犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬を2頭飼っていますがケンカを止めさせるにはどうしたら良いですか?

質問内容初めまして。犬を2頭飼っていますがケンカを止めさせるにはどうしたら良いか、ぜひご相談したいのです。

生後2ヵ月のポメラニアン♀を飼い始めて2ヵ月経ち、ポメラニアンが4か月になった頃、同じく4か月のヨークシャーテリア♂を飼いました。ヨークシャーテリアが来て現在で2週間足らずです。

私と娘の二人家族です。娘は高い声で〇〇ちゃ~~ん♪可愛い~~♪〇〇君~♪可愛い~~♪と言って甘やかしてます。

私は、甘やかしてはいけない・・・と、常に意識していますが、それ自体がもう従属やん・・・と自覚している感じです。

ケージはリビングにあり、私の仕事が自宅なので、ほとんど家にいます。仕事中(音は聞こえるけど見えはしない部屋)はワンワンいう事はありません。

リビングに行くと、動いている時はジッと見ていますが座るとワンワン言ってきます。出せーとか遊べーとかですかね。

ポメラニアンの方が食糞するので、見える位置にケージを置き明け方気にしながら寝ています。

大体6時か7時ごろムクっと起きてトイレでウンチをするので、〇〇ちゃんかしこいね~♪と言い、呼び寄せて抱き上げ、おやつをあげてウンチを捨てます。

ウンチ何て食べなくても、ウンチしたらおやつあげるよ~作戦なのですが・・・
いっこうに治りません。むしろ取られない内に急いで食べるぞ!とか居ない間にウンチして食べよう!という感じです。

ハウスですが、細長いケージを仕切って、それぞれにクレートとトイレを置いています。

ポメラニアンは体重が1600gでヨークシャーテリアは800gです。

ケージから2匹を出すと、ポメラニアンの方が2か月早くからいた事もありますし体も大きいですし、ヨークシャーテリアの事をガブガブ噛んでしまいます。ヨークシャーテリアの方も、絶対にかなわないのに気がきつく、反撃はしています。

初めの数日は放っていたのですが、日に日にエスカレートしてきてヨークシャーテリアが耳を噛まれてキャインキャインと言うので最近はポメラニアンの方を怒るようにしています。

怒る時、興奮しているので、私の事も噛んできます。噛まれた時はマズルをつかんで噛まない!と、怒ります。

マズルをつかんだら、その時はおとなしくなるのですが「この間じっとしてたらいいんやろー」的な感じで従属感はありません。はなした時はペロペロしてくるので褒めます。

普段も、遊びたいのに私がだっこから放さないとか仰向けにしてじっとしなさいーとかすると、本気で噛んできます。

そういう時もマズルをつかんで怒っても、放した時はペロペロするけどじっとはしないです。

まぁ、下位に見られているのは分かっているので、今後気を付けて逆転して行きたいのですが、このケンカというかポメラニアンのいじめはどのように対処すればいいでしょうか?

あと、食糞の対処はどうでしょうか?

お忙しいと思いますがご連絡をお待ちしております。よろしくお願い致します。

 

返答内容

①噛み付きですが、今のように教え続けてください。

それと、「シ!」の注意音で口閉じだけでなく、「シ!」で噛まれた指を犬の口の中に押し込む方法もやってください。

そして、もう4か月過ぎましたのでリードを使っても良いです。リードを犬に着けて持っておき、犬が噛んだら「シ!」の注意音でリードをチョンと引き上げて注意します。

この3つを併用しながら、わざと手を見せて集中的に何度も何度も反復で教えてください。

②の兄弟ゲンカもそうなのですが、一般的に入手する子犬は、生後間もなく親犬や兄弟犬から引き離されるために、親犬からしつけを受けたり兄弟ゲンカで学ぶ機会が少ないまま人間家族のもとに来ます。

ですので、先ほどの噛み癖ならば、ご自分が親犬になったつもりで淡々と毅然と教え続けないといけませんし、ポメちゃんとヨーキー君の喧嘩も、ある程度させて学ばせないといけません。

出血やケガするほどの展開は止めないといけませんが、それまでの軽いケンカならば経験を積ませ学ばせたほうが良いです。

それが多頭飼いのメリットでもあるからです。

ただし、もちろん放置ではなく、リーダーとして統制してください。軽いケンカはさせる・・そこから先はさせない・・うるさくしたら注意して止めさせる・・

というリーダーとしての意識は持っていてください。

しばらくは、遊ばせる時は二頭にリードを付けて持っておくと良いです。そして、遊び自体も飼い主さんが主導型のコング遊びをするようにして、常にリーダーシップをとってください。

お二人とも、まだまだ意識改革ができておられません。犬がもうすぐ反抗期に入って、さらに大変になってきます。ここで関係性の誤解を与えてしまうと、定着してしまい修正がとても難しくなります。一番大切な時期です。


犬の食糞ですが、まず絶対に叱らないようにしましょう。叱るとよけいに隠れてするようになるので、それだけはご注意ください。食糞防止シロップなどもほとんど効きませんので買わないことです。

生後6か月過ぎてくれば、エサの回数を減らしたり時間も大きくずらすことで食糞も防ぎやすくできるのですが、まだ4か月ですので、回数は多く分けてあげましょう。

犬の食糞のしつけは、「どうやって止めさせるか」よりも「どうやって指示で目の前でウンチさせ回収するか」を意識してください。

夜寝る前にウンチさせてしまえば、さすがに次の朝また大量に出る・・ということはありません。

犬も人間も、「興奮」で利尿脱糞作用が高まりますのでそれを利用しましょう。犬にリードを付けて、ケージから出しましょう。それだけでも興奮していますし、コング遊びでもして興奮を犬に与えます。

少ししたらケージに戻し、「チチチチ」などの指示音で排泄を促してください。ウンチしている間も指示音を出し、ポンポンして褒めながら回収してください。

促してもしなければ、またケージから出して遊ぶ→ケージに入れ音で促し・・を繰り返します。

そして、そうなるためには普段いかに指示音の関連付けを繰り返して定着させておくか・・犬が飼い主さんの言うことを聞きたくなる関係作り・・褒められて嬉しくなる関係作り・・

それが大前提です。ですので、犬のしつけは全てつながっているのです。ジロジロ見つめて猫なで声でナデナデ・・では、そういう関係にはなりません。

オヤツも止めましょう。それで釣って行動させてしまうと、犬との本当の関係がどれだけ出来ているのかが見えなくなってしまうからです。これが一番怖いことなんです・・・

 

犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針