子犬のしつけで挨拶の教え方(おはよう・おやすみ・キス)
家の子犬は、我が家に来た次の日から10時間のお留守番をさせてしまっています。
飼育環境の準備もままならいまま迎えてしまい、さぞかしストレスがたまっていると思います。
2ヶ月の子犬の場合、もうしばらくは一日のうち1、2回のスキンシップや最小限の覚えて欲しい挨拶(おはよう・おやすみ)をしていますが、よろしいでしょうか。
家の周りを見せるため、抱っこすると非常に落ち着き、あま噛みもしません。
以上よろしくお願いいたします。
>おはよう・おやすみ・・
↑これは止めてください。犬には人間の礼儀の概念を理解する知能はありませんし、そういう事をやればやるほど、留守番時や就寝時とのギャップが大きくなっていることに気付かないといけません。
そのギャップがストレスになっていることに気付かないといけないのです。
ですが、接することが悪いと申し上げているのではなく、毅然さと主導性を貫いて接していただきたいのです。
例えば、まだ小さいので今は無理ですが、ご自分のホッペを指差して「チュ」の指示音と同時に犬の口を自分のホッペにくっ付けます。繰り返していくと、いずれ「チュ」の指示音とホッペの指差しで犬の方からキス舐めをするようになります。
そんなふうに、犬に何か指示を出し行動させる・・という接し方をしていただきたいのです。それと犬の方から舐めさせる・・ということが「リーダーに挨拶させる」ことになります。
人間側から「おやすみ・なでなで」というのは、下位の犬が見せる「すり寄ってナメナメ」の服従挨拶そのものになってしまっています。
接するのであれば、実用的なスワレ・マテを教えましょう。型を作ってあげて、指示音ジェスチャーで褒める・・繰り返したら指示でさせてみる・・出来なければまた型で教える・・
そういう接し方ならスキンシップも取れますし、物事も覚えますし、主従関係も保てるわけです。
>抱っこすると非常に落ち着き・・
↑チヤホヤされて満足なのと、犬は高くて不安定な場所が怖いのでジッとしているだけです。
癖になってしまい、自分の足で歩くのをおっくうがるようになります。そして相手の体の上に乗ることで、主従関係も誤解しやすいです。
予防接種前に外の世界を見せる場合は、いらなくなったバッグやリュックサックなどに入れて、移動してください。安全な場所に着いたら、リードを付けて、そこで外の世界を観察させれば良いです。
本書・Q&Aサイト・子犬解説を熟読されてください。
まだまだ意識改革が必要です。人間は失敗しないと分からないものですが、そうなってしまってからでは取り返すのが非常に困難になりますので、少しでもそうならないように厳しいお話もしております。
あとは飼い主さん次第です。
それから、生後2か月の子犬に10時間の留守番は長すぎます。
もちろんこれは、「その分、接する時間がある時にはチヤホヤしてください」という意味ではなく、群れ(人間家族)の姿を見せて安心させることと、食事の面です。
日中の空腹が10時間以上なのは問題です。4か月過ぎたらなんとかそれでも大丈夫ですが、2か月では低血糖になりやすいです。せめて4か月(出来れば6か月)くらいまでは、いったんお昼に帰ってきてフードを食べさせトイレを片ずけていただきたいです。
もしくは、昼夜逆転させ、朝1回と夜に2回・計3回食べさせるか、にしてください。
1日の量の問題もありますが、それ以上に回数です。まだこの時期は消化器官が未発達なので、一度に多く消化できないのと、まだエネルギーの蓄積・変換・消費のコントロールが上手くできないからです・・・