犬のしつけがQ&Aで分かる!

ボーダーコリー犬の追跡本能・噛み付き・吠えのしつけ

Q.ご質問:
もうすぐ6ヶ月になるボーダーコリー(雌)の追跡本能に悩んでいます。
 
我が家には訓練をしっかり入れたグランド・トレーニング・チャンピオンの5歳の雄犬がいます。(この仔についても、訓練のあり方で後悔と悩みがありますが、今はボーダーの仔の対処に非常に悩んでいますのでアドバイスをよろしくお願いいたします)
 
家族構成は主人(53歳)、息子(17歳)、私(48歳)と、大学生の娘が2ヶ月に1回ぐらい帰宅します。朝8時半くらいに全員仕事に出るので、ボーダーコリーはケージの中、先住犬はフリーでお留守番です。息子と私がだいたい午後3時頃に帰宅します。
 
朝の散歩は1時間くらい、ボーダーコリーのみで行き主にボール遊びと少しだけ脚側や座れ、待て、OK!などと訓練もしています。ボールも持って来て離しますし、待てをかけてボールを投げれば指示を出すまで一応待つこともできます(まだ完璧ではないですが)

夕方の散歩は2頭一緒に行く場合はだいたい1時間半から2時間くらい主にボール遊びと朝と同様訓練も少しします。
 
犬遊びにはまったく興味が無く、ボールさえあれば満足する仔ですが、そこはあえて犬社会のルールを学ばせるため 、大勢の犬仲間が集まる場所でボール遊びをさせ、ボールへの独占欲が強くならないように気を付けています。
 
また、最近は2頭同時にボール遊びをさせるのでは無く、先住犬が遊んでいる時、ボーダーコリーはリードにつないで係留し待つ訓練もしています。(吠えないで待てるようにしたいため)

できる限り夕方も別々の散歩に行きたいところですが、あまり実行出来ていません。

そもそも私の趣味で先住犬とアジリティーを楽しんでおり、もっと本格的に更なる上を目指したくアジの世界に君臨するボーダーコリー、もちろんショータイプではなく、フィールド系の運動能力に優れた犬を扱うブリーダーさんから迎えました。
 
子犬の社会化の重要性は痛いほどわかっているつもりで、散歩デビュー前には抱っこして近所を歩き、電車、踏切、自転車、犬、スケボー、犬、人間あらゆるものにならそうと刺激を与えたつもりです。散歩デビューもワクチン接種2回目が済んで、3ヶ月前の早々にスタートさせ順調な滑り出しでした。

ところが、4ヶ月頃から、ボーダーコリー特有の物を追う本能が急激に目覚めたようで、自転車、オートバイ、ジョギングしている人、急に動き出すもの(葉っぱ、人、物・・・)への飛びつきが尋常で無いくらい強くなり、ほとほと参っています・・・

躾には普通の人よりはうるさい自分で、訓練の仕方もある程度自信があったのですが、想像以上に強い追跡本能に手を焼いている状態です。

まだ、5ヶ月なので今、何とか対応しなければとこの先もっと酷くなるのではと少々焦ってしまいます。ボーダーコリー飼いの方に意見を聞いても、「直らない・・」とか「年とればやらなくなる」とか「うちはそんなことしない」とか解決にはいたらなくて・・・

これまでの私の対応は・・・
自転車が前から見えたら先手を打って犬に座れの指示をだし、自転車とすれ違いざま「いけない!」と言う、飛びつきそうになったら、リードにショックを与えてさらに「いけない!」と強くはっきり言う、しかし、だいたい効果は無く、「いけない!」「いけない!」と何ども言いながら抑えている状態です。

もちろん私の声は聞こえず、目はターゲットを絞り全力で立ち向かおうとします。狙ったものへの集中力はある意味すごいです。カラーを押さえ込まれて苦しくてもそれ以上に力いっぱい引っ張り突進しようとします。(その際吠えたりはしません)
オヤツでの誘導作戦も試してみましたが、口元におやつを持ってきてもそういう時は絶対食べません。

以前、自転車に何がしたいのか家族の者に協力してもらい試したら、タイヤに勢い良く噛み付いてきました。なのでジョギングしている人に噛み付いたら・・・オートバイに飛びついたら・・・と思うとぞっとします。道路に飛び出して2次災害を引き起こしたら・・・もう考えるだけで末恐ろしいです。

悩んでいた中、ネットで堀川さんの著書に出会い、本当の意味でのリーダーシップに深く共感を抱き(おやつを使わない)何とか今の追跡本能をやめさせ、ボーダーコリーと本来の主従関係を築きたいと強く思うようになりました。

普段やっていることは・・・
先住犬で受けてきた「押さえ込み」(顎を床に付けさせ、犬の上にまたがる)を5ヶ月からやり始めています。「脚側行進」 アトヘ!と言いながらこちら主導で歩く、(横から離れそうになればリードにショックを与えながら)お腹を撫でられるのが大好きな仔なので、スキンシップとして撫でています。

「NO!」にもちゃんと反応するので、いけないことを止めたとき「いい仔!」と言って褒めています(撫でることも)ご飯を食べてる最中、「待て」をかけて中断させ、「OK」で解除したり・・・「お手」「シッツ」「アトヘ」「伏せ」などを教えたり、興奮しているときはすぐにリードを付け、脚側行進したり・・・

掃除機やほうきにも飛びつきがありましたが、飛びつきそうになった瞬間に「イケナイ!」と先手を打つようにしていたら今では近くに来ても、飛びつきを我慢できるようになりました。夜は人間の都合で寝かせ、ケージ中に入れ布を掛けると、朝人間が起きるまで静かにしています。

多少興奮症のようなところがあり、朝ケージから出した時、散歩へ出はじめた時、先住犬の動向に過剰に反応して吠えて興奮したりしますが、月齢があがり、日々の訓練を続ければ治まるのでは無いかと思っています。

外での自転車などへの飛びつき以外は、やった分だけその成果が現れているとも感じています。頭の良い、運動能力に優れた仔なので訓練のやりがいはあります。

まだ5ヶ月・・・集中力も信頼関係もこれからだとわかっていますが焦りがあります。生死にも関わる自転車なでへの飛びつきを一刻も早く直したいのが本音です。何かよいアドバイスがありましたらぜひお願いいたします。


A.お答え:犬は生後5か月・6か月くらいになってきますと、歯の生え変わりやホルモンバランスなどの変化が一番大きくなってきて、イライラ興奮しやすくなります。成犬としての本能も色濃く出てきますね。

特にボーダーコリーの場合は、狩猟犬牧羊犬としての本能が強いので、運動量の確保も含めて、それを上手く発散させてあげることと、より強い飼い主さんのリーダーシップが必要になってきます。

これからまた月齢年齢を重ねるにつれ、落ち着きも出てきますが、体現でハッキリ教えないとやはり理解できない部分もあるので、根気よく続けましょう。

まず「発散」という面で、ボール遊びをたくさんされていますので良い事です。それは続けてください。ボールを持って来て離すことができるので、次はフリスビーにも挑戦してください。ソフトタイプにすると噛んで発散することもプラスできます。

本題の動くものへの攻撃・・ですが、「いけない」だけの否定だけですと犬には理解し辛いので、褒めることができるように良い型をさせることを教えるようにします。

その前にまず「いけない」という言葉は少し長いので「ダメ!」や「ノー!」という短いハッキリした「音」にしてください。厳しい視線と低い声でハッキリ伝えます。この「叱る否定」で止めさせる・・という意識ではなく、これは前段階と考え、次に良い型をさせる指示で褒めるほうを重視されると良いです。

人や自転車が前方に見えたら、すぐに飼い主さんもしゃがんであげて首輪をガッチリつかみます、スワレ・マテの指示を言い続け、その型を首輪をつかんでガッチリキープしながら褒めます。褒め方は、「シ~!」という音を関連付けながら犬の肩をポンポンして褒めます。「○○良い子!」と名前を呼ぶことも織り交ぜます。

決して大げさや猫なで声でナデナデはいけません。犬が余計に興奮したり従属的に見られます。褒め方も毅然とハッキリ褒めます。

人や自転車とすれ違うまでそれを続けてください。もし吠えたり、犬の突進力を感じたら「ダメ!」とハッキリ伝え犬の口を手で閉じます。その次の瞬間「シ~!」という音を関連付けながら犬の肩をポンポンして褒めます。

その教える機会をたくさん作ってださい。できるだけ長い時間外で過ごして、慣れる回数・教える回数・経験する回数を増やすことです。決して避けないことです。

たくさん散歩で歩く必要はなく、どこかにノンビリ座って行きかう人や自転車などを待てば良いです。

それと、リーダーウォークをたくさんやってください。家の中でたくさん、外でもたくさん・・。同じ教え方・叱り方・褒め方をしても、犬と飼い主さんの関係しだいでその効果が全然違ってきます。あお向けもたくさんしてください。

オヤツやしつけグッズ(チョークチェーンやチョークカラー)で表面上整えることは止めましょう。それをしてしまうと、犬との本当の関係がどれだけ出来ているのかが見えなくなってしまうからです。

普段の何気ない態度も全て関わってきますので、意味の無い声掛けナデナデ・オヤツに抱っこ・・それら従属的な態度がないように気を付けましょう。

今はまだ、成長期でエネルギッシュな部分と経験や知能が不足している部分、主従関係がまだ出来上がっていないなどの要素が重なっています。結果はすぐに出ませんので、感情的にならずにやるべきことを淡々と続けましょう。

正しくやり続ければちゃんと結果は出ますので、毅然と続けることです。
では、頑張ってください(^-^)


 


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