犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけで朝鳴きと夜泣き

質問内容
子犬のしつけで朝鳴きと夜泣きで困っています。夜12時半くらいに愛犬とは別室で休むのですが朝4時半くらいから朝鳴きをほっておいても2-3時間鳴き続けます。

一般の犬のしつけ本等を読むと、あきらめるまで無視するとのことで2週間ずっと無視しつづけますが、全く鳴きやみません。愛犬のある部屋の近くに来る気配がしたら、静かにおとなしくお座りして待っているので、どのタイミングで朝鳴きをしないようにしつけをすればよいかわかりません。

また、とにかくケージに入れ、姿が見えなくなると鳴きます。夜泣きは現在10分くらい鳴くのですが、すぐあきらめ眠っているようです。

また帰宅した際は、玄関ドアをあけて20秒くらいすると鳴き始め、愛犬の近くの部屋で作業をしているとおとなしくお座りします。

まだ幼くて、鳴くことについてどのように教えていけばいいのか、よくわからなくなっています。このような場合もリーダーウォークを鳴いている際にすべきでしょうか。

・愛犬の犬種 トイプードル 年齢2カ月半
飼い始めてからの年月日数 2週間と3日

・ご家族全員の年齢層、性別 、一日の愛犬との同居時間
夫婦30代共働き
平日:夜7時前後から朝8時半まで 土日:一日中

・過去の接し方と、一日の流れ

①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
朝起きて静かになってからケージから出し、出勤まで部屋で遊んでいます。基本的にどこにでもくっついて来るので、ついてきたら、名前を呼んでいました。また、床に座るとすぐ膝に乗ってくるので、抱っこしていました。

②過去はどういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
ぬいぐるみを使って、引っ張り合いをしています。まだ乳歯が生えそろっていません。

③過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
トイレのしつけで、トイレをし そうになるとトイレに連れていく(成功している)。ケージで待つように、"しー"といったらお座りして、ケージの扉でまつように(しぶしぶ実行して成功)。ご飯の前に"おすわり"をさせる(えさで釣っていて、成功した)

褒めるときは"おりこう"と言いながらなでています。喜んで尾を振り、おなかも見せてくれます。

④過去はオヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
おやつは無し。抱っこは毎日していました。また抱っこされながら眠ってしまいました。撫でなでは、いいことをしたときにしていました。声かけはどこかに行ったときに、呼んで、名前と"おいで"がわかるので来たときにほめて撫でなでしていました。

⑤過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?
まだ散歩はさせていません。

⑥過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
5時家族起床でケージを開ける(日々1時間くらい前後する)
8時にご飯を食べさせる
8時半にお留守番開始
18時から21時の間に帰宅
帰宅後15分後にご飯をたべさせる
25時にご飯を食べさせる

その間に時間があれば遊んでいます。


返答内容ワンワン吠えは絶対に放置してはいけないのですが、クンクン鳴きの段階では、そっとしておいてください。

一番いけないのは、ギャップです。ご夫婦共働きで、お子様がいらっしゃいませんが、どうしてもお出かけ前と帰宅後にかまいたくなります。

人間は日中忙しく働きますが、犬はただ孤独に留守番ですのでギャップが激しくなるのです。留守番を長くさせている飼い主さんほど「寂しい思いをさせているから・・」と、その傾向が強くなります。また飼い主さん自身も寂しいからです。

頭では「ベタベタはいけない」と思っていても、無意識に態度しぐさ接し方全てにそれが表れます。まずはこのギャップを小さくしないといけません。本当に、自分との闘いにもなります。

特に、お出かけ前と帰宅後は、最低5分は完全無視でかまわないでください。ギャップを意識して、緩やかに消える・・緩やかに接し始める・・という緩やかな波にしてください。

意味の無い声掛け・ジロジロ見つめてナデナデ・ひざ上抱っこ・・これらも止めましょう。興奮癖・要求癖が抜けないのと、これから成犬の本能が出てきた時に主従関係が逆転します。

すり寄ってナメナメ・・は、下位の犬がする従属的な挨拶です。上位の犬は相手の体の上に乗り、自分の優位性を示します。受け入れた者は自分が下位だと認めてしまうことです。

接することが悪いのではないのです。常に毅然さと主導性を持っていただきたいのです。何気ない接触も意味なくナデナデではなく、オテでもスワレでも何でも良いので何か指示を出し行動させポンポン褒める・・指示で出来なければ型で教える・・主導型の遊び・・ひざに乗せず「コッチ」の指示で隣りにピッタリ寄り添わせる・・。

そういう接し方ならスキンシップもとれますし、物事も覚えますし、主従関係も保てるわけです。

>ぬいぐるみを使って、引っ張り合いをしています・・

↑引っ張りっこ遊びはおすすめできません。対面しての力比べですので、対抗心が強くなり人の服を噛んで引っ張ることと区別がつかなり、動く人間に反応する興奮癖が強くなる場合があります。主導型のコング遊びをおすすめします。

リーダーウォークですが、まだ幼すぎて骨格がしっかりしていませんのと知能も低すぎますので、本格的な切り返し等は絶対にしないでください。ただ、お散歩デビューの準備もしないといけませんので、まず数日かけて遊びながら首輪とリードに慣れさせ付ける・・その後リードを付けたまま飼い主さんが持って、その状態でコング遊びで慣れさせる。

慣れてきたら遊びの中で、リードを持って少し一緒に歩いてみる・・2歩進んで止まる・・また2歩進んで止まる・・そんな簡単なレベルから少しずつ慣らしていってください。

4か月くらいになったら、しっかり切り返しも交えて、徐々に徐々に強化していきましょう。

とにかく今は接し方の根本の見直しと、飼い主さんの意識改革です。お互いの将来のために今から頑張っていきましょう。本書とQ&Aサイトを何度も読み返して、意識を高めていってください・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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