犬のしつけがQ&Aで分かる!

ミニチュアダックスフンドのしつけ・散歩・遊び・食糞

質問内容
犬を飼うのは初めてです。娘が10か月前に突如連れてきました。当時生後2か月のミニチュアダックスフンドでした。

ダックスは誰が来ても大抵すぐ、あおむけになり、なでてなでてのポーズをします。リードウオークしました。自分の生きたい方向が変えられるためか、へたりこんでしまいます。そしてすぐ、撫でてのポーズをします。

ダックスは散歩するとヘルニアになると聞き、家の回りの廊下を5・6周歩くぐらいで、娘も私も仕事があるので、外でほとんど散歩をしていません。

ケージから出れるようにベランダを作りました。前は畑で、その前は川で、日中はそこでひなたぼっこをしています。まて、おすわり、おて、はできます。ボール等で遊ぶとき、取りには行きますが、絶対渡しません。

散歩も、今まではダックスのペースで、私がついていくといった形でした。へたり込んでしまったときはどうすればいいですか?

堀川さんの犬の動画を見てびっくりしました。

家族は父、母(80歳代)主人、晶子(50歳代)、娘(20歳代)で、父・母はたまに、のぞくぐらい。

主人は一日に1・2回は遊んでやっています。私は午前中はいますが、午後から9時ごろまでは仕事です。娘も、朝から夜9時ごろまで仕事です。

娘の部屋を覗くたびに声掛けしてきました。行ってくるよ、と言ったり、帰ったら、帰ったよと言っていました。反省しています。

食糞もありますが、今は知らぬ顔で片付けています。良いか悪いか、ドックフードに食べなくなるというフンロップを使っています。トイレも、だいぶんシートでするようになりましたが、ケージ手前やベランダでしています。


返答内容
ダックスちゃんはとっても良い子ですが、少し主従関係は誤解されています。散歩はダックスちゃんが好きに歩く・・ボールは渡さない・・ということがバロメーターです。

しかし、本当に幸運でした。ダックスちゃんの素性がとても穏やかで、威嚇したり噛みついたりがなく、自分からお腹を見せるのは良い傾向です。

ただ、何気ない接し方と行動の主導によって、少しずつ関係は見直していきましょう。

まず何気ない接し方ですが、意味の無い声掛けナデナデ抱っこは止めましょう。犬の本能の視点からは従属的に映ります。

もちろん、接すること自体が悪いわけではなく、「主導」で接してほしいのです。例えば意味の無い挨拶ではなく、オテでもスワレでも何でも良いので、何か犬に指示を出して行動させ褒める・・指示で出来なければ型で教えて褒める・・という接し方に変えてください。

散歩も、犬に付いていくのではなく、行先・ペース・止まる・曲がる、は飼い主さんが決めてください。絶対に犬には付いて行かないことです。

へたり込んで座って動かなくなったら、反対にそれを利用してマテを教えます。犬の首輪をつかんでスワレ・マテの型を作り褒めます。そのままマテの指示を出しながら2・3歩先に進み、マテの指示を出し続けます。

そうすると、今度は犬が動きたくなってソワソワしてきますので、そのタイミングでコイやツケの指示音と同時に、自分の足元を指差したり太ももをポンポンしながら軽くリードを引いて呼び寄せます。

呼び寄せたら褒めてまたツケの指示で歩き始めましょう。また犬が止まってしまったら、同じ教えを繰り返します。

そして、家でボール遊びをする時もリードを付けて持つようにしてください。ボール遊びの中で、時々ボールとリードを持ったままツケの指示で少し歩きます・・また遊びます・・また時々歩きます。

そういう繰り返しで、徐々にリーダーウォークに近づけていくと良いです。

ボール遊びで、犬が独占して出さない場合は、ダセの指示音を連呼しながら、手で口から取り出してください。取り出したら、もう片方の手の平に乗せて犬に見せながらポンポン褒めます。その間はずっとダセの指示音を言い続けてください。

ちなみに、ダックス系のヘルニアですが、運動させないのもかえって背骨を支える筋肉が落ちて逆効果になってしまいます。かえってボール遊びよりは散歩のような軽いものの方が良いです。

遊びも、ジャンプさせたり滑る床でしなければ問題ないです。滑らないアスファルトの道路を軽く散歩する方が負担は少ないです。

食糞ですが、留守番の長い子の食糞は犬のしつけの中で最も難しいことです。もともと教えるチャンスが少ない上に、留守番時にされると教えようがないからです。犬はまだ糞に栄養が残っているので本能で食べます。

食糞対策用のシロップは効きませんので止めてください。

寝起き・食後・興奮・緊張で利尿脱糞作用は高まりますので、その条件を出来る限り重ねて、教えるチャンスを作ってください。ウンチをしている間は、もちろん普段のトイレのしつけとして、チチチチ音と場所の指差しで褒めて関連付けしますが、犬がウンチを食べようとしたところで、マテの指示で止め、回収するところを見せながら褒めます。

まずは大前提の関係作りと、普段のウンチでいかに指示音を関連付けしておくか・・に、かかっています。


では、今回は以上ですが、ムキにあせってアレコレされなくて良いです。まずは根本の毅然さと主導性を意識するだけでも変わってきますので、何気ない接し方・遊び・散歩から少しずつ始めてください。お嬢さん・ご主人、皆さんで話し合って統一しないと意味がないのでご注意ください。

頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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