犬のしつけがQ&Aで分かる!

秋田犬4ヶ月オスが段々噛みついたり吠えるようになってきた

質問内容
秋田犬のしつけで、噛み付き・吠えの問題です。

4ヶ月オス、飼い始めて3ヶ月弱、先代も秋田犬でした。家族は主人50代2~3時間、私40代12時間、学生の娘2人。

最初の頃は、常に犬を気にして声かけたり撫でたり、ぬいぐるみやロープで時々遊んでいました。

今はドッグランや公園でボール遊びや一緒に走ったりです。最近はしてほしくない事をしたら直後に首を掴んで目をみて強く叱るようにしています。

散歩は時間やかける時間もまちまちで1日二回近所を歩くか車で公園かドッグランに行く。

食事は三回。ハウスに入らずリビングで放し飼い。寝る場所が定まりません。トイレはリビングの隅のトレイの上にシートをひいています。食事の前お座りおて待ては出来ます。リーダーウォークをまだ徹底していません。

最近、動物病院や車中、家中で吠えたり、手を出す男性や子供に噛み付こうとしたりします。興奮すると今まで大丈夫だった人にまで噛み付こうとします。

犬とは仲良く出来る時が比較的多いのですが、気分によって何もしていない犬を威嚇したりします。

これから大きめのハウスを用意する予定です。何でも食べてしまうのでデッキに出したいのですが、木をかじり食べてしまうので長い時間は出せず今はほとんど家の中です。私の仕事の時は実家に預けてやはり放し飼いです。

触りたがる人には手を出さず、犬がそばに行ってチェックするまで待ってもらい、大丈夫そうなら下から触ってもらいます。

それでもダメな人もいます。唸ってしまうのです。誰にでも触ってもらえる犬にしたかったので、パピー教室や人の多い場所に連れて行ったりしていましたが、成果はないようです。

やはりこれからは、あまりかまわず目を合わせず心を鬼にして徹底しなくてはならないなと思っています。人が触りたがった時、どんな態度で接したらいいかも教えて下さい。

宜しくお願いします<(_ _)>


返答内容
もし先代の秋田ちゃんに対して、「今と同じように接していて問題なかった」ということでしたならば、その先代の秋田ちゃんがとても素性の良い子だったのです。

今回の秋田君が悪い犬なのではありません。犬としての普通の反応と行動をしているだけです。

また、そうさせてしまったのは飼い主さんご家族なのです。

犬は環境に純粋に適応しているだけだからです。何か「問題が起こってきた」ということは、環境に問題があるからです。環境とは、物理的な環境と家族の接し方です。

これは改善していかないといけません。

ただ、そろそろ反抗期に入り始めて難しい時期でもありますので、あまり深刻にならずにやるべき事は淡々と続けて、あとは子犬の成長も待ってあげないといけません。


まず、放し飼いはおすすめできません。本書の4点セットがおすすめです。

犬も落ち着けませんし、権勢本能も刺激されてしまいます。異物を飲み込んで死ぬ犬もいますし、電気配線をかじって感電死したり火事になったりすることもあります。

ただし、今まで放し飼いでしたので、犬もすぐに適応はできません。毎日少しずつケージに入れる時間を増やしていきましょう。

初日は1分、次の日は2分・・・というように、優しいレベルから徐々に慣れさせていきましょう。


運動や遊びは、飼い主さんがメリハリを持って時間を作ってあげて、「主導性と毅然さを保って」たっぷり遊べば良いのです。


>私の仕事の時は実家に預けて・・

↑もう4か月過ぎたら食事も日中は無くても大丈夫ですので、「朝・帰宅後・夜」の3回にされると良いです。半年過ぎたら2回で良いです。自宅の4点セットの中で留守番させてください。ただし、先ほどお話したようにすぐには無理ですので、少しずつ時間を増やして慣れさせていきましょう。


接し方ですが、無視が良いわけではありません。「主導性と毅然さを保って」たくさん接していただきたいのです。

意味なくジロジロ見つけめて猫なで声でナデナデ・・・という態度は、下位の犬が上位にすり寄ってナメナメする、という従属的な挨拶そのものなのです。

そうではなくて、オテでもスワレでも何でも良いので何か犬に指示を出して行動させて褒める・・指示で出来なければ型を作ってあげて褒めて教える・・

という主導型にしていただきたいのです。

主導型コング遊びも良いですし、お部屋や廊下でリーダーウォークしても良いです。

団らんや遊びの時(ケージから犬を出す時)は、関係作りが出来るまでで結構ですので、犬にリードを付けて持って過ごすようにされると良いです。

自然と主導性が示せますし、もし噛んだり吠えたりした時はすぐに、「シ!」などの注意音と同時にリードをガツンと引いて教えることができます。また、そのまますぐにリーダーウォークに移行することもできます。

ロープの引っ張りっこ遊びは止めましょう。対抗心が強くなったり、人間の動きに過敏に反応する癖がつきます。噛み癖・引っ張り癖・興奮癖がつきやすくなります。遊びは主導型コング遊びがおすすめです。


犬と他人との関わり方ですが、スワレ・マテの後で褒めてもらいましょう。それまでは待ってもらってください。

まず、飼い主さんがマテの指示で犬の首輪をガッチリ両手でつかみます。そのまま犬におんぶするような形で犬の上に乗って、スワレの指示と同時に犬のお尻付近に自分の体重を乗せてスワレをさせます。

そのままマテの指示を出しながら型(座っている犬におんぶして片腕を犬の首の手前に回してロックする)をキープして、そこで初めて相手の方に声掛けと褒めをしてもらってください。

以上を、お部屋でも家族相手に練習してください。


さて、今日のような解説内容をたくさんQ&Aサイトに載せてあります。必ずご家族皆さんで本書とQ&Aサイトを熟読されてください。読むたびに意識も深まっていきます。

秋田のオスとなれば、かなり大きく、力も強くなります。このままですと将来危険です。必ず改善されてください。

「何となく出来る事だけ」では意味がありません。情報のつまみ食いではなく、全てを展開してください。もちろん、あせって激変してはいけません。少しずつ優しいレベルからやっていきましょう・・・


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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