犬のしつけがQ&Aで分かる!

柴犬を触ろうとすると威嚇・噛みつく場合のしつけ対処法

質問内容☆柴犬♀ 1歳10ヶ月(1匹だけです)

☆主人55歳 夜3~4時間  息子24歳 朝30分位と夜3~4時間  息子22歳 6時間位
私51歳 仕事のあるときは(週3)朝1時間ぐらいと午後からずっと。仕事が無いときはほぼ一緒にいます。

①アイコンタクトやおすわり、ふせ、まて等が出来たときは、褒めて顔や体を撫でてオヤツをやる。

②ボールをなげて持ってくる、タオル等の引張りっこ、犬用の指人形みたいなもので遊ぶ。(犬が持ってきて遊んでほしいと誘う、こちらから誘ってもあまり乗ってこない)

③3ヶ月で我が家にやってきて市販の犬のしつけ本をみて甘噛みには口をおさえる、抵抗したらおなかを向けておさえつける、本気で噛んできたら痛いと叫んだだり、無視もしました。良いことが出来たときは思いっきり褒めてオヤツをあげていました。

④抱っこは怒るのでしませんが、ジロジロ見る・話しかける・抱っこ・オヤツは、ほぼしました。

⑤散歩は朝晩30分前後ほぼ毎日です。夏場は昼間は行けないので仕事などの関係でほぼ同じような時間になります。(30分前後はずれますが)

その他の時期は時間は気にせず行きます。時々自転車で引く事もあります。(10分ぐらい)。リードはひっぱる事が多いですが、散歩に行こうとすると逃げます(あまり好きでない?)。行くのが嫌で外に出ても歩かずフセをしたり、ひっくり返って少し引きずる様になっても歩きません。(特に夏場の夜)

⑥AM7:00前後  ハウスから出す
8:00前後  食事(ドッグフード)

この間に30分~40分ぐらい散歩(食事は散歩後の事もあり)

10:00
この間はワンコは殆ど寝ています
あと時々ボールなどで一緒に遊んだり、おもちゃをかじったりしています

PM7:00前後  ハウスで食事 (ドッグフード+手作りを混ぜる)
(人間は2階のLDKにて食事です。ハウスは閉めています)
9:00前後  30分位の散歩

11:00前後  ハウスに入れて就寝

我が家は3階建の1軒家です。ワンコが自由にできるのは1階と2階のLDKです。画素数の少ない携帯で撮ったので少しわかりにくいと思いますが1階の階段下の収納庫をハウスにしています。最初の写真がハウスを閉めた状態です。

少し狭いのでトイレトレーは小さいのしか置けません。家では隣の部屋のワイドサイズのトレーで用を足しますがここ3ヶ月ほど家ではせずに散歩時に用を足します。

特にウンチは1歳前後から家ではしないようになりました。

リードウオークを試して今日で3日ほどになります、マーキングも少なくなりましたが、犬の習性としてマーキングをさせなくてもいいのでしょうか?(避妊していますが、けっこうしていました)

今回のマニュアルを2回、読みました。リーダーのオオカミが下の者に視線をあわせない写真がありましたが、アイコンタクトはしない方が良いということでしょうか?

賢くおすわりをして、じっと顔を見上げてこられる時も視線は合わせてはいけないのでしょうか?少し混乱しております。

問題点:

柴犬を触ろうとすると威嚇、時に噛みつく(散歩後の足拭き、ブラッシングができない)
主人がテーブルに着こうとすると威嚇、噛みつく、すわってしまえば何もしませんが・・・。
インターホン、バイクの音、来客、外の子供の遊ぶ声、掃除機に吠える
電話をしていると吠える(相手の声がきこえないぐらい)

犬のしつけ教室に体験で2回行きましたが、とても神経質な犬だと言われました。

以上がなければ本当に可愛いワンコなんですが・・・他のワンとも仲良く遊べます。自分から吠えることもありません。他の犬が相手してくれなくても飼い主さんに、寄って行って撫でてもらってます。

以上、よろしくアドバイスお願いいたします。(犬を飼うのは初めてです)


返答内容柴犬ちゃんは特別に神経質ではありません。普通のレベルです。本当に神経質で怖がりですと、他人や犬と上手く接触できません。犬と仲良く遊べますし、他人とも普通に接触できますので、とても穏やかで良い子です。

そして、2歳近くまで大きな問題がなくここまで暮らしてきたことからも、柴犬ちゃんの素性の良さが分かります。もし根本的に特別神経質な犬ですと、生後数か月の時点で大変です。

今回の主な原因は、やはり主従関係の問題です。家の中での反応が過敏なのが特徴です。外では他人や犬と上手くやれていますね。でも、外でも飼い主さんの言う事は聞かない・・という状況です。

おそらく「可愛い可愛い」で接してこられたと思います。柴犬ちゃんの素性がとっても良かったので、今まではこれで済んできました。良い出会いに感謝して、これからまた頑張りましょう(^-^)

まず、散歩で引っ張ったり動かない・・ということなので、リーダーウォークはまだ無理しないでください。それと体に触られるのも嫌がる・・ということなので、あお向けも無理しないで、まずは一番取り組みやすい主導型のボール遊びが良いです。

これは犬を喜ばせるのが目的ではありません。あくまで主従関係を作るためですので、必ず「主導」を意識して、何でも良いので「指示→犬が行動→褒める」というパターンを作ります。(遊びに限らずチョットした挨拶でも何でも)。

ボールを投げる前にスワレ・マテの指示・・出来たら犬の肩をポンポンで褒めて投げる・・出来なかったら型を作って指示音と褒めで関連付けして投げる・・投げたら回収しながらコイ・ダセの練習です。

この遊びの時にリードを付けてすると良いです。狭い部屋のスペースでも良いですので、たくさんしてください。主導しながら遊び、さらにその中で時々リードとボールを持って少し歩いてみてください。コイで呼びます。来たらもちろん褒めます。

そしてまたボール遊び・・リードを引いて少し移動・・ボール遊び・・。ということを繰り返しながら少しずつリーダーウォークに近づけていくと良いです。

こうやっていくうちにリーダーウォークもできるようになりますし、褒めるたびにポンポンと犬の体を触ります。それを続けていくと犬も触られることに段々慣れていきますから、徐々に、褒める時にポンポンで触る回数を増やしていく・・それを段々肩から足先や背中に近づけていくと良いです。

触られるのを嫌がる犬は、特に自分の目線よりも高い位置から近づいてくる手を嫌がり、頭や背中やオシリ回りも嫌がります。ですので、犬が見やすい低い位置から手を近づけ、一番犬が見えやすい肩を最初はポンポンで触ります。

そうやって慣れさせながら、時々ボール遊びの中で一瞬仰向けにしてみましょう。それを繰り返しながら少しずつ仰向けの時間を長くしていけば良いです。

今、柴犬ちゃんが出来るレベルをしっかり把握され、そこから少し難しく・・出来たらまたそこから少し難しく・・という段階を作ってあげると良いです。

そして、大前提は普段の何気ない「接し方しぐさ態度」がもっとも重要です。犬は月日をかけ家族の態度をずっと感じてきて、その結果が今の反応なわけです。

それを変えずして、手法だけ上塗りしても意味が無くなってしまうのでご注意です。態度を一貫するだけでも、反応が変わる犬もいます。

ただし、体罰や威嚇で怒る・・これは逆効果ですので厳禁です。ご主人が動いただけで吠える・・というのが気になりました。たたいて怒ったりしていなかったでしょうか。それが無かったとしたら、主従関係が逆転しています。犬は自分が気に入らない行動を家族がすれば、怒る・・ということになります。

吠え、噛みつきは同じ方法で教えます。「ダメ!」と厳しく伝え、犬の口を手で軽く閉じます。そして叱って終わりにしないで、口閉じの型と「シ~!」の指示音を関連付けながらポンポンで褒めて口を解放します。

解放すると、また吠えたり噛んだりしますので、再度「ダメ!」と・・・この繰り返しです。繰り返していくと、わざと手を見せても噛まなくなる瞬間がきますので、そこでしっかり褒めて何度も反復します。

噛まれるのが怖ければ、ホームセンターで600円くらいの作業用の皮手袋を買ってきてください。恐怖や興奮は犬に伝播して犬が余計に興奮します。

それと、なでなでオヤツ・・大げさに褒める・・これは、犬には従属的に映りますので止めましょう。そしてオヤツで釣ってしまうと、どれだけ犬との関係作りが出来ているのかが見えなくなってしまうのです。これが一番怖い事なんです。

>犬の習性としてマーキングをさせなくてもいいのでしょうか?

↑癖を直すということです。習慣が変われば良いのです。

>アイコンタクトはしない方が良いということでしょうか?

↑意味なくジロジロ見つめ声掛けナデナデだっこしない・・ということです。指示・叱る・褒める時はしっかりアイコンタクトして伝えます。

ですので↓この時は、「ミテ」の指示音と、ご自分の目を指差しするジェスチャーを関連付けながら、犬の目を見て褒めてあげれば良いです。
>賢くおすわりをして、じっと顔を見上げてこられる時・・


以上、手法もいくつかお話してきましたが、やっぱり大前提は関係作りです。どんな教え方をしても叱っても褒めても、関係次第で効果がまったく変わってきますので、表面的な手法にとらわれず、ご家族全員の意識改革を統一されてください。

その他、余談ですが朝と夜の食事メニューが違いますね。オヤツもそうですが、ドライフード以外の食べ物を与えると、嫌いな方を食べなくなる場合があります。

まずはオヤツを止めることと、ドライフード一本に絞るか、朝も夜と同じく手作りを混ぜるか・・にされた方が良いです。獣医さんに特別指示されたのでなければ、ドライフード一本にした方が犬の健康には良いです。(昔ながらの「日本犬は猫マンマが良い」というのは迷信です。猫にも良くないですが)。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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