犬のしつけがQ&Aで分かる!

呼んでも来なくなった・体罰で関係が悪化した犬のしつけ

質問内容
犬の躾に困っていて、いろいろ検索していたら、たどり着きました(笑)

正直何が良くて、何の本が良くて、ドッグトレーナーに相談はしましたが、金額げやはり高い為、相談で終わりました。

まぁ自分で何とかしたい派なんで、限界までは自分で頑張ってみたいのですが、何せ嫁、子供に迷惑にもなると思い焦り始めました。

子供は4人いてます。犬も好きではいます。ただ、嫁が、大嫌いでした。

今は積極的に世話はしてくれますし、始めの頃よりは好きでいてくれます。その気持ちに応えたくて早く懐くようにと焦る気持ちでいっぱいです。正直疲れてます(笑)

無責任ですが、なめてました(涙)でも世話をすると決めた以上、この家に来てよかったと思われたいのもあります。

疲れて、ちょっとひどい扱いもしてしまいました(>_<)

わかっていても気持ちが焦り犬に当たってしまいました。

もう今は始めの頃より、呼んでもすぐ来ません、立ち上がったりドアに行くと足元には寄ってきますが、触ると離れようとします。自分が悪いのも分かってます。噛みグセを治さないとと焦る気持ち、トイレを失敗させないようにと常に監視、疲れから、ひどい扱いも・・

オスワリ マテはまだしてくれますが、触ろうとすると、逃げます。ハウスと言うと入ってもくれます。

ただオヤツが目当てやと思いますが、最近は止めるようにしてます。

必死に歩み寄ろうとしてますが、しつこいと唸ります(涙)

散歩はまだ、リーダーウォーク的な歩き方はできてるかなと、止まると、座りますし、ゴイゴイ引っ張ることはないです。

遅れましたが、6ヶ月のヨークシャテリアを飼いました。今は9ヶ月目になります。反抗期なのか・・

いろんな本を何冊も購入しましたが、結果はまだ何も。もうこっちが疲れてほったらかしにすると、膝の上に乗り寝ます(涙)

何で呼んでも来ない? ほったらかしにすると来るのかよと(涙)

正直、何を読んでも期待できるとは思ってませんが、とりあえず色々勉強中です。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

もともと子犬は、とにかくよく噛みます。

人間の幼子だって、何でも触ったり叩いたり噛んだり投げつけたりしてみますよね。

そうやって学んでいくことが哺乳類の本能でもあり、犬が動くものを追いかけて噛み付くのは、捕食動物として生き残っていくための大切な本能なのです。

子犬は小さな猛獣状態です。それが普通です。

今回は、そのご理解が難しく、体罰をしてしまったために関係が悪化したのです。

犬も人間の幼子も、自分がやった悪いことと叱られたことを結び付けて反省できる知能はありません。

それどころか、不信感を抱いたり防衛本能を刺激するだけになってしまいます。

過去に犬を叱られた時に、犬の名前を呼んでしまったことがなかったでしょうか。

名前の音と叱られた行為が関連付けられてしまいますので、良いことをしたり遊びや団らんで呼ばれたとしても、犬にとってみれば嫌な『感覚』なのです。条件反射もあります。

だから、『呼ぶと逃げる・放っておくとそばに来てベッタリくっ付く』という反応をします。

落ち着いて静かにしている時は、犬も安心してスキンシップできるのです。

そして、今回のヨーキー君も、素性は良い子なのです。


さて、まず今回は、しばらく接触系のしつけ法を無理に使わないほうが良いです。

とにかく、犬にリードを付けてそれを飼い主さんが持っておく癖にされてください。

その態勢で団らんしたり遊んだりしましょう。

そうやって過ごすことで、

・主導性と毅然さを自然に示して主従関係作りに良い
・暴走やトイレの失敗を防ぎやすい
・噛み付きを制御したり、現行犯で教えやすい
・お散歩の練習になる

というようなメリットがあります。

それが出来ない時間帯は、犬はケージ内に居させて出さないことです。

さて、噛み付きのしつけ方ですが、そうやってリードを持って過ごしながら、手をわざと見せて集中的に教えていきましょう。

犬が噛もうとしたら、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて教えます。

また手を見せて犬が噛もうとしたら・・・を、ひたすら繰り返していきます。

繰り返していくと、手を見せても噛まなくなる瞬間が来ますので、そこで褒めてあげてください。褒めるとその手をまた噛みますので、噛んだらまた注意音と同時にチョン・・・

そうやって反復していくことで、犬も段々理解(習慣化・条件反射)していきます。

それと、もし犬の名前を呼んでも逃げがひどい場合は、今回思い切って犬の名前を変えてしまうのも手です。

強く叱られたり体罰されたことと、自分の名前の音が深く関連付けられてしまっているのであれば、その名前はもう害でしかありません。犬にとってみれば、叱られる合図でしかないのです。

犬が来てまだ3か月ですから、よほど今の名前に愛着が無い限り、変えてしまったほうがお互いに良いでしょう。

そして、今後はもう絶対に犬を叱る時は名前を呼ばないことです。褒める時やスキンシップの時にたくさん言って関連付けしてあげてください。

また、トイレのしつけについては、いかなる理由があっても絶対に叱ってはいけません。

犬はただ、生理的にもよおして排泄しただけですので、『場所の失敗』という概念が理解できないのです。

叱られることと排泄の行為が結びついてしまうので、より飼い主さんの見ている前でしたくなくなり、ますます隠れて粗相するようになってしまいます。

これは噛み癖などで叱るのとは、逆の結果になってしまうのです。


さて今日は以上にいたしますが、もうそろそろ落ち着きが出てくる月齢ですので、飼い主さんが落ち着いてコツコツ続けていけば、犬もちゃんと良くなっていけます。

素性も良い子ですし、心配されたり悲観されないで、無理せず急がず続けていけば大丈夫です。

それでは、Q&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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