犬のしつけがQ&Aで分かる!

リードウオークできず甘噛み興奮する犬のしつけ

質問内容
6ヶ月でブリーダーさんから豆柴犬のメスを購入して、1ヶ月になります。

犬を飼うのははじめてで、父がなくなり、母がさみしがっているので、犬を飼い始めました。家には、母、私、息子、息子のガールフレンドがいます。

リードウオークを今日してみようとしましたが、こちらが、方向を変えると座り込んで動きません、しばらくそのまま待ってますが、動く様子がありません。

甘噛みしてきたときも・・と書いてありますが、お散歩から帰ると特に興奮して、リードウオークをするどころではなく、悪いことをしたときにと書いてありますが、ダメ!といってもそのときは止めますが、すぐまた甘噛みします。

モリタさんのDVDも買いましたが結果が出ず、アマガミしたときに仰向けにするなんて、とても犬が興奮してて、できる状態ではないです。

どうすればいいのでしょうか??
お忙しいとは存じますが、よろしくお願いします。


返答内容ちょうど反抗期の時期に家に来ましたね。ホルモンバランスの変化が激しく、知能も高くなり、成犬としての権勢本能などが強く出てくる時期です。

それと女の子なので、避妊手術していなければ生理もきてるはずです。

さて、豆柴ちゃんですが、あせって無理して急にリーダーウォークや仰向けもしなくて良いです。まずは、接し方全体の態度しぐさを見直してください。

すぐには伝わらないし犬も理解できないので、続けないといけません。(過去に甘やかしやチヤホヤの接し方はなかったでしょうか)。

それと、今回は主導型のボール遊びから始めると良いです。ブリーダーのところにいた期間が長すぎましたので、人間の文明や道具と接したりコントロールされることに慣れる経験が少ないまま成長期を過ごしてきました。

その結果、興奮癖があるのと自分が何をして良いのかまったく分かっていません。その割に、知能が高くなる月齢ですので相手を鋭く感じとって見抜きます。

まずは、楽しいボール遊びの中で色々教えていきますが、最初に興奮をガマンすること・スワレ・マテをしっかり犬に理解させます。

ボールを転がす前に必ずスワレ・マテの指示を出します。まだ出来ないと思うので、首輪をガッチリつかんで型を作ってあげてポンポン褒めて教えます。そしてボールを転がします。

そしてすぐ回収し、またスワレ・マテの指示・・できたら褒めて転がす・・出来なければ型で教える・・ということを何度も何度も毎日繰り返しながら、教えると同時に、それが主従関係の構築になっています。

そして、その中にリーダーウォークや仰向けの要素を少しずつ混ぜ込んでいくと良いです。

最初は犬にリードを付けても、コントロールはしないでリードを引きずったまま遊ばせてください。遊びの中で何気なく持ってみたり、ボールを回収したらリードを持って少し歩いてみる・・また遊び再開・・また少しリードを持って歩いてみる・・ということを繰り返していきながら段々リーダーウォークに近づけていくと良いです。

仰向けも同じです。ボール遊びの中で一瞬ひっくり返して褒めて解放・・また遊び・・一瞬ひっくり返す・・また遊び。これを繰り返しながら、少しずつ仰向けの時間を長く出来るように練習していきましょう。

それと、豆柴ちゃんに噛み癖があるので、その度にビックリしたり動揺していると、犬が面白がったり見下す場合があります。また緊張興奮や恐怖感が犬に伝播して悪循環になりますので、まずは落ち着いて犬と接触できるように準備してください。

噛まれてもいい古着を来て、作業用の革手袋をします。ホームセンターで500円くらいで売ってます。

スワレ・マテをさせようとして首輪をつかんでも、そのまま犬が手を噛もうとするでしょう。そこでも毅然と口閉じで教えてください。素手ですと怖くて難しいですが、古着を重ね着して革手袋をすれば安心してできます。

新品の手袋は、臭いもあったり最初は見慣れないので、犬が気にする場合もありますが、何日か経てば慣れて臭いも消えていきます。あせらず、慣れることも待ってください。

しばらくはそうやりながら、リーダーウォークと仰向けを徐々に導入してほしいですが、リーダーウォークや散歩時に、犬が止まって歩かなければ、それを逆に利用した教えも出来ます。

犬が動かない時は、逆にマテの指示音を関連付けて褒めて教えれば良いです。しばらくマテをさせていると、今度は犬が動きたくなってソワソワしてくるので、少しマテをさせてじらしたあと、コイやツケで誘導して褒めて歩いてください。

そして、犬が追い越してしまったら反転して切り返し・・犬がまた止まったらジッと反対を見て無視・・その後マテを教える・・じらしてからコイ・ツケ。そんな繰り返しです。

散歩時はもちろんですが、リーダーウォークは家の中や敷地内でたくさんしてください。外は色んな誘惑がたくさんありますので、ジックリやるなら家の中です。

散歩もキレイにしようと思わないことです。外の散歩は、社会化をしたり教育をする場です。運動は家の中でボール遊びでもできます。

では、まず態度しぐさを徹底することと、主導型の遊びで関係作りをしながら物事の教えを混ぜ込んでいく・・それをしばらく続けてください。

森田さんの手法は忘れてください。チョークチェーンも使わないでください。嫌悪刺激の条件回避作用は、やり方を一歩間違えると大変危険で犬の不信感もまねきます。

また、道具や食べ物の作用でコントロールできてしまうと、犬との関係作りができたと錯覚してしまいます。これが一番怖いことです。

今は一番難しい月齢で、関係が崩れやすい時期です。あまり結果を期待しすぎないで、やるべきことを淡々と続ける時期です。

では、頑張ってください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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