犬のしつけがQ&Aで分かる!

チワワの散歩と食糞のしつけ・冬の飼い方

m1.png家のチワワも6ヶ月になりました。いつも犬のしつけ相談にのっていただいて、ありがとうございます。おかげさまで、家の中ではリードを付けずにリーダーウォークができるようになりました。立ち止まったり早足にしたり、方向転換したり、オスワリ、フセ、オテも比較的すぐに反応できるようになってきました。マテの後のオイデで、シッポをブンブン振りながら必死に走ってくる姿は本当にカワイイです。プライドが高いのか?ゴロンでお腹を見せる事だけは、何度やっても、未だ一度も自分から出来た事がないので、これもそのうち出来たらいいなぁ、、、というところです。
 
一方、屋外ではちょっと後退していて、実は前回のメール相談のあと、散歩中に野球バットのカキーンと言う音に驚いた犬が私の前を横切り、私が犬を蹴飛ばしてしまってその衝撃で後ろ足の爪が根元で折れてしまい、それ以来、外の散歩を怖がって歩かなくなっています。ここ2週間は、またお散歩デビュー時の子犬ように「ツイテ、イイコ」で1メートルずつ進んでは呼び寄せる日々です。

散歩中はいつも、何頭ものお散歩ワンちゃん達に追い越されます。(笑)幸い?6ヶ月のわりに、1キロと小さいので、皆まだ赤ちゃん犬と思ってくれているのか、飼い主の方が(犬たちも)とても優しく挨拶してくれます。当の犬は以前より更に車や自転車などの物音に敏感になり、すぐ立ち止まったり振り返ったり。シッポを常にお腹につけてビクビク小刻みに震えていて不憫なほどです。とりあえず今は、一からやり直しのつもりで毎日外に連れ出していますが、そのうち慣れてまた私の前を歩くようになったら、前回アドバイス頂いた方法を試してみます。
 
さて、今回の質問ですが、物事の良し悪しの教えは現行犯が鉄則だと思いますが、家族がいる前では全くしない行為を止めさせたい場合は、どのように教えたらよいでしょうか?
 
2ヶ月ほどまえから食糞を始めて、(市販のシロップも試しましたが効き目ゼロでした。)当初はトレイの上で食べていたのが、最近寒くなったからか?毛布を敷いているハウスの中にウンチを持ち込んで食べるので、朝の起床時と夜の帰宅時は、いつもトイレの上、ハウスの中、サークルの床が乾燥したウンチのかすまみれになっています。

最初の頃は現行犯で、食べようとした瞬間に注意してやめたら褒めるを続けていたので、人がいる時はしたらいけないと理解できたようなのですが、お留守番中や夜中など、人の目が届かない時間は良いと思っているのか、犬がひとりの時だけするようになっていて、注意するタイミングがなくちょっと困っています。このように、現行犯を捕らえられない事をダメと教えられる良い方法は何かないでしょうか?
わざとウンチを口にもって言っても、嫌そうに顔を背けて、その状況をつくって叱る事ができません。
 
毛布にウンチがついて不衛生かと思うのですが、これからもっと寒くなるので毛布を取り上げるのは寒すぎて良くないかなーと思ったり。何か解決策があれば教えてください。よろしくお願いいたします。


m2.pngとても良い状況ですね。関係がドンドン深まって素晴らしいです。また、これからチワワちゃんが歳月を重ね、経験を積みさらに根気良く教えていくと、もっともっと素晴らしい関係になります。ぜひ続けてください。ただ、もう直ぐ反抗期の時期がきます。成犬としての権勢本能などが強く出てきますので、無理はいけませんが甘やかしには注意が必要です。
 
あお向けに関しても無理しなくて大丈夫です。ボール遊びなどの流れの中で、少しずつ何度も何度もやっていけば自然に慣れます。あお向け状態というのは完全に無防備ですので、特にチワワなどの警戒心が強い超小型犬は、最初は嫌がって当たり前です。少しでもあお向けで静止できたら、必ず褒めて自信と安心感を与えてあげてください。あせらず続ければ全然大丈夫です(^-^)
 
さて外の散歩ですが、偶発的に起こってしまったことですので忘れましょう。チワワちゃんの意思のままに止めたりすると、よけいに臆病になります。今までどおり積極的に外に連れ出して社会化を進めてください。晴れて少し暖かい日ならどこかでゆっくり座ったり遊んで、なるべく外で長時間過ごすようにしてください。怖かった経験を早く忘れさせないと、負の記憶がより強く残ってしまいます。ですので安全が確保できる場所で、ボール遊びなどの楽しい記憶(正の強化)を作ってあげると良いです。外や散歩が大好きになります。
 
また、犬は成犬になっても色んな音に反応し、警戒心が強いです。これは動物は皆同じです。(電動シャッター、車のクラクション、自転車のブレーキの音など強く反応します)。ですので、いつ不測の事態が起きてもいいように常に飼い主さんも神経を研ぎ澄ませておく必要があります。
 
他の犬や人に触れることは大変素晴らしいです。出来れば配達などのちょっとした来客にも積極的に会わせてください。家に居るとまた反応が変わります。社会化が出来ていると、問題行動が防げるだけでなく、普段の落ち着きやストレスにも大きく影響してきます。
 
犬の知能では、食糞行為そのものがいけないことだと理解するのは非常に困難です。食糞は、まだ栄養が残っているので食べる・・というごく普通の本能からくる反応です。監視を強化して現行犯で教え続けるしかないのですが、季節的なことも若干関係します。
 
冬場寒くなってくると、同じ体温を維持するためにはたくさんカロリーが必要になってきます。これは犬も人間も同じです。ですので冬は若干フードの量を増やし、夏は少し減らすと良いです。それだけで食糞が直る場合もあります。(他のしつけについてもそうですが、グッズや天罰は最初は効果が少しあっても、すぐ効かなくなり、お金と時間の無駄なので止めましょう。)
 
それから毛布ですが、人間と同じ室内に居るのであれば無理に必要ありません。暖かい被毛もありますし、犬は人間に比べて皮下脂肪が厚いです。寒さに良く適応したシステムを持っています。またチワワは南米やユーラシア大陸の高地が原産といわれ、1000年以上も昔からいる正確に起源が分からないほど古い犬種です。昼間は暑く、夜は極寒という厳しい環境に適応していました。また南米といっても、下は南極に近いですからとっても寒いです。そんな環境で、今でもチワワは南米で野良犬としてたくましく生きています。

あまり過保護な冬の飼い方をすると、被毛の産生や自律神経など本来の機能が上手く働かなくなってしまいます。そうなると冬場の外の散歩も嫌がったりします。また、犬は被毛の寝かせ具合を自律神経で調整して、体温をコントロールしたりもしています。服なども、かえって暑すぎて蒸れて皮膚炎を起こしたりするケースもあります。
 
それからやはり長時間出かけて監視できない状況になる前に、ウンチを済ませておく努力も必要です。犬は興奮すると利尿脱糞作用が増しますので、ケージから出してボール遊びやリーダーウォークをすると興奮プラス体を動かす事によって、トイレする確立が高くなります。
 
では、今日はこんなところです。また頑張って続けてください。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
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