犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけ飼い方で、ワクチン前でも電車OKか?・耳の中の毛抜き・歯磨き

質問内容
うちの犬はボロニーズ(白色)、生後90日目、体重1.1キロのオスです。

先日メールさせて頂きまして、ご返信を読ませていただきました。ありがとうございました!

その後、教えて頂いたようにしつけをしていますが、なかなか簡単にはいきません。長い目で育てていかなければいけないですね。

今回の質問は、うちのサークルのサイズが犬に合っているかと、電車に乗せること、耳の中の毛抜き、歯磨きです。

サークルは90×60センチで、添付の写真を見てください。サークル内のトイレ、ハウスの配置も、いかがでしょうか。

また、●月●日に新幹線、特急列車に合計2時間半くらい乗せようと思っています(新幹線の駅まで、自家用車で山道を1時間半走ります)が、まだ3回目のワクチンを受けておらず、生後90日ですが、大丈夫でしょうか。

犬の耳の中が臭いので、毎日脱脂綿で拭いていますが、耳の中の毛抜きをした方がいいと聞きました。しかし、毛を触ると嫌がります。コツは、ありますか?

さらに、歯磨きをしようと思い、まずは口の中を見ようとしたのですが、口を開けないので困っています。

子犬でも、歯ブラシ、歯磨き粉を使った方がいいのでしょうか。

アドバイスをお願い申し上げます。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

お写真も拝見いたしました。

クレートを気に入ったようで、上手く寝ていますね。良かったです。

環境はそれでOKです。


>まだ3回目のワクチンを受けておらず、生後90日ですが、大丈夫でしょうか・・

↑これはちょっとリスクが高いです。

例えば、犬猫や野生動物がウロウロするような場所を散歩するよりはまだ良いのですが、長時間ストレスを受ける環境下で過ごしますので、緊張・興奮ストレスで免疫力が落ちてしまうことが心配です。

寒暖差が激しい時期でもありますので、まだ生後90日でワクチンが終わっていないとなると、私ならば止めます。

さらに、「自家用車で山道を1時間半」となると、事前に車酔いしないように何度も短時間から練習しておかないといけません。

車嫌いになると今後大変ですので、そういう面でも今回はお止めになられた方が良いと思います。


>犬の耳の中が臭いので、毎日脱脂綿で拭いています・・

↑いったんストップして、獣医さんに診てもらったほうが良いです。

こするとかえって炎症がひどくなり、悪化することがあります。また、市販のローションなども刺激が強すぎて悪化する場合が多いので、使わないほうが良いです。

こするのを止めて、毛をカットしてみるのも有効です。どちらにしろ夏場は、垂れ耳の犬種は毎年してあげたほうが良いです。

(今回は、重篤な病気があるといけないので診断は必ず受けましょう)

耳の穴の中には毛はそれほど無いのですが、穴の出入り口付近と、垂れた耳の内側、耳がかかる顔の部分、の3点をカットしてあげると通気が良いです。

広い部分はバリカン、狭くて小さい部分はハサミか人間の鼻毛カッターが良いです。

抜くのは難易度も高いですし、チクチク痛いですので止めた方が良いです。毛穴にバイ菌も入りやすいです。カットのほうが良いです。

犬はジッとできませんので、段ボール箱やプラスチックの収納ケースに木の板を置いて、高い作業台を作ると良いです。

犬は高くて不安定な場所が怖いので、ジッとする傾向にあります。

ただ、パニックになってジタバタしたり、知能の低い子犬の場合は難しいですので、いかに普段からスワレ・マテの練習をたくさんしておくかにかかっています。

また、作業台から犬が落ちないように、お二人で作業しましょう。


>子犬でも、歯ブラシ、歯磨き粉を使った方がいいのでしょうか・・

↑使った方がいいですが、まだ幼いので「慣れ」を目標にした方が良いです。

例えば、指にコットンシートを巻いてそれで歯をこする方法を推奨する人もいますが、それですと人間もそうですが、歯と歯の間・歯と歯茎の間の歯垢は取れません。

そこが一番大事なのに、歯の表面だけ磨いても意味はないです。

歯と歯茎の間に歯石がたまり、そこに歯周病菌が繁殖し、それを免疫が酵素を使ってやっつけようとするので、歯槽骨が溶けてしまうのです。(歯槽膿漏)

やっぱり歯と歯茎の隙間をキチンと磨くのは歯ブラシが最適ですし、歯周病菌を抑える歯磨き粉も有効です。

ただ、ホームセンターなどの商品は安全性の面で疑問がありますので、動物病院においてある歯磨き粉をおすすめします。(子犬に使えるか聞いてから買う)

歯磨き粉の味は、ミントのようなスッキリ系よりも、チキンフレーバーのような美味しい味系のほうが犬が好んで良いです。

歯磨きの方法ですが、耳掃除と同じように作業台があったほうが良いです。

ただし、慣れさせる段階は、慎重に何段階にも分けてあげてください。

いきなり初日から磨くという結果を求めないことです。

・歯ブラシを犬に見せて褒める
・慣れてきたら、歯ブラシを犬の口びるにチョンと触って褒める
・慣れてきたら、犬の口びるをめくって歯にブラシをチョンと触って褒める
・慣れてきたら、一本の歯だけ外側だけ磨いてみる
・慣れてきたら、他の歯も磨いてみる、徐々に範囲を広げていく

というふうに、何日もかけて少しずつ慣らしていくことです。

それも、最初は台に乗せずに、コング遊びの中に紛れてやっていくと良いです。

いきなり最初から、「しっかり磨かないと!」なんて強引にやってしまうと、犬は歯ブラシを見ただけで逃げてしまうようになってしまいます。

ちょっとずつ何度も褒めながら、進めていくことです。

それと、スワレ・マテを定着させておく必要もあります。

いろんな応用が効きますので、まずはスワレ・マテを、コング遊びを通じて教えていきましょう。

歯磨き自体はまだ先でも良いです。5か月くらいで永久歯が生えてきますので、そこからはきちんと磨いていくと良いです。(毎日でなくても二日に一回でも良い)

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針