犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでボール遊びの具体的な方法

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柴犬2歳のしつけです。犬が家に来てから2カ月で座れ、待て(まだ長い時間は無理ですが、2メートぐらい離れてコイを言うまで待てるようになりました。)お手を覚えました。伏せ、ゴロンがなかなか覚えず苦戦中です。

でも、結構頑張っている方かなと思います。(仰向けの時に子ども達にも一緒にやらせているせいか、指示に従い待てコイでよく遊んでいます。そんな様子を見ていると犬を飼ってよかったと思います。)
 
犬とのボール遊びの具体的な方法も教えて頂いてもよろしいですか?
座れ待てをさせてから、その先の遊び方です。

いろいろあると思うのですが、何せ生まれて初めてこんなに犬と接しているので、どう楽しんでよいのか分からないのです。

細かいことになると思いますが、よろしくお願い致します。


m2.png良い感じで犬のしつけが進んでいますね。その調子で続けてください。もう2歳ですから、子犬と違って知能はある程度発達していますので、やればやっただけ結果に出ます。シンプルに教え続けてください。
 
まず私のヒモ付ボール遊びの目的から復習します。単なる遊びだけではなく、色んな要素を持たせるように考えます。
 
・自由運動によるストレス発散と体の育成
・狩猟動物としての本能のはけ口
・飼い主とボールを注目する事による集中力の育成
・常に主導することによって主従関係を構築できる「犬のしつけ」そのものになる
・お互い楽しいので信頼関係が深まる
 
以上、たくさんの良い要素があるので、どれか一つでも満たせればそれで本当は十分なんです。
でもせっかくやるので、楽しく主従関係を深めていきましょう。では、具体的な方法の解説です。
 
スワレ・マテは出来るみたいですね。そこにまず「ミテ」を追加しましょう。ご自分の目を指差して「ミテ」の音・・見なければ犬の下あごを手で誘導して、目を合わせるように顔を向けさせます。一瞬でも目が合ったら逃さず褒めます。そしてボールを投げます。
 
それを繰り返すと飼い主さんに犬が注目して、次の指示を待つようになります。
 
今度はボールを投げてからのお話です。
 
まず目的の中に、狩猟本能のはけ口もありますので、追いかけて・捕まえて・思う存分噛み付く・・・そういう時間も少し作ってください。ヒモでもボールでも好きなだけ噛ませてください。
 
でも基本は遊びを主導しますので、犬がボールを捕まえたらヒモを引いて回収します。マテができるならいったんそこでマテをさせると良いです。その間、犬は動きたくてしょうがないですから、そこで「コイ」の音を言い続け、同時にヒモを少しずつたぐり寄せてください。
 
目の前まできたら、もちろんそこでもコイの音で最後しっかり褒めます。次の段階では、ボールを出させる「ダセ」の指示です。犬の口の前に手の平を見せます。(オテと間違えやすいので、オテは手の位置を低く、ダセは口の直ぐ下に手を置くように高くして分かりやすくしてください)。
 
ただ単にダセだけ言っても犬には理解できませんので、これも体現です。片手は口の直ぐ前に出して、もう片手でボールを犬の口から取り出します。そして、手の平に乗せます。その間ずっと「ダセ、ダセ・・」と言い続けて音の関連付けをします。
 
あとはもうその繰り返しです。コイとダセが出来るようになったら、もうヒモは要らなくなりますので、取ります。もちろん、ボールに色んな動きを付けたければ、ヒモは付けたままでも結構です。
 
その他、結局は型をとらせて体現させ、そこに音とジャスチャーが加われば何でも覚えますから、好きなことを教えれば良いです。ただ、同時に平行してアレもコレも覚えられませんから、一つずつ確実にマスターさせてから次を覚えさせるようにしていきましょう。
 
犬を楽しませる遊びも大事ですが、本当の目的は主従関係の構築ですので、それを忘れないように常に意識してください。
 
では、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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