犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬の首輪をつかもうとしたら吠えて噛まれた

質問内容
噛み癖がひどく、5か月間トレーナーにあずけたが直らなかった生後10か月の犬のしつけです。(家族は私と、20代から10代後半の子供3人)

子供たちが撫でたがります。「うかつに触れないのなら、癒されないし、ただうるさくて臭いだけの存在になってしまう」と訴えます。

「犬って、家のなかで放し飼いにするものだと思ってた」と言います。
私の苦労も考えずに...

コングで遊んでいると、犬が途中で飽きてしまいます。15分くらいしかもちません。仕方がないのでリードを持って、オスワリやマテをさせて褒め、を何度かやってハウスに連れていきます。

ハウスのある部屋に行きたがりませんが、先に入り、ヒアと呼ぶとやって来て、今度は自分からサークルに入って水をのみ始めるので、そっと入り口を閉めてリードを外して黙って部屋から出ます。こんな感じでも大丈夫ですか?

人間の食事の後に食べさせなければならないのに、家族の帰りが遅くて、その子だけ後から食べる場合、犬にその子より先に食べさせても大丈夫でしょうか?

今朝、手を噛まれました。水を取り替えようとしたら軽く噛んできたので、首輪をつかもうとしたら、吠えて噛まれました。

サークル内にいるとき、首輪をつかむのは難しいです。シ!とは言いましたが、自分のテリトリーなので、怒るのでは?

血は出ていませんが、内出血していてかなり痛いです。


返答内容
もう子供さん達も幼児ではありませんので、しっかり説明すれば必ず理解できます。本書とQ&Aサイト、過去のメールも必ず皆さんに見てもらってください。

今のままですと、子供さん達もいずれ犬に噛まれて大ケガする可能性もありますので、そのようにお話してください。原因は皆さんのその意識と接し方にあったわけです。

コング遊びですが、今の時点で15分しっかりできれば十分ですよ。主従関係も影響しますので、今はそれで良いです。

関係作りが出来てくれば、飼い主さんとの遊びもより楽しくなっていきます。

それとハウスですが、コング遊びをサークル内まで延長してあげることです。

サークルのある別部屋まで、チョコチョコ転がしながら遊びながら行きます。そして、コングをサークル内にも入れて遊んであげます。ご自分もサークルに手を入れて遊んであげましょう。

そして、そこですぐ閉めて終わりにしないことです。ハウスの指示音ジェスチャーで褒めたら、いったんまた出してそのお部屋で遊んで、またサークル内で遊ぶ・・・

これを何度か繰り返して、最後は黙って扉を閉めて静かに去ってください。

ゴハンもサークル内で食べさせて、コング遊びもたくさん経験したら、サークル内と楽しいイメージが結びついてきます。

そして、これも主従関係が出来てくれば、ハウスの指示で入りたくなるし、褒められて嬉しい関係になります。

それまではまだまだガマンで根競べです。


食事のタイミングですが、悪い例は、家族のご飯の時間なのに先に犬を優先してしまう・・・というものです。

用事などあって帰りが遅い人などは別の問題です。犬を優先する意識がなければ問題ありません。


>自分のテリトリーなので、怒るのでは?・・

↑これは違います。もしその場合だとしたら、そこに人が近づいた時点で、犬は歯を剥きだして「近づくな」と唸って威嚇してきます。初めて家に来たばかりの犬ではありませんし、来客でもありませんので、テリトリーを守るために怒っているのではありません。

今回は、手を入れた時に、犬が遊びで軽く噛んでみたら叱られたので、頭に来て怒ったのです。つまり、主従関係の誤認が原因です。

以前もお話したかもしれませんが、まずは犬の噛み癖が直るまでは、犬と接する時に少しご面倒でも防備はしましょう。

作業用の革手袋だけでは足りない場合は、中に軍手などして二重にしましょう。

噛まれた時に、動揺して何もできない場合は、無視してサークルを閉めて去ってください。怒声で怒ったり叩くような体罰はしないことです。余計に犬の防衛本能が刺激されます。

もし落ち着いてできるようでしたら、リードを着けてそのお部屋で厳しい態度でリーダーウォークをしていただきたいです。罰という意識ではなく、犬に主従関係を示すためにします。

怖くてできそうになければ、ご無理にされないでください。落ち着いている別の機会にしましょう。

まだまだ根競べが続きます。そして、ご家族全員が同じように接しないと犬は理解ができず、矛盾でイライラするだけになります。

まずは皆さんで教材を勉強していただいて、犬の特性を知り、家族で接し方のルールを決めることです・・・


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針