犬のしつけがQ&Aで分かる!

放し飼いで犬にオシッコをかけられた時のしつけ

Q.ご質問:
こんにちわ。ご無沙汰しています。その後、母は堀川さんの本を参考に、犬のしつけを頑張っているようです。以前は少し噛み癖が出かけたようですが、噛んだ時に、駄目と仰向け固めを繰り返す内に、直ったようです。

家のなかでも、「リードを付けて持ってた方が良いよ」とアドバイスしたのですが、かわいそうだからと、放し飼いはそのままです。

ゲージを台所に置いてあるので、台所から玄関までが犬のテリトリーとなっているようです。他の部屋には入れません。最近の事ですが、母が玄関に座っていると、オシッコをかけられそうになったそうです。

その時はかけられずに済んだのですが、今日とうとう、かけられてしまったので、かけた時に叱ったそうです。

今はおとなしく反省しているようですが、なぜそんな?
母と犬の関係は、どうなっているのでしょうか?

アドバイス頂ければと思いメールさせて頂きました。宜しくお願いします。


A.お答え:まず以前の私のメール、このメール、ホームページ・本書をお母様に読み返していただいてください。

リードを付けて自分が持つ・・これは「主導」です。リードは縛り付けるためのものではなく、その名の通り「リードするためのもの」です。

暴走やオシッコの失敗も防げますし、吠えたり噛んだりしたらすぐリーダーウォークに移行できます。

「かわいそう」なのは、「主導されない犬」のほうなのです。甘やかしが止められず、そこにあお向けなどの手法だけ上塗りしても意味はないのです。犬は見抜いています。だからオシッコをかけられました。

犬の中では、お母様は自分の支配下だという認識の表れです。

今、生後7か月か8か月ですね。成犬としての本能がハッキリ出てくる時期です。知能も高くなる時期です。今までと同じ接し方や意識で対応していると、段々手に負えなくなっていきます。

>今はおとなしく反省しているようですが・・

↑犬も人間の幼子もそうですが、反省できる知能はないのです。知能が低い利己主義者ですので、反省できないのです。悪い型を止めて良い型を褒める・・というシンプルな体現でしか覚えられません。

そして主従関係が崩れている中で叱っても、効果はありません。きつく怒ったり体罰を加えると、なんとなくそこでは大人しくなりますが、それは怒られる感覚そのものが嫌なだけで、自分がした行為と結び付けて反省する知能は、犬にはないのです。

あるいはオシッコした行為そのものを怒られたと勘違いし、飼い主さんの見ていない所でアチコチにオシッコするようになります。

犬のしつけは全てつながっているのです。断片的に手法だけ上塗りしても意味が無くなってしまいます。何を教えても叱っても褒めても、関係次第でその効果がまったく違ってきます。だから、普段の何気ない接し方からの関係作りが全ての基盤になってくるのです。

これからドンドン成犬の本能が強くなってきます。犬が手に負えなくなれば、里親も見つからず殺処分になってしまいます。絶対にそんなことにならないように、この短い成長期にしっかり関係作りをしないといけないのです。

犬を見れない時はケージに居させる・・出したらリードを付けて主導・・全ての根本はお母様の意識改革です。意識が変わると態度全体が変わります。犬も本能でそれを感じ取ります。

良い関係になれば、もっと犬との生活が楽しくなるわけですから、ぜひ「主導」を意識して頑張ってやり続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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