生後3ヶ月未満の子犬のしつけは現状を知り受け入れる
生後2ヶ月の柴犬を飼い始めたばかりです。
私の手におびえ噛み付いたり、うなったりします。それだけでなく色んな物に怒ったり怖がったり・・
とにかく興奮して、言う事も聞かないし・・犬を飼うのが始めてで、どう接して良いか分かりません。この先がすごく不安です(泣き)
まず、このころの子犬の現状を良く知り、理解してあげる必要があります。またテレビや映画で見るような良いイメージや先入観は忘れてください。
それをまずしないと、「こんなはずじゃない・・なんで家の犬はこんなにヒドイの・・」と誤解してしまいます。
それによって、無理に調教したり間違ったしつけを強要してしまい、さらに悪循環になったりしてしまうからです。
まず(1)家に来た時点では、ショップやブリーダーでの飼育環境やしつけの影響がそのまま出ているということと、(2)この時期の子犬は、とても知能が低く社会化も進んでいないという事です。
(1)非常に残念なことですが、現在の不況もありショップやブリーダーはビジネス優先で、子犬の将来を考えた飼育法や、しつけに時間もお金もかけれない現状があります。
さらにひどい業者では体罰を行い、それを飼い主さんにも推奨するという残念なケースもあります。
よって同じ犬種でも、生まれつきの素性やショップやブリーダーさんによって違ってくるのです。
しかし、それについてはもう過ぎたことです。時間はとり戻せません。前を向いてこれからのことを考えましょう。悪い環境で育って悪くなったのであれば、今度は良い環境で育てて良くしてあげることも出来るわけです。
(2)生後3ヶ月未満の子犬で、今までの社会化が不十分であった場合は特にですが、非常に怖がりで物事をまったく知りません。人間と触れる経験や親犬からのしつけを受けれなかったので当然なのです。
生きる為の本能で必死に警戒し防衛します。逃げます・・
経験が無く物事を知らないのですから、これは当たり前の行動なのです。
風で揺れる木の葉っぱや、動くリードや首輪にさえ恐怖を感じる犬もいます。人間の手や足がまるで別の生き物であるかのような認識もします。
それが現実なのです。それを受け入れてあげてください。最初からすぐにおりこうさんになって、物事を覚える事など出来ないのです。「どんな犬種もすぐ良い子」などという教材は、信用してはいけないのです。
知能の高い人間の子供ですら、物事を理解し落ち着きが出るまで何年もかかります。犬の知能はそれ以下で、ましてや3ヶ月未満の子犬ならなおさらの事なのです。
しかし、だからと言ってしつけをしない・・何も教えない・・これでは進歩もありませんし、主従関係が崩れたりもします。
まずは現状を受け入れ、犬の本能や素性を知り、どう接するべきか学び、少しずつしつけを展開していけば良いのです。また即効性の手法では信頼関係は築けません。時間をかけ、少しずつ積み上げるから本当の絆が生れるのです。
この頃の子犬には特に、大きな気持ちで接してあげなければいけないのです。(^-^)