犬のしつけがQ&Aで分かる!

早食いの犬が吐く場合のフードの食べさせ方しつけ方

質問内容
毎回、返信をありがとうございます。(ミックス犬4歳)

今日はドッグフードの与えかたについてお尋ねします。わが家の犬は、今までドライフードを1日、2回でしたが、明け方に吐いていたことがあり、獣医師に相談して、3回に分けるようにしてから吐かなくなりました。

色々、試してアイムスにおちつきました。しつけ上、手から少しづつ与えたり、くちわに慣れさせるためにくちわの中にフードを入れたり、早食い防止のお皿を使用したり、あの手この手を使いますが、めちゃめちゃ早食いで、飲み込んでます。

本気噛みされてから、犬にとって、フードの与え方も考慮しなければいけないように考えます。

訓練士からは、早食い防止には、フードに水を入れる方法を指導され、最近、お湯にふやかすと少し時間かかるようで、朝は実施してます。

2回目以降の与え方ですが、手から、少しずつ与えるか、くちわに慣れさせておくか、朝と同じようにするか、些細なことで考えることでもないのかもしれませんが。

サポート、よろしくおねがいします。


返答内容
犬は定期的に吐いて、消化吸収できなくて残った異物(被毛やゴミ)を吐き出す特性があります。

下痢したり咳をしている場合は別ですが、元気で下痢も咳も無い場合の吐き出しは、特に心配されなくて大丈夫です。

しかし、子犬期・早食い・老犬期は、消化不良で吐くこともありますので、いくつかポイントをお話いたします。


まず、ドライフードに水をかけて与えるのはあまり良くありません。水をかけると、ツルツルと飲み込みやすくなるわけですが、ということはその分、より噛まないで飲み込むので消化には悪いのです。

一番良いのは、熱湯でふやかすことです。ぬるいお湯ではダメです。沸騰したお湯です。かけて20分くらいするとしっかりふやけます。これが一番消化に良いです。お湯の量は、フードの2倍から3倍くらいです。

老犬になると吐きやすくなりますので、10歳以上過ぎたら歯がしっかりしていても、ふやかして与えた方が良いです。

まだ老犬になっていない場合でも、風邪気味など、犬も調子が悪い時があります。もともと胃腸が弱い子もいますし、今回のように超早食いの子もいます。(犬の早食いは普通)

その場合は、やはり胃腸に負担が大きいですので、そういう犬はもう毎回ふやかして与えても良いです。

ただし、固いままのドライフードにも利点がありまして、

・歯やアゴの強化
・固い物を噛むことによってストレス解消
・歯石や歯垢の除去
・唾液の分泌が多く免疫維持、虫歯や歯周病の予防

というものがあります。

フードをお湯でふやかすとその利点がなくなるので、それを補うために、遊びの時間にコングを噛ませたり、留守番時はケージ内に皮ガムや歯磨きロープを置いてあげると良いです。


その他、気をつけていただきたいのは、被毛やゴミを散らかさないことです。多く飲み込めばその分、吐く頻度も高くなります。

特に被毛ですが、犬は意外と自分を舐めて毛繕いすることも多いです。猫だけじゃないんですね。

ですので、一年を通じてブラッシングはしましょう。ブラッシングは末梢神経を刺激しますので、それもとても健康に良いです。

声掛けしながら手から直接与えるのは良くありません。従属的なのと、癖になってしまい普通に食べることを拒否するようにまってしまいます。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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