犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでつい体罰や威嚇をしてしまう

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犬のしつけで体罰、威嚇はいけないと分かっていても、この負けん気の強い犬と接しているうちに訳がわからなくなっていき、感覚も麻痺していきます。(1歳半のチワワとヨークシャーテリアのミックス犬)
 
体罰は今はもちろんしていないのですが、家族は「甘やかすといかん」「怒らないとなめられる」といった感じで、唸り、吠えた時、吠えられた人は叱ろうします。それか、上からにらみます。

すると、ますます吠えがひどくなります。
となると、吠えても無視した方がいいのかと迷います。
一旦、吠えが悪化しても(ホント怖いですが)、しっかり止めた方がいいのですよね?
 
今朝はゲージを除き込んだ義母に凄い勢いで吠えました。
夜はゴミ箱の近くにいた犬のそばに近づいた主人にものすごい勢いで吠えました。
びっくりした長男が見にいったら、吠えはますますひどくなり、止めに入った長男は手を怪我しました。
 
しつけようと思うと悪化するような感じを受け、迷いばかりがでてきます。
現に、家族に唸り、吠えるようになったのが最近なので、犬のしつけが間違ってたのか、それとも、今まで甘やかしたのが、何ヶ月後に問題行動に変わったのか・・・
以前、体罰した影響でこうなったのか・・・
悩むばかりです。
 
前は家族が近寄る度に喜びを表現していて、怒ることはなかったのに、なんでこうなったの?と義母は言います。
 
でも、犬も勝手なもので、喜んで喜んで、尻尾振って、興奮する時もあれば、凄い血相で怒るし・・・全くお天気屋です。
 
吠えられた方はやっぱり腹が立つので、負けるかといった感情がわいて本当に最近は関係悪化です。
 
今、家族が食事している時は、問題行動を起こさないようにゲージに入れるのですが、キャンキャン、クンクン煩く、落ち着きません。
我慢させた方がいいのでしょうか?
それともストレスになって、余計に問題行動を起こすようになるのでしょうか?
 
私も子供の頃から犬や猫はよく飼っていたのですが、これといったしつけをしていなくても、問題行動を起こす犬はいなかったので、今回で、犬のしつけに関してはかなりの本を読みました。
 
頭ではわかってもいざ犬と接し、しつけようとすると難しいです。
こうなってしまってからのしつけは難しいです。
 
こんなに犬を飼っていても知らなかったことばかりでした。
今の前の犬はマルチーズだったのですが、ボーとした犬だったので、あまり欲がなく、要求をあまりしませんでした。
小さい時(生まれてから4ヶ月くらい)の環境もかなり影響するのでしょうか?
 
マルチーズは4ヶ月まで、押入れで飼われ、ずっと狭い押入れで留守番していた犬のようです。
逆に今のミックスは、自由で、小さな子供が2人いた家で4ヶ月までいました。
 
おりこうな犬になる日を祈り、頑張りますので、迷った時のアドバイスお願い致します。


m2.pngやはり犬の今の結果は、過去の甘やかしと体罰の両方です。

1歳をだいぶ過ぎて問題が出てくるということは、実は素性が良い子なんです。素性がキツイ犬ですと、成長期の後半(6か月くらいから)もう問題行動が深刻になってきます。

反対に素性が良い子は、多少甘やかしたり犬のしつけをしっかりしなくても、大きな問題にならないのでそのままダラダラと接して、いよいよ主従関係が崩れた時にビックリして体罰・・それがきっかけで悪循環に陥ります。

体罰・威嚇は厳禁です。口閉じの教え、あお向けやリーダーウォークでの関係作りを続けてください。食べ物に執着しないように、また主従関係を明確にするために先日お話した、ゴハンを見せてからの練習をたっぷり毎日してください。

急に吠えた時にやると、息子さんのように事故になりかねません。だから事前に手袋をしたりリードを付けるなど、事前に準備をして練習と関係作りをするのです。続けてください。やらなければ結果は出ません。今回は長期戦もご覚悟されて、あせらずジックリ取り組んでください(^-^)

ちなみに犬がシッポを振るのは、嬉しいからではありません。興奮と緊張、集中時に犬はシッポを振ります。本当にリラックスして嬉しい時はシッポを振らず静かにオットリ寄り添ってきます。

ですので、犬がシッポを振って嬉しそうに見えても実は、ただ単に興奮している・・怒っている・・欲求不満・・相手の行動に集中している・・ということが多いです。

> 小さい時(生まれてから4ヶ月くらい)の環境もかなり影響するのでしょうか?・・

↑もちろんです。というよりも本書で述べたように6か月までの成長期が社会化に柔軟で、人間で言う人格形成の時期なわけです。

> 良い子だったマルチーズは押入れで飼われ、ずっと狭い押入れで・・

↑これも本書で述べた通り、犬は暗くて狭いところが落ち着きます。もちろんそれが主な要因ではないですが、良い距離感が保てて必然的に甘やかしをしなかったということです。またそれ以前に、親犬からしつけを受けたり兄弟ゲンカで学んだ時間なども大きいです。

とにかく、あせらないで、過ぎたことは反省したらもう忘れてください。感情的にならずに前を向いて、今までアドバイスしたことを毎日続けることです。犬との長い長い根競べです。

主導型のボール遊びや散歩も毎日お忘れなく。

では、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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