犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけは一体どこから手をつけたら良いのか

質問内容
生後4ヶ月の大変活発な柴犬(メス)です。
家の中を放し飼いでしたので、どこでも排せつし、甘噛みといわれるのですがとても痛く傷がつきます。

皆さんもう少し大きくなれば覚えると言ってくれるのですが・・・

仰向けでお腹を出すのは、遊びの感覚でできるのですが、犬のしつけは一体どこから手をつけたら良いものかお教え下さい。


返答内容犬のしつけですが、放置してはいけません。確かに今の時期は知能が低く、なかなか結果が出ない難しい時期なんです。ただし、一番順応力が高く人間との関係の基盤が作られる非常に重要な時期でもあります。

放置だけしていても、何も覚えませんし関係も崩れます。生後6か月過ぎて、いよいよ成犬としての本能が強く出てきた時に、今までの接し方を犬が誤解し、完全に主従関係が逆転し手におえなくなる・・ということがよくあります。

結果は出ないのは当たり前・・でもやり続けなければいけない重要な時期・・と割り切って、淡々とやり続けましょう。やらなければ後にもっと苦労されます。

まず甘噛みですが、子犬の乳歯は細くて先がとがっているので、軽く噛まれても非常に痛いです。親犬に叱られたり、兄弟ゲンカで学ぶ前に引き離され売られると、こういうケースが多くなります。

ですので今度は、親犬の代わりに人間家族が淡々と叱って教えないといけません。噛んだら「ダメ!」と同時に犬の口を軽く閉じてください。そしてこれで終わりにしないで、良い型になったので「シ~!」という音を関連付けながら、犬の肩をポンポンして褒めて解放します。

将来の吠えのしつけも考慮して、シ~という音にします。褒め方は、猫なで声でナデナデや大げさは従属的なので止めましょう。

そして解放して手を見せるとまた噛んできますので、再度「ダメ!」と同時に・・ひたすらこの繰り返しです。積極的に手を見せてしつこく練習しましょう。

手を見せても噛まない瞬間がきたら、しっかり褒めて何度も反復します。痛さにガマンできないようでしたら、手にタオルを巻いたり、ホームセンターで作業用の皮手袋を買うと良いです。600円くらいです。

仰向けは続けてください。それと、もう4か月で骨格もしっかりしてきていますので、リーダーウォークも家の中でたくさんしてください。

家の中でリードを付けて・・と申し上げるのは、トイレのしつけも含めてのことです。もちろん家族団らんや、犬を見れる時間帯はケージから出して良いのですが、トイレの成功が定着するまではリードを付けそれを持ち、トイレの失敗を常態化させないことです。

アチコチ好きなところでオシッコする癖がつくと、そのほうが犬にとって楽だからです。それを習慣化させてしまうと、直すのが非常に困難になります。

異物の誤飲事故もたくさんあります。ケージから出した時は、リードを付けて横目でさりげなく監視・・見れない時間帯はケージに居させる・・しつけが浸透するまでは、犬にも飼い主さんにもそのほうが良いです。

トイレはまず失敗する機会を作らないこと。成功している時に、トイレの指差しと音の関連付けで褒める・・を徹底してください。

そして、同じ教える・叱る・褒める、をしても関係次第でその効果は全然違ってきますので、長期目線で関係作りをしてください。

本書の態度しぐさ、仰向け、リーダーウォーク、主導型ヒモ付ボール遊び、を表面上の手法の上塗りではなく、飼い主さんの意識をしっかり持ちながら続けていただきたいです。

では、頑張ってください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針