犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで生後5か月のトイプードルが怒って唸って噛み付く

m1.pngこれから犬のしつけに取り組みます。
リーダーウォークや仰向け固めから始めてみたいと思います!
通信法やリアルタイム名情報共有法として、今後フェイスブックを検討なさることはできますか?

問題の内容:

・仰向けがためにしたいけれど仰向けにできません。
後ろから抱っこしてあごを軽く押さえて、後ろ足を抑えて私にだっこされた状態でならお腹をナデナデできるのですが...あとケージの中では、近づくと自分からころ~んと仰向けに寝転がるのですが、ケージの外の床の上で仰向けにすることはできません。とても怒ります;

・グルーミング時あご下の毛をつかむことが難しい
顔周りを毛繕いするときは、野生的な表情で怒ってうなり噛み付きかかってきます。

・外にいる時、通りかかりの人や車に吠えまくります...


愛犬の犬種:トイプードル
年齢:約5ヶ月
性別:男の子
他にも愛犬の有無:なし

・家族全員の年齢・性別、一日の愛犬との同居時間
私=44 女性 、6時間程度(朝3時間 夜3時間)
夫=33 男性、6時間程度(朝3時間 夜3時間)
長男=18 男性、 6~18時間
長女=10 女性、9時間

・過去の接し方と、一日の流れ

①どういうタイミングで、どういう「スキンシップ」

犬がぴょんぴょんケージで飛んでアピールしているときや、出かける前後、通りかかってかわいい~と思ったとき、えさを上げるとき、遊んであげるとき。

②どういうタイミングで、どういう「遊び」

朝5時 一緒に新聞をとりにいくことがある(私)。
マンションなので郵便受けまで遠く、片道5分かかります。
マンションロビーで抱っこをして新聞を読んで一緒に帰ります。
犬はぐんぐん先に行こうとします。私より前にでないように、リードを短くもって少し後ろ手に固定しながら歩くのですが、犬は先に行きたがって2足歩行でぴょんぴょん跳ねながら歩き不満そうです。

朝5時30分 ブラッシング(私・夫)
顔周りは餌でつりながら...

朝6時 朝食(おすわり・まて・よし・お手・おかわり・ハウスができます)

朝8時 皆でかける際に犬に行ってきま~すと手を振ります。

昼間 長男が一緒ですが、気が向いたときに手入れや犬のしつけをしたり遊んでいるようです。長女は学校から帰ってから声をかけ、たまに気が向けば遊んであげているようですが、彼女はハルを怖がっているようです。

19時頃 私と夫が帰宅。犬はケージで飛び回りアピールするので抱っこしてナデナデします。

20時 餌・ブラッシング・犬のしつけ(うまくできません)


③どういうタイミングで、どういう「犬のしつけ・褒め方・叱り方」

しつけ:全て餌で釣りながらしました。

褒め方:言うことを聞いたときや、ケージでおりこうさんにお座りをしてこちらを見ているとき。オシッコやウンチをトイレでしたときに「いいこね~♪」といってナデナデする。

しかり方:「NO!」といって怖い顔をしたり、黙ってケージにもどしたり。ケージを叩いたり。


④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
はい

⑤散歩は何分、どんなやり方でしたか?
平日:朝15分程度 (昼間長男の気が向けば30分程度)
日曜:家族で公園へ1時間程度行くときがある


m2.pngフェイスブックですが、mixi同様にシステムを理解している方には、大変利便性やコミュニティ性も良いのですが、犬のしつけで困っていらっしゃる方の大半は、ネット初心者の方が多く、個人情報の流出や詐欺・誹謗中傷などのトラブルが絶えないSNSは危険と判断しております。

私自身は誹謗中傷されてもまったく動じないタイプ(笑い)なんですが、初心者の方が使えなかったりトラブルに巻き込まれるリスクはどうしても避けたいという理由から、SNSは見合わせている現状でございます。何卒ご理解いただきたいと思います。

では、犬のしつけのお話になります。

まず、トイプードル君は主従関係を誤認し始めています。生後5か月ですから一番の成長期の盛りです。つまり、犬としての本来の権勢本能などが強く出てくる時期です。そして今までの犬との接し方の答えが出てきた・・ということでもあります。

体の嫌な所を触ると唸る・・怒る・・噛み付く。犬は、自分が認めた信頼できる人にはそういう態度はしません。特にお嬢さんには、自分の優位性を強く感じているようです。

やはりその原因は、今までの接し方にあります。本書をご覧いただいたので、修正点はお気付きと思いますが、具体的に見ていきましょう。

・意味の無い声掛け、オヤツ、抱っこ、ナデナデは止めましょう。

まず、犬に対して人間の赤ちゃんにするような可愛がり方は、犬には理解できません。それどころか、それらの態度を極めて「従属的」と犬は見ます。すり寄っていくのは下位のする態度です。抱っこは、犬の体が人間の体の上に乗るので、その体位が上下関係を表すのです。

犬は犬の本能の視点で皆さんを見て感じています。犬の生後5か月は、もう赤ちゃんではありません。生後2か月くらいで、もう卒業しているのです。

そういう接し方をしても主従関係が崩れない犬もいるのですが、実際にはマレなんです。他の家庭を見ると、表面上は上手くいっているように見えても、実は噛んだり唸ったりなどの問題を抱えているケースが多いのです。

だからと言って接することが悪いのではありません。たくさん接して良いですし、接しないと関係も作れませんし、犬は物事を覚えられません。でもその接し方が重要です。

意味なく接するのではなく、必ず主導することです。例えば、なんとなく声をかけたい触りたいという時がありますが、意味なく接するのではなく、オテでもスワレでも何でも良いので、必ず「指示→犬が従う→褒める」・・というパターンにしましょう。

犬が指示通り出来なければ、型を作ってあげて教えて褒める。それなら楽しくスキンシップも取れ、その度に主従関係が深まっていくわけです。

そしてそれが、リーダーウォーク・あおむけ・主導型のヒモ付ボール遊びならなお良い、ということになります。

> 後ろから抱っこしてあごを軽く押さえて後ろ足を抑えて私にだっこされた状態でならお腹をナデナデできる・・

↑きっかけはこれで良いです。まず、ここで音とジェスチャーを関連付けして、あお向けの型を教えましょう。何度も何度も毎日毎日です。そして徐々に、抱っこの姿勢から床に犬だけでさせるようにします。急変すると嫌がりますから、何日もかけて体勢を少しずつ床に近づけていけば良いです。

> ケージの中では近づくと犬が自分からころ~んと仰向けに寝転がる・・

↑ピョン飛びもそうですが、これはかまって欲しい要求です。そのまま褒めると要求がエスカレートしますので、必ず何か別の指示を出します。いったんスワレの指示を出し、できたら褒めて(できなかったら型をとらせて褒める)、次にゴロンの指示を出し仰向けにさせて褒める・・

という風に、受け身ではなく必ず主導する接し方を意識してください。365日24時間です。ご家族全員で一貫してください。

犬のしつけの基盤は、そういった普段の何気ない態度です。それを変えないで、そこにリーダーウォークや仰向けなどの手法だけ上塗りしても意味が無くなってしまうのです。

態度は必ず犬に伝わります。まだ成長期ですし今までの関係があるので、すぐには結果は出ませんが、将来のために頑張って続けてください。

犬からしてみれば、今までチヤホヤされてきましたので、環境が変わると面白くないので、ふてくされたり反発することもありますが、動揺しないで一貫してやり続けることです。

帰宅直後は5分は無視してください。出発前もそうですが、かまうという事は留守番時とのギャップが大きくなるということです。その分、犬のストレスになっています。また、人間の出入りに過敏になり興奮しやすくなります。

餌で釣って行動させるのは止めましょう。犬との関係作りがどれだけ出来ているのか見えなくなってしまうからです。

ただ、ゴハン前にゴハンを一旦見せてから、入念にリーダーウォークや仰向けをすることは良いです。これは釣っているのではなく、犬が食事を管理されることで主従関係が明確に表現されるからです。ゴハンの中断でスワレ・マテもさせましょう。

褒め方ですが、「ナデナデ」は下位がする「ナメナメ挨拶」と同じになってしまいます。褒める時も毅然と「○○良い子!」とハッキリ伝え、肩の辺りをポンポンたたいてあげましょう。噛み癖や嫌がる素振りがなければ、頭や背中でも良いです。

> しかり方:「NO!」といって怖い顔をしたり黙ってケージにもどしたり・・

↑これは良いですよ。毅然と続けてください。ただし、ケージを叩く威嚇はいけません。犬の知能では理解できず、防衛本能で反発するだけです。

散歩は30分以上してください。無理にたくさん歩く必要はないのですが、外の世界に多く触れさせ慣れさせてください。社会化が目的です。犬や人に吠えたら、「ダメ」としっかり伝えて口閉じの型で現行犯で教えます。例外なく一貫して叱ります。噛み付きも同じことです。

そして叱っても褒めても、犬に認められている人がするのと、そうでない人がするのでは、犬の反応がまったく違ってきます。ですので、犬のしつけは普段の接し方も全てがつながっているのです。

では、今回は以上です。急変する必要はありませんので、ご家族皆さんで少しずつ意識改革していけば良いです。成長期ですからすぐ結果も出ません。あせらず根気よく続けることです。これから歯の生え変わりや反抗期の症状も出てきます。

まだまだ大変な時期が続きますが
将来のためにぜひ、がんばってください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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