犬のしつけをするためのマインドセット(意識設定)とは?
私も主人も精神的に参ってきてます。冷静に毅然とがこれほど難しいとは思いもせず気持ちが暗くなっています。
どうやってここを越せば良いのでしょうか?
数日、犬のしつけをしない、考えないというのも一つの方法でしょうか?
3ヶ月の子犬で凶暴な態度をとられると、これから先が不安になってしまいます。全ては飼い主のせいかもしれませんが。
お二人ともまだ、犬のしつけにおけるマインドセットができておられないのです。
犬という動物の本質と、この月齢の現状を受け入れられていないからです。色んなところでお話申し上げておりますが、今の月齢の子犬は、「単なる小さな猛獣」なのです。
知能も経験値も何もないのです。その現状は受け止めてあげなければいけません。
人間の子供で言えば、2・3歳の子に「一人でゴハンもトイレもキレイに済ませない」と言っても無理なのです。どんな方法で教えても、まだ無理なのです。
そして、人間の子供では「七つ八つの憎まれ盛り」という言葉もありますが、好き勝手やって親に相手にされなくなる・・少し気が付く・・また好き勝手・・また相手にされなくなり少し気が付く・・・
この繰り返しで、少しずつ社会性を学んでいくのです。それが哺乳類です。犬も同じです。
ましてや子犬は、早い週齢で親犬や兄弟から引き離されて、何も学べないで人間家族のもとにやってきたわけですから、現状は当然なのです。
ですので↓これも正解なのです。
>数日しつけをしない考えないというのも一つの方法でしょうか?
ですので、何度も何度も「チヤホヤしない・精神的にも肉体的にも距離を保つが大切」と色んな所でお話申し上げております。
今は「求める時期」ではなく「与える時期」なのです。子犬に何も結果を期待してはいけません。今は、テレビドラマや映画のワンシーンのようなイメージは捨ててください。(成犬になって関係作りができれば想像以上の喜びが待っています)
これから犬は成長し、もっともっと成犬としての本能が出てきます。
自我・権勢本能はますます出てきて、知能が高くなるので視点や観察力も鋭くなります。6か月から10か月くらいまで本当に大変ですから、ここで一喜一憂されていたら、とてもこれから犬と暮らしていくことなどできません。
これが犬を飼うということなのです。親になりリーダーになるのは、簡単なことではないのです。
「人は子育てをして親になる」とよく言われますが、私たちは「犬を育てて犬の飼い主になる」のです。
まだまだ精神的に成長していかなくてはいけません。
犬は人を見抜きます。人間の心の弱さを気遣って接してくれるような知能も思考回路も無いのです。
むしろ犬はそれを感じたら、自分の優位性を感じ、自分の思うように振る舞い、気に入らなければ唸って噛み付いて優位性を示す・・それが犬なのです。
そういう特性があるからこそ、強い遺伝子が残り、自然淘汰の中を生き残ってこれたのです。
強い者がリーダーとなり群れを主導する。だから群れが生き残れる。これは私達現代の人間社会にも同じことが言えます。強く正しいリーダーがいない会社も国もつぶれるだけです。
犬も私達人間も、その競争原理の本能を持って生まれてくるのです。人間は知能が高く文明も発達しましたから、弱者を保護する意識も環境もありますが、犬にはそれはできません。
ですので、飼い主さん家族が犬のリーダーになってあげないといけないのです。
私のこのメール・販売ホームページ・本書・Q&Aサイト、全て熟読していただいて、マインドセットを自分の中に染み込ませてください。
犬のしつけで疲れたら、犬と距離を置けばいいのです。興奮してパニックになっている子犬にアレコレやり過ぎても結果は出ません。お互い冷静になるように少し距離を置きましょう・・・