミングでも遊びでも何でも、主導と毅然さを意識することです。

かと言って、ムキに結果を求めるのも逆効果になります。興奮したりイライラしながら怒声で指示したりすると、ホルモン(体臭)の変化などで犬に伝播して、犬の興奮をあおることになってしまいます。

子犬に期待せず、淡々と接するように意識しましょう。

仰向けも無理にキレイな形にこだわらなくて良いです。何も出来ないよりは、あお向けになれた時点で褒めて良いわけですし、まずは簡単な事をしっかり出来るように定着させて、少しずつ難易度を上げていけば良いです。

自分の毅然さ主導性を犬に見せることが目的です。あせらず続けてください。

仰向けで褒めた後、落ち着かせるためにも、すぐOKで解放・・ではなく、あお向けで褒める→スワレをさせ褒める→マテをして褒める→解放。というふうにしてあげると、ギャップが少ないので、興奮の度合いも抑えられます。

とにかく今は、子犬の知能が低すぎる月齢なのと、子犬もしばらく暮らして新しい環境に慣れ相手のことも分かってきますので、大胆な行動をとるようになっていきます。

5か月過ぎてくると反抗期の症状も出てきます。7か月過ぎてくると知能が急について、ズル賢くもなってきます。

まだまだ大変な時期が続き、先は長いです。修正しながら淡々と毅然と、やるべき事をやり続ける時期です。

別件ですが、もう3か月になるので、お散歩のデビューの準備も兼ねて、まずは数日かけて首輪とリードに慣らし、その後最初はボール遊びでもしながらで良いので、人間と一緒に歩く練習していきましょう。

遊びの中にそれを取り入れ、少しずつリーダーウォークに近づけるようにしてください。

そして予防接種前でも、天気の良い日は子犬に首輪とリードを付けて玄関先で外の世界を見させてください。

もしアパート・マンションなら、良い場所まで適当なバッグやリュックサックでも何でも良いのでそこに子犬を入れて連れていけば良いです。

(もちろん予防接種前は、他人や動物と接触させないことと、電柱や草むらに近づけないことです)

では、頑張って続けていきましょう(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針