犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬は環境の変化に敏感でストレートに影響が出ます

質問内容
先日はお留守番中の骨ガムについて質問をさせていただき、早々の返信と丁寧なアドバイスをありがとうございました!

躾を始めて1週間ちょっとですが、7年間甘やかし放題で育てて来た犬がみるみる良い子になってビックリしています。順調に進んでいたと思っていた躾ですが、そんなに甘くはなかったようで・・・。先日質問したばかりで恐縮ですが、またご相談です。

問題内容:約1ヶ月間出張で不在になっていた主人が帰国したのですが、主人がいる時は私の言う事をあまり聞きません。帰国当日は散々で、今まで大人しく入っていたサークルで暴れて吠えまくり、無視しても効果がなく、私が口を閉じて「ダメ」と叱ると「ウー」と唸って全く効果なし。仰向け固めをすると歯をむき出して怒り、目を合わせようとしません。

ずっと主人にべったりで、抱っこの要求をしたりずっとついて回っていて、サークルに入れると「クンクン」鳴いたり「ワンワン」吠えたりでした。(抱っこは禁止にしたのでしていません)

主人が「オスワリ」「マテ」をすると一応聞くのですが、褒めようとするとすぐ仰向けになって甘えています。私の事は一切無視でした。翌日は少し落ち着いたのか、サークル内で吠える事はあっても暴れる事はありませんでした。(約2時間の留守番中はずっと吠えていました)

私の指示はたまに聞く程度で、主人が動くとそっちに行ってしまいます。リーダーウォークも仰向け固めも主人を気にしていて、私をあまり見ようとしませんでした。

今日で帰国3日目なのですが、主人が会社に行くまでは私の言う事はほとんど聞かず、ずっと主人を気にしていて、「マテ」はすぐに動いてしまい、「オイデ」も何度も言ってしぶしぶ来る状態です。主人が出社した後は大人しくなり、リーダーウォークもできて、「ゴロン」の指示で仰向けになりそのまま「マテ」もでき、仰向け固めをしてもちゃんと目を見てくれます。サークルにも大人しく入っています。

主人にもリーダーウォーク・仰向け固めをしてもらっていますが、元々主人の事が大好きなので素直に従ってます。(帰国前は私と同様に抱っこ・ナデナデ・話しかけは頻繁にしてましたが、帰国後はしていません)

主人・私・犬で散歩に行ったところ、興奮して全く言う事を聞かなかったので、私がリードを持ってリーダーウォークをすると主人を気にしてしまい、主人がリードを持ってリーダーウォークをすると私を気にしている状態で、散歩中はずっと興奮してリードを引っ張っていました。

ためしに、主人と犬だけて散歩に行ったところ、少しましだったようです。(それでもリードを引っ張る事は多かったようです)今日、私と犬だけで散歩に行きましたが、きちんと隣について歩きました。

説明が長くて申し訳ありません。質問は以下の3つです。

・主人のいる時に私の言う事を聞かないのは、まだ犬が環境に慣れていないのと、私との信頼関係ができていないからでしょうか?

・犬が要求吼えをして無視で収まらない場合、叱るのは私でも主人でもどちらでも良いのでしょうか?(集合住宅の為、無視できる時間にも限界があるので・・・)

・散歩は暫く主人と私で一緒に行かない方が良いのでしょうか?(躾には主人も協力的ですが、仕事の都合で主人が散歩をできるのは週末だけ、リーダーウォーク・仰向け固めも帰宅後の短い時間の中です)

順調に進んでいたので、この状況に戸惑ってしまい・・・。このまま今の躾を続けていれば、主人がいても私の言う事を聞くようになってくれるのかと不安になりました。


返答内容犬は非常に環境の変化に敏感で、ストレートに影響が出ます。

家族が突然居なくなり、一か月も居なかった家族が突然戻ってきたら犬は興奮して当たり前です。そういう大きな出来事や変化があった場合は、数日は興奮が収まらないのが普通です。

とにかく気にしないで、なるべくギャップを小さくすることです。今までご主人が居なかったのであれば、急にベタベタ接したり今までの分を取り返そうと無理したりしない事です。

犬もまた慣れますので、とにかく気にしないで慣れを待ちましょう。

>叱るのは私でも主人でもどちらでも良いのでしょうか?・・

↑もちろんです。と言うよりも、どちらも一貫して同じように教えないといけません。吠えたらすぐ口閉じ→ダメならリーダーウォークです。

>私との信頼関係ができていないからでしょうか?・・

↑まだ犬のしつけを始められたばかりですので、これは当たり前です。甘やかしの過去が長かったならば、その分時間がかかるのは当然です。数週間・数か月かけるつもりで、淡々と少しずつ続けないといけません。続けるから関係が強くなります。

>散歩は暫く主人と私で一緒に行かない方が良いのでしょうか?・・

↑落ち着いてからにしましょう。お話したように、なるべくギャップ(変化)を大きくしない事です。興奮する要素は少しずつ与えるようにしていきましょう・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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