犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで大型犬の子犬を凶暴にならないよう育てられるか不安

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早速お返事いただきまして、ありがとうございます。
いろいろと細かいご指導をいただき、本当に感謝しております。
(アメリカンコッカースパニエル犬6歳・ワイマラナー犬生後2か月)

正直大型犬(ワイマラナー)ということで、私にとっては、初めてのことなので、凶暴にならないか、2匹をうまく散歩できるのかなどなど、不安でいっぱいです。

A型の私にとってマニュアル通りにいかないことや、思い通りに育てられないことにストレスを感じる体質なので、その点は気を付けるようにしています。

主人はと言いますと、O型で小さい時から大型犬に囲まれて過ごしていたとのことで、単純に喜んでいますが、アメリカ人なので、育て方や環境も違い、マリーを育ててる感じでは、あてにならない?感じですが、コッカースパニエルも主人の言うことは良くきき、主人が一緒の時は、食事中も静かにしていたり、いなくなるまでソファーに座ることもないので、やはり私の育て方に問題があったのかとは思うのですが・・・。

2匹を会わせないように、家族もコッカースパニエルもストレスが溜まりつつあったので、安心しました。早速、病院の先生に確認をしてみます。

ワイマラナーは、相変わらず、あおむけにした時はおとなしくなるのですが、戻すとまたすぐ飛びかかってきますが、家族で根気よくがんばっています。ボールなどで遊び、そのボールを加えて、誰かしらの膝の上に乗りたがり、そこでしばらくポールをかじっています。その姿があまりにも可愛く、ついなでなでしてしまうのですが、膝に乗ってくる行動自体がもう人間が下になってしまっているのでしょうか?

コッカースパニエルに今日からリーダーWalkを実践しています。比較的問題なく引っ張るということはないのですが、時々匂いをかぎに行きたい時や、どうしても動きたくないと座りこんで動こうとしない時があります。無理にでも私が行きたい方向へ引っぱっるようにしていますが、何度も散歩で止まってしまう感じです。

歩くより、公園で寝ているのが好きみたいで、この先2匹での散歩が思いやられます。リードを放しても、遠くへ行くことがないので、公園で会う犬のお友達と何回か走り回ったりはするのですが、すぐ疲れて足を伸ばして休んでます。


m2.pngまず、生後2か月3か月の犬には、何も期待したり求めないようにしましょう。私は今でも、犬には一切期待していません。

犬のしつけで私がいつも考えるのは、犬が今できることよりもほんの少し難しいことを教える・・それが普通にできるようになったら、またほんの少し難しく・・と、続けるだけです。

生後2か月はひたすら本能と衝動だけで生きています。小さな猛獣です(^-^)
今はひたすら「与える」時期です。今の時期に求めるのは子犬には酷です。

アメリカは州によって差はありますが、全体的に動物保護の意識も高く法律も厳しいです。動物警察があるくらいですからね。「動物を傷つける人は、人をも傷つける」という概念からです。

ご主人もおおらかでしょうが、ポリシーや理念は持っているはずです。ご主人は犬と良く遊ぶんじゃないでしょうか?

犬好きな人は、犬と積極的に遊ぶのが好きです。つまり結果的に「主導して」遊んでいるんですね。犬を楽しませるよりも自分が楽しみたいので、自分がルールを作り「仕切る」わけです。

犬も遊びで楽しいし、「主導」されるので、主従関係が深まっていきます。(まだ生後2・3か月ではガッチリした関係はできませんが)。

それから大型犬の特徴ですが、一般的なイメージとは反対に、実は大型犬の方が性格は穏やかです。小型犬は自分が小さく力が弱いことを知っていますし、その分、機敏で威嚇性や防衛本能が強い個体でないと自然淘汰で生き残ってこれませんでした。

また、大型犬は小型犬よりも野性的・・と思われがちですが実は逆で、小型犬の方が歴史が古く大型犬は新しい犬種です。数万年前に人間がオオカミを家畜化したわけですが、当初は小さくしていったんです。犬のルーツは小型犬です。そしてそこからまた大きく改良して大型犬種を作ってきました。

ただし、同じ動きをしても大型犬が動くと周りに影響が大きいので、それで「大型犬は大変だ!」というイメージになっています。

甘やかしをしない・・体罰をしない・・幼いうちから人や犬にたくさん会わせる・・それだけでも穏やかで良い子に育ちますから、ご心配しないで大丈夫です(^-^)

> 戻すとまたすぐ飛びかかってきます・・

↑「No!」でハッキリ伝え、首輪をつかみ「sit down」の音(ジェスチャーも)と同時にスワレ・マテの型を作ってください。そこで「Duke Good Boy!」で肩をポンポンして褒めます。

今は結果を求めず、ひたすら型と音とジェスチャーの関連付けで「教える」段階です。求めてはいけません。

> 膝に乗ってくる行動自体がもう人間が下になってしまっているのでしょうか?

↑今はまだ生後2か月ですので、そこまで犬も意識はしていないのですが、犬の成長はアッという間ですので、それを続けるといけないのと、体の上に乗られて受け入れナデナデする人間の態度の方が問題です。

体の上に乗ったら「Down」などの指示で下ろし褒めれば良いです。

Leader Walk ですが、これは散歩のためのしつけ手法ではありません。リーダーとしての毅然な態度を示し関係作りをするための儀式と思ってください。

外の世界は誘惑と興奮する要素ばかりです。関係作りは家の中の落ち着ける環境でたくさんしてください。ついて歩く教えは本書の通りツケです。その前にスワレ・マテを覚えさせておくとスムーズです。

スワレ・マテをさせると、犬は動きたくてしょうがなくなります。そこで一歩前に出て、「come」など声をかけながら自分の足をポンポンしてリードを軽く引きます。自分のわきに来たら犬の肩をポンポンして褒めます。そしてまたスワレ・マテをさせて一歩前に出て・・の繰り返しです。

段々連続していけばいずれ歩きながらツケの状態になっていきます。

犬は動きたくてしょうがなかったわけですので、意外と簡単に動いてくれます。それにはまずスワレ・マテを覚えさせ、最初は少し長めに待たせ、「じらす」と良いです。

スワレ・マテは、ボール遊びで投げる前に型で教えます。褒めて投げます。ある程度教えたら、指示で出来るまでボールを投げないで待ちます。どうしてもできなければ型で教える段階に戻ります。

スワレ・マテがいろんな動作の基本になるので、まずは楽しい遊びを通して、関係作りと共に覚えさせると良いです。

では、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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