犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで早くイイ子にしなくては!と焦ってしまう

質問内容
先日ご相談させていただいた○○です。うちの子はボストンテリアのオス、あと1週間ほどで4か月になります。

堀川様のご返信をいただいて、主人ともよく話し合い、犬との接し方を決めました。抱っこを完全になくすことはまだ無理なのですが、合図と掛け声を統一して、「おすわり」を教え始めました。朝、晩の食事の前と、部屋に離して遊ばせる前にすることにしています。

型を作って教えて、と書かれていましたが、うちの子は無理にお尻を押しても全く座りませんでした。そこで、本にあったように偶然座るタイミングを見て、座ったところで、人差し指を立てて、「スワレ」と言ってすぐに「イイコ!」と誉めるのを繰り返しました。ケージの中ではほぼ、できるようになりました。(ただ、部屋に離すと私のそばに来ても全くしません。)

今日は、食事を持って行くと、命令しなくても、自分から座ってエサと私を見比べます。

ケージから出す前もおすわりをさせてから扉を開けるようにしていると、私が近づくとおすわりの姿勢で待っています。ただ、かまってほしそうに吠えたり泣いたりするのはまだあります。

ごはんをもらいたい、遊んでほしい、からケージの中だけで「おすわり」をするんだったら、おやつを与えて言うことを聞かせることと変わらない、と思われますか?

噛むのをやめさせるしつけ用に、アドバイスいただいたように、皮の手袋を買いました。溶接作業などに使うものですよね?

でも、犬は革手袋の匂いにすごく興奮して余計に噛んできます。そういう子なのかな、とあきらめて、素手でできるだけ態度をくずさないようにしています。

「ダメ!」と叱っても全然噛むのを止めてくれなかったのですが、目をしっかり見て「シッ」と短く叱ったら、口を離して私の目を見たので「イイコ!」と褒めました。でもやはり何度も噛んできます。同じように叱ると止めて、また噛んできて...このやり方は合っていますか?

今日は初めて首輪を着けてみましたが、痒いのか、後ろ足で何度もかくような素振りをします。革の材質が犬の肌には合わない、というようなことはあるのでしょうか?

リードを着けて部屋に出してみましたが、リードを噛んで離さなくて、とても「リーダーウオーク」まではもっていけません。

「あお向け固め」をやってみましたが、一瞬は止まりました。そこで「イイコ!」をしましたが、すごく嫌がって自分で起き上がって走って逃げてしまいました。

前回のご相談からこの程度の変化です。

犬に触るのも嫌になっていた数日前に比べたら、これは進歩、ととらえてもいいのでしょうか? やり方は合っていますか? こういう感じで大丈夫ですか?

前回、返信をいただくまで、といただいてから、色々なことを考えました。早くイイ子にしなくては!と焦り過ぎていたように思います。ゆっくりゆっくり、少しずつ進めていけばいいのだ、と気持ちが楽になりました。

これからもご指導よろしくお願い致します。


返答内容
>おやつを与えて言うことを聞かせることと変わらない、と思われますか?・・

↑飼い主さん側に、意図的に釣っているという意識がなければ良いです。

ご飯をあげないわけにもいきませんし、遊びをしないわけにもいきません。「今はたまたまそういう場面で犬がやりやすい」というだけのお話ですので、何もお考えになられなくて良いです。

ゴハンや遊びの前にできているのは「別」であり、まだ本当の関係ではない・・・というご自覚があればそれで良いのです。怖いのはその自覚が無く、釣って行動させているだけなのに「関係ができている」と勘違いしてしまうことです。

そして、まだ知能の低い月齢であったり、本格的に犬のしつけを始めて間もない段階では、何もできないのは当たり前のことです。

あせって結果を急いではいけません。

関係作りができるまで、指示行動が定着するまでは、コツコツ続けないといけません。


>偶然座るタイミングを見て、座ったところで・・

↑これで良いですよ。ちゃんと覚えますので、心配されないで続けることです。


>革手袋の匂いにすごく興奮して・・

↑少し縮みますが、一度洗濯すると良いです。コングなんかもそうですし、新しいケージやハウスなんかも臭いを飛ばすと良いです。

洗濯出来るものは洗濯して、大きくて無理な物は洗剤をかけてタワシでこすって洗って陰干ししてください。

それと、首輪やリードの慣れさせ方と同じように、ケージの前に革手袋もずっと置いておいてください。(犬の前足が届かない位置で)。そうやって置けば、視覚・臭覚ともに慣れます。


>同じように叱ると止めて、また噛んできて...このやり方は合っていますか?

↑良いですよ。直ぐに理解できる月齢ではありませんので、根気良く教えましょう。

それと、噛まれた手を犬の口の中にグッと押し込んで叱る方法、リードか首輪をチョンと引き上げて注意する方法、仰向け、リーダーウォーク(4か月過ぎてから)も併用してください。


>皮の材質が犬の肌には合わない、というようなことはあるのでしょうか?

↑最初はみんな嫌がります。臭いに敏感な子は、先ほどお話したように、洗って臭いを飛ばしてみても良いです。装着の違和感はもちろん慣れるまで待たないといけません。

コング遊びの最中に、遊びにまぎれて付けてしまえば良いです。そして遊んでいるうちに慣れて、気にならなくなります。

時々気にすることもありますが、2・3日したら慣れます。

注意点は、ゆるくしないことです。ケージ内に子犬が居て、人が目を放した時に子犬が足で首輪を外そうとして引っかかってしまうと危険です。

2・3日は遊びの時だけ(見ていられる時だけ)着ける・・ということでも良いです。


>これは進歩、ととらえてもいいのでしょうか?

↑もちろんです。

ですが、いろんな所でお話していますように、結果が出る月齢ではありません。

まだまだ知能が低い時期が続きますし、さらにこれからは、反抗期があったり成犬としての本能が出てきたり・・と、もっともっと難しくなっていきます。

ですが、それもいずれ「あのころは大変だったね」と、良い思い出になります。そして大人になって落ち着いてくると、今度は「元気が無くて心配」と感じてしまうものです。

しかし、犬の生涯は短いです。人間の大人の10年は何も変わりませんが、犬の10年はとても変化が大きいです。

特に1歳までは大変です。何も期待しないで、やるべき事を淡々と続けて、子犬の成長を待ってあげる時期です。

今は「求める時期」ではなく「与える時期」(教える時期)です。忘れないでください。

いつでもどこでも主導性と毅然さのある、強く優しい親であり、リーダーでいてください。それが犬の幸せであり、飼い主さんの幸せです・・・


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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