犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで一時上手くいっていたのにまた気が抜けて悪くなった

質問内容
こんにちは。6か月の柴犬メスを飼っている○○です。

前回、飼って3週間生後5か月でお便りしましたが、現在生後6か月、家にも慣れ、家族にも慣れ・・・
悪い意味で慣れてもしまったようで、一時上手くいっていたのに、ここ4~5日で問題行動が出てきてしまいました。

まず、夜、室内フリー状態で寝ていると、ハウスに入れようとしたり邪魔なので、どかそうとすると唸るようになってしまい、こちらも負けずに強行すると歯を剥いて鼻に皺を寄せてガウガウ噛もうとします。かなり怖いです。

次に5歳の次男が寝ている犬にキスしようとして口を噛まれ流血。
今日は外で1時間程リーダーウォークをし、まだこちらに合わせて歩くまではできませんが、あちこち進行方向を変えながら歩き、なるべく引っ張らせないようにしました。

が!帰ってきて足を洗い、タオルで拭くときに唸り、ガウガウいいました・・・。
いままで、シャンプーや足を洗うのは無抵抗(後ろ足は嫌がりますが、うなったりはせず)だったのが、本当にここ4~5日で豹変してしまいました。

実を言うと、堀川さんのしつけ法の後は特に問題行動もなく、トイレの回数も減り、タイミングも読めるようになってきていて、段々と気が緩んできてしまい、夜寝る時と外出するとき、子供たちの歯磨きタイム以外室内フリーなことがほとんどになっていました。

接し方も「そこまで厳しくかわいがりを制限しなくても・・・」とゆるくなってしまい、意味もなく見つめる、なでる、名前を呼ぶなどしてしまいました。

ひっくり返してお腹をなでるなどは慣れてきて、よくしていましたが、唸るようになってからはやらせません。私も主人も大声で怒ったり、叩いたりもありました。

唸ってそこで止めると、犬の言うなりになったことになるんじゃないかと、乱暴に首根っこをつかんでハウスに入れたりもしました。

まさに、HPにあったように体罰と甘やかしですね・・・。
やってはいけないモデルのようです。
かわいいかわいいグリグリ・・・とできないのはペットを飼った意味がないんじゃないか、よその犬はこんなにしつけを考えずに飼われててもうまくいっているじゃないか・・・など、吠え癖や要求吠えなどの問題行動がなかった分、気が抜けていたと思います。

本当に犬のしつけは難しい・・・!猫にするべきだった、犬はもうコリゴリ・・・とまで考えてしまいます。

一応、朝のあいさつや、ただいまのあいさつはナシ、くんくん鳴いても無視、散歩やごはんの時間はバラバラと、人間優先の生活は変わらずしてきました。

遊ぶときやご飯の前におすわり、まて、ご飯を途中で取り上げて、お座りマテもしてきました。

昨日から散歩と遊びとご飯以外はハウスに入れてかまわないでいます。今日は室内でリーダーウォークしようとしたらリードが嫌だとリードを噛み唸りながらになってしまいます。

あと前からなのですが、食糞します。こちらも待ち構えて、素早くひき離すようにしていますが、そんな間もなく食べてしまうこともあります。室内トイレでウンチをさせるとうまくいかないので、朝の散歩で済ませるようにしています。

HPでは難しい月齢とありましたね。やはりそうなんだと実感しています。そろそろ避妊手術をと思っていますが、この状態で入院させるとますます信頼関係が悪くなるんじゃないかと心配です。

もう少し待ったほうがいいでしょうか?
それとも手術すれば精神が安定するとかありますか?
一般のしつけ本にはメスは攻撃的になる・・・と書いてあるものもあり・・・。

今の状態はとてもつらいです。攻撃的でもかわいい・・・とは思えません。
怖がってはいけないと思っても怖いです。

どうかアドバイスください。よろしくお願いします。


返答内容一時上手くいっていたのに、また気が抜けて悪くなってしまった・・という原因が分かっていらっしゃいます。

もう一度、ホームページ・本書・メールを読み返していただいて、上手くいっていた時の接し方に戻してください。

犬の素性も育った環境も千差万別です。柴ちゃんには、上手くいっていたころの接し方が一番合っていたということです。まだまだ成犬としての本能は強くなっていきますし、7・8か月過ぎてくると知能も高くなってきますから、今まで以上にしっかり接しないといけません。

リーダーウォークは散歩のための手法ではありません。関係作りをするための一つの手段です。あお向けが難しい時は感情的にムキにならず、本書でお話したようにリーダーウォーク中心にして、家の中でもたくさんやってください。

それと反抗期の影響もありますので、動揺しないでムキにならず、興奮が激しい時は距離を置くことも必要です。しばらくは淡々とリーダーウォークと主導型のボール遊びをされると良いです。必要な運動や遊び以外は、かまい過ぎないようにしてください。

今は一番難しい時期ですから、失敗も勉強と思って、反省されたらもう気にしないで良いんです。

他の家庭の犬と比較しないことです。実はそういうご家庭も、大変な時期も多少あったでしょうし、表向きには上手くいっているように見えても、「実は抱っこしないと怒って噛みつく」「実はフリーにしたり一緒に寝ないと吠えて大変」というご家庭も実は多いのです。(皆さん正直に言わない方が多いです)。

それから個体による違いもあります。「以前に同じ犬種を飼ったことがあって同じように育てたのに、この犬は問題だらけ」というケースも非常に多いです。

まず最低限、甘やかしと体罰は厳禁です。柴ちゃんが悪いのではありません。犬は犬の本能で素直に環境に適応して生きているだけです。

失敗が分かったわけですから、活かしてください。もう少し難しい時期は続きますが、ちゃんと良くなっていきますから、正しく続けてください。

食糞は犬のしつけの中で一番難しいのですが、マテで止めさせるにしても、結局は関係作りができていないと、何を教えても「言う事を聞きたくない」わけですので、意味が無くなってしまいます。(シロップは効きません)。

犬の避妊をして攻撃的になることはありません。月齢が進むと、脂肪が付いて獣医さんが手術しにくくなるんですが、それで手術しやすい時期(獣医さんが「今やったほうが良い」と言う時期)と、犬の反抗期が重なっているから、傾向的にそう見えるだけです。

それと当然、避妊も去勢も結果的にホルモンバランスが変化しますから、そのイライラも一時的にはあるでしょう。でも避妊後は段々安定していきますし、将来の蓄膿症やガンのリスクがなくなるわけです。獣医さんの言う一番安全で手術しやすい時期に従えば良いです。

犬を怖がると、緊張興奮が犬に伝播してさらに悪循環になります。ホームセンターに行くと600円くらいで作業用の皮手袋が売っていますから、それを装着するなどしてリラックスできる準備もしてください。

大丈夫です(^-^)自信を持って続ければ必ず結果は出ます。あせらないで淡々と続けることです。気持ちで負けてはいけませんよ。

ちなみに、実は猫も飼い主さんが弱気でチヤホヤしていると怒る場合もありますよ。(動物は態度しぐさで相手の弱さを見抜きます)。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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