犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけは成長を待つことも必要

質問内容
ゴールデンレトリバー(メス)が我が家の家族の一員となりました。(生後1ヶ月23日)

ブリーダーさんから購入しました。

家族は、
私 専業主婦:一日の内数時間買い物や幼稚園の送り迎え、公園で遊ばせるため外出
主人 会社員:朝8時出勤し帰宅は夜11時~翌1時、土日は休み
長男 小学生
長女・次女 幼稚園
です。

長男が折りにふれて飼いたいと言っていましたが、犬と一緒に家族の思い出を増やしたいと思ったことが、飼うきっかけです。

優しくステキなゴールデンになって欲しいと思い、飼う前から自分なりに犬のしつけについての勉強をしました。実際我が家に来ると、甘噛みが多く悩みました。

またケージから出せば、全速力で家中かけまわり、抱こうとすると抜け出そうと抵抗し、噛んでくるので、ただ走る姿を家族で座って見ていたり、ボールを投げたり・・という感じでした。全く座る、落ち着くなどなく、見ているこちらが息切れするほどでした。

ブラッシングや耳の掃除はグッズを見るだけで飛びかかってくるのでもちろんできません・・さらにしつけの本を読み漁り、藤井聡さんのDVDを見たり・・おやつを与えながらしつけるトレーナーさんにも家に来ていただき、犬との接し方など教えていただいた事もありました。

そのころには、犬のしつけの方法が本によって違うことでかなり混乱し、おやつをあげるのは確かに表面的に言うことを聞くが私の手ばかり見ていることにさみしい気持ちがありました。

昔中学生のころシェルティーを飼っていましたが、特に何もしていなかったのに自然とお手、待てなどでき、とても穏やかだったので、犬のしつけにオヤツはいらないのではないか・・という思いがありましたし、そういう関係になりたいと思っていました。

その頃は色々しつけ方法を試し、ホールドスティールやマズルコントロール、噛もうとしたら顔を胸に押し当てる事をしていましたが、手を離すと鼻にしわを寄せてうなり、ピョンピョンしながら飛び掛ってくる状況で、こんなに大好きなのになあと、すっかり片思いの気分で悲しい気持ちでした。

主人も一緒に勉強し常に行動やコマンドが同一になるように気をつけてきました。主人も一日に一回ホールドスティール等を行うように努めていました。それを子供たちにも伝えていくようにしていました。

子供たちにも私と一緒にホールドスティールをさせていましたが、日々みんな傷だらけの日々でした。このころから私や主人もですが、特に子供たちや子供の友達に激しく吠えまくることが多くなりました。

たくさんの本を読み混乱しながらも、色々なやりかたがあるけど、同じ方向に向かおうとしているのではないか・・と思っているときに、堀川さんのホームページに出会い、本を購入し、これだったんだー!!とすごく心が晴れた気がしました。

そして、自分ではそのつもりのなかった態度が、従属的な態度になることが分かりました。本当にシンプルで納得できるいい本にめぐり合えたと思っています。ありがとうございます。

今は基本はケージ内で過ごし(ケージ内では寝ています)、1週間前から散歩をするようになったので一日2回30分ほど外に出ます。

日中私一人の時に室内でコング遊び、リーダーウォーク、仰向け固めをしています。トイレぽい時にドアを開け「ワンツー」の声かけとともにトイレをし、「お座り、お手、ごろん」をして「ハウス」します。

時々なかなかハウスしなくなる時があるので体を持って中に入れてあげたこともありましたが、入り口の前でお座りして入れてもらうのを待っているのかな~という時もあります。主人のハウスにはすぐ従います。

ほめ方も「いいこちゃ~ん、よしよし~」としたいのをこらえ「よし、○○いいこ」外ではポンポンしています。
 
ちょうど始めて一週間です。噛むことは全く直っていませんが、私、主人ともに何か手ごたえを感じています。

吠えることも若干減り、リーダーウォークが少しできてきたような・・仰向け固めも力を抜くのが早くなってきた感じ・・です。

でもやはりガウガウ噛もうとするので時々心が折れそうになります。そんな時は堀川さんのQ&Aを見ながらゆっくり・・と言い聞かせています。

そして、初めから食事前の「待て」をしていましたが、約2ヶ月してようやく今お皿を床に置いてしばらく待てるところまで来た位なので、主従関係の構築には長くかかるのだろうと気長に考えようと思いました。

そこで相談なのですが・・・
①子供たちには、まずは私と主人がリーダーシップをとれるようになるまで(4月位まで)、犬はいないものとし、見ない、話しかけない、触らないようにして欲しいと頼みました。

時々犬に触りたいな・・と言いながらも実行してくれています。全く根拠のない期間設定ですが、子供たちもこの状況に慣れるのではないかと思いまして・・・この対応でいいでしょうか?

②添付したゲージとサークルの写真ですが、出すと必ず柵に手をかけて立ち上がり、手を伸ばして触ってこようとします。また噛もうとしてきます。

高さは55センチほどで、そのうち飛び越えてしますと思うのでいずれ対策が必要ではないかとは思うのですが、サークルに手をかけて立ち上がるがることはマウンティングをしている気分になるでしょうか?やめさせたほうがいい行為でしょうか?

立ち上がった時は「ノー」と言ったり、一歩下がったりしています。お座りするときもありますし、やめない時は腕を持って下におろしています。

③お手ができるようになってきたのですが、私の手の上に犬が手をのせるのは主従関係上大丈夫なのでしょうか? お座りしたら自分から手を出そうとするのでその時は触らないように気を付け、なるべく「お手」と指示してから行うようにしているのですが・・

④散歩に行くと人間でも犬でも猛烈な勢いで突進し、ウレションし、飛びついていきます。昨晩会った犬は、家の犬のあまりの激しさに驚き、飼い主さんの後ろに逃げていっていました。

誰か来た時や車、バイクなどにはお座りさせて待つ&私が止まったときはお座りする・・というようにしていきたくて後者の方は座るまで動かないというように対応してますが、前者の方は全くだめでリードを短く持って私もしゃがんでも飛びつこうとするので、喉が閉まってヒーヒー言ってます。大丈夫なんだろうかと心配になります。

会う人には子犬の時はこんなものよ~とは言われるのですが放置すると、このまま大人になってしまうのですよね・・?

⑤ブラッシングや耳掃除、散歩後の足拭きは諦めてやっていません・・暴れて、興奮して、手の付けようがなく・・主従関係が今よりできれば、できるようになってくるのでしょうか?

⑥ケージ内にいる時に吠える事が多いので、口を閉じる・・が時々しか出来ません。今までも吠えたら見ないで無視をしていたのですが、最近はつい「ノー」を外からケージ内の犬に向かってしかってしまいます。言われたらこちらを見てやめるのでその時に「シー」と言っています。この対応でいいのでしょうか。

⑦その犬によってそれぞれとは思いますが、リーダーシップがとれてきた、問題行動がなくなってきたと思うのは大体どのくらいなのでしょうか。

一生続ける事はわかるのですが、リッキーちゃんの場合や他の相談者の方達の場合でこれくらいで・・など良ければ参考までに教えていただけると嬉しいです。

【ポイント】(※本書を読む前の、以前の状況を正直にお知らせください)
①どういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
ホールドスティールをした時になでなでを15分くらいを目安に行ったり、私のひざの上に乗ってくるのでなでなで。落ち着いたころ子供も入ってなでなで。

でも少しすると暴れて噛んでくるので子供は退散。私はホールドスティールに切り替えたり。ほとんどサークル内に私たちが入って行っていました。外に出す時はリードを付けてサークルに結び上記と同じ事をしていました。

②どういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
家に来たばかりの頃は朝夕20分くらい出し、駆けまわっているので、ボール投げや縄で引っ張りあいをしていました。うなってくるので、しばらくしておやつを使い「出せ」、「お座り」でまた引っ張り合いをする。楽しくてうなっているのかと思っていましたが、どうなんでしょうか・・

③どういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
おやつ(その日分のドッグフードやにぼしから)を見せてお座りやハウスの練習。ワンツーできたらおやつ。声高く「よしよし~、いいこちゃんね~」色々ほめまくる。

いけないことをした時は「ノー」で例えばリードを柵につなげていて噛み付きがひどくなった時は立ち去る。

④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
はい、上記の様な感じです・・。

⑤散歩は何分、どんなやり方でしたか?
散歩はちょうど堀川さんの本を購入する3~4日前にはじめました。それまでは週に一度位抱っこで散歩したり、家に来た時から尿石症と膀胱炎で病院に2週間に一度通っているので約1時間半位の待ち時間ワクチン前だったので、抱っこで過ごし、道路で車を見たり、他の犬を見たりしていました。

⑥一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
ブリーダーさんの所から一日2回の食事だったので、朝・夕。タイミングは家族の前でもいつでも良いと本を読めばそのようにしたり、家族の後と聞けばそうしたり、手からあげてみたり・・

堀川さんの本を読んでからは、子犬期は食事は一日3回、家族の食事後にあげるようにしています。昼前に室内にリードをつけて出したり。
夜はサークル内に入って遊んだり、サークルごしに遊んだり。当初はケージのドアは開けておき自由にトイレに行き来できるようにしていましたが、ほとんどケージの扉は閉め、トイレの時に出すようにしています。
 
・愛犬のハウス周りの構成、環境など
・ケージ、ハウス、トイレの写真などありましたらファイル添付ください
添付しました。手前側にトイレがあります。トイレの上の壁ビリビリです~。

本当に長文にわたってしまい、お忙しいところを本当に申し訳ありません。お返事をいただけたら嬉しいです。いつか犬がリッキーちゃんのような笑顔になれる日がくるといいなと願うばかりです。

どうぞよろしくお願いいたします。


返答内容まず子犬の現状を知っておきましょう。

ゴールデンちゃんは今回、親犬や兄弟から離されるのが少し早かったです。子犬は1か月過ぎると、歩き回りドタバタ騒がしくしたり、噛みついてきますが、親犬はもうこの頃になるとチヤホヤかまう事はせず、一貫して淡々としつけをします。

軽く噛んで返したり、あお向けにして叱ります。兄弟に噛みつけば相手は怒って噛み返してきます。そういう事を2・3か月続けながら初期の社会化を果たしていきます。ですが、今回離されるが少し早かったので、情緒も安定しませんし、噛み癖が残ったままになります。

まだしばらくは、知能も低く経験が何もないので、小さな猛獣状態は続きます。ですが、教えないと理解できないのと、大事な社会化期ですので、結果は期待しないで淡々とやり続けないといけません。

さて、ではご質問のお応えです。

1、>子供たちには、見ない、話しかけない、触らないようにして欲しいと頼みました・・

↑これは今の時点では良い事です。意味なく興奮したまま遊んだりかまう癖が付くと、犬は要求してきます。犬には色んなタイプの人を見せるだけでも社会化になりますので、「人に会う・見ること」には慣れて、「人は必ずかまってくれるわけではない」ということも学べます。

2、「ダメ」で促すと同時に、スワレ・マテの指示を出しながら首輪をつかんで型を作ってあげてポンポン褒めてください。しつこくしつこく体現で習慣付けます。

「ノー」や「ダメ」の否定だけで止めさせようとしないことです。それだけでは犬は理解できませんので、何をすれば良いのか・・を体現でシンプルに示してあげましょう。

ゴールデンですから大きくなり、そのまま飛びつきを放置するとサークルが倒れて危険です。

3、>私の手の上に犬が手をのせるのは主従関係上大丈夫なのでしょうか?・・

↑こちらからの指示でさせているので大丈夫です。指示がないのに前足をかけてきたら、「ダメ」「スワレ」で褒めて止めさせます。そのあと、オテの指示でさせ褒めます。

4、前方に人や犬が見えたら、すぐに一緒にしゃがんであげて、スワレ・マテの指示を出しながら首輪をガッチリつかんで型を作ってあげてください。犬におんぶするような形で、犬の首に自分の腕を回す体勢にすれば、ガッチリ抑えられますし、犬の喉が締まってヒーヒーすることもないです。

型を作った後も、スワレ・マテの指示でポンポン褒めましょう。吠えたら口閉じで「シ~」の関連付けをします。

経験で慣れも出てきますから、やるべき事はやって、成長による落ち着きも待たないといけません。スワレ・マテで吠えない時だけ相手の人から触ってもらえば、良い事・悪い事はちゃんと理解していきます。

経験をたくさん積ませ、悪い型を止めて良い型で嬉しいことが起こる経験をさせれば、学習していきます。

5、もちろん主従関係は大前提ですし、マテをしっかり定着させることが一番ですが、作業台を作るか買われるのも良いです。シャンプーもしなければいけませんし、動物病院で年に何回か診察も受けないといけません。

犬は「滑る・ずれる・しなる・高い」足場が嫌いです。猫と違って、高くて狭い所が苦手なので、そういう作業台に乗せると怖いのでジッとします。

1メートル以上の高さで、犬の体長と同じくらいの狭さが良いです。段ボール箱で作っても良いですが、シャンプーもしたいならば、プラスチック箱を組み合わせたり、金属のテーブルにしましょう。ペット用でなくても、ホームセンターなどで材料を物色されると良いです。

ちなみに、犬の耳掃除は頻繁にしないでください。犬の耳垢の黒いカタマリは汚れや皮脂ではなく、バクテリアです。完全な除去は無理なので、市販のローションで一生懸命除去しようとすると、かえって炎症を起こします。

たまに大きなカタマリをティッシュでゴソッと大まかに取れば良いです。シコシコこすると炎症になります。それと梅雨時期や夏場は、湿気がこもらないように、耳の内側の毛をバリカンでキレイにカットしてあげると、たまりにくいです。

6、犬の吠えは、無視だけしていると退屈吠えを覚えて一日中吠えるようになってしまう場合があります。口閉じで教える必要がありますが、甘くしてしまうと「吠えれば来てかまってもらえる」と誤解することがあるので、毅然さをしっかり意識してください。

そして、口閉じで教えたあと、「スワレ・マテ」「シ~」の指示を出しながら少し離れた所で様子を見て、少しでも静かにできたら褒めに行く・・また離れてマテたら褒めに行く・・。を繰り返しながら、徐々に距離を離したり時間を長く待てるように練習していくと良いです。

7、これは考えてはいけません。犬の素性(犬種は関係ない)、ブリーダー・ショップの環境、家庭の環境、教え方は千差万別です。

子犬で1週間で良い子になる場合もありますし、半年・1年かかる場合もあります。最終ゴールを描いても良いのですが、それよりも、まずは子犬の現状を理解してあげて、ほんの少し難しいレベルを要求・・それができたらまたほんの少し難しいレベル・・という繰り返しを楽しみながら過ごされるのが一番です。

そうやっていくと、気が付いたら「何も問題なく良い子になっていた」という日がきます。特に今の月齢はまだ幼すぎます。しばらくは結果を求める時期ではなく、「与える時期」「教える時期」です。

【その他】

意味のない声掛け・猫なで声でナデナデ・オヤツに抱っこ。それらがいけないことはもうお分かりになっていると思いますので、クドクド申し上げませんが、犬と接することが悪いのではありませんので、「主導」で「毅然さ」を保ち、コング遊びなどしてください。

その遊びの中にスワレ・マテ・あお向け・リーダーウォークなどの要素を混ぜ込んでいくと楽しく覚えられます。

>トイレの上の壁ビリビリです~・・

↑壁とサークルの間に、木の板を置けばいいです。そして同じ板を、ケージ(写真の黒色の柵の左右と天井)の柵にくくり付けて犬小屋(巣穴)のようにしてあげると、犬はより安心できます。

膀胱炎があるとのことですが、獣医から特別な指示がなければケージの出入り口は解放して、いつでもトイレに行けるようにしてあげてください。

では、今回は以上です。過去に学ばれたことはもう忘れてください。自分の好きな手法だけつまみ食いして上塗りするのは危険です。

今は結果が出ないのが当たり前の時期ですので、すぐ結果が出ないからと言って、別の手法を探すのは間違いです。

今は、正しく犬を理解し、やるべき事を淡々とやり続けて、子犬の成長を待ってあげる時期です。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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