犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬の膿皮症の世話でチヤホヤしてしまい吠えるようになった

質問内容
子犬のしつけのご相談ありがとうございました。別の件ですが、子犬がうちに来たときから皮膚に小さい円形脱毛がいくつかあるので獣医さんに診てもらったら、膿皮症と言われました。

患部には毎日抗生剤入りのクリームを二、三回塗り、週に二回以上シャンプーをするよう言われ実行しています。

子犬はお風呂が好きなようで、静かに座っているのでシャンプーもシャワーもドライヤーも楽に出来るので助かりますが、結果、すごい長時間面倒をみているような気がして、サラッとした関係にはなっていないように思います。一緒にいる時間が他のわんこ達とは比じゃないのです。

子犬が勘違いしないように気をつけていますが、ちょっと心配です。Q&Aにあるように、病気でも優しくし過ぎないくらいの対応しかできていません。

どのくらいで治るのか分かりませんが、しばらくこんな感じになってしまいました。


返答内容
犬の膿皮症は、症状的には人間のニキビに近いです。外から皮膚内に侵入した菌が繁殖し、白血球が戦った残骸が膿です。膿が出る時に出血もしますので、どこかに血が付いていても驚かないことです。

もちろん、あまり不潔にしておくとバイ菌が入るのでいけませんが、過度に心配するべき病気ではありませんので、それは知っておきましょう。

もともとは皮脂はバイ菌や汚染物質から守ってくれるバリヤーですので、それをシャンプーで落としすぎるのもあまり良い事ではありません。

犬は水遊びは好きですので、お湯で毎日流すのも良いかもしれません。そして、シャワーしながらコング遊びすれば、トータルの接触時間も増えすぎないで済みます。(一石二鳥)

日本の水道水は塩素量がわりと多いですので、お湯で流すだけでも殺菌効果があります。

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堀川さん、お返事ありがとうございました。

膿皮症がニキビみたいなものだとすると、人間でいえばホルモン分泌が盛んな中学生くらいの時代に皮脂分泌も過剰になってニキビができやすいけど、その時期を過ぎたら自然と無くなるというものなのでしょうか?

そうであれば、この幼犬時代は仕方ないということなのでしょうか・・・。

人間のニキビも清潔第一とは言いますが、自分の経験では結局はその時期治らなかったように思います。私も洗いすぎは絶対良くないと思っています。いま○○は冬なので雪で真っ白ですから、外でばい菌にさらされることはないですし、家も出来るだけ清潔は保っています。

ご専門ではないと思いますが、犬が身体的に(ホルモン分泌や免疫機能的にも)本当に大人になるのはいつぐらいなのでしょうか?その頃まで膿皮症は仕方ないと思えれば気が楽です。また、シャンプーもほどほどにしたいと思います。よろしくお願いいたします。


返答内容
人間も「大人ニキビ」ってありますよね。40代でも50代でもニキビはできます。

そして体質(菌の生態系など)の個人差がありますし、免疫力が強いタイミング、弱いタイミングも様々です。

以前に、「盲導犬が何者かに刺されて血を流していた」というニュースがありましたが、防犯カメラの映像や警察の聞き込み調査では不審な者は見つからず、獣医さんの診察では「膿皮症で血が出ただけでは?」という見解でした。

成犬でも膿皮症はあります。犬が成犬になる目安は、1歳半から2歳です。

あまり気にし過ぎないで、まずはシャンプーでゴシゴシする前にお湯シャワーを続けて様子を見てみるなど、段階をつくってみてはいかがでしょうか。(今いる外部菌は殺菌しないといけませんので、お薬は言われた通り塗ってください)

ニキビでも、かえって強く洗い過ぎて皮膚が傷ついたり角質層が厚くなると、そこで菌が繁殖しやすくなるケースも多いですからね。犬の膿皮症も「シャンプーのやりすぎ」で起こっている犬も多いそうです。シャンプーの相性もあります。ですので、段階的に試してみると良いです。

今回は、「子犬が来た時から」ということでしたので、ブリーダー下での菌感染が原因です。まずは皮膚で繁殖してしまった菌をやっつけましょう。

もしシャンプーされるのであれば、子犬用薬用シャンプーです。

飼い主さんからのお返事.png
堀川さんこんにちは。子犬(生後2か月半)の皮膚のご報告ですが、あれから症状が悪化し再診して皮膚の検査をしたところ、糸状菌による皮膚炎と診断され、抗真菌薬の内服と外用、一日おきのシャンプーの指示となりました。膿皮症ではなかったのです。

私は医師(人間の)ですが、動物のお医者さんってこんな感じなのでしょうかね。触っただけで人間も感染するし犬たちも絶対隔離してくださいと言われましたが、五日前に受診しているのに違う診断なのですから、もう感染した可能性もあります。

ですが、真菌感染は人間でも動物でも易感染性宿主がかかるので、私たちはあまり心配していませんが隔離はきっちり開始しています。子犬の免疫が低すぎるようですが、肺炎後ですので、栄養を考えたり適度な運動を心がけます。

ひとつ質問なのですが、今○○県は一面雪で、庭も雪ですが走り回っています。そうすると"しもやけ"なのか分かりませんが、子犬の足の裏から血が出てくるようになりました。肉球が割れているような気もします。

これって外は止めたほうがいいですかね?
それとも履かせたことないですが、犬用の靴とかで対応したほうがいいですか?
堀川さんのお住まいの新潟県も雪がたくさんあると思いますが、そちらの地方のわんこ達は何でもないですか?

今○○県ではみんな普通に靴は履かずにお散歩していますが、足の裏のことは聞いたことないので質問しました。お時間あるときよろしくお願いします。


返答内容
ちょっと心配ですね。以前もお話したかもしれませんが、この時期の子犬は感染症から急変して死んでしまうケースがあります。特にその子は少し体が弱い方かもしれませんのと、他の犬も多いので、気になります。

もちろん、チヤホヤの接し方はいけませんが、しつけよりも健康優先で今はいてください。この冬を乗り切って、生後4か月・6か月過ぎれば安定してきます。

今はまだちょっと幼すぎます。

さて、お庭での遊びですが、もしかして雪の下に芝生がありますでしょうか。子犬の肉球は皮膚がまだ薄いのと、肉球の隙間は弱い皮膚ですので、芝生で切れて出血することがあります。

健康な子犬ならば気にせず遊ばせても良いですが、骨格がまだしっかりしませんので、広い場所で全力疾走とジャンプはさせないこと、そして、今の○○君には無理をさせない方が良いと思います。(ケンネルコフが完治して、軽い皮膚炎だけならば良いのですが)

運動自体は、室内のマットの上でコング遊びできますし、窓際から外の世界も観察できるはずです。

今はもう少し健康をしっかり安定させてからのほうが良いです。

もちろん、天気が良くて気温が高めの日で、靴もあれば外で遊んで良いでしょう。


>動物のお医者さんってこんな感じなのでしょうかね・・

↑これは期待されない方が良いです。私達犬の飼い主は家族の一員として犬を見ていますが、獣医さんにはそういう感覚はありません。かなり冷淡で、ペットとして割り切っている方が多いです。

だから、獣医さんと険悪な関係になり、動物病院を替える飼い主さんも多いです。セカンドオピニオンも大事です。

ただし、私のように田舎に住んでいる場合は、街の中に動物病院が一つあるかないか・・という地域もありますので、そういう場合は、上手く付き合っていくことも必要です。

では、また頑張って続けてください(^_^)

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お返事ありがとうございました。芝生!!まさにその通りです。

雪で隠れていますが、確かに庭の縁のあたりは顔を出している草があるかもしれません。外でなくても良いのであれば、絨毯の部屋でのコング遊びだけにします。コングってなんであんなに楽しいのか分かりませんが、笑ってしまうほど熱中しますね。

幸いご指導通りのしつけで、オシッコはシートで一回にたくさんするようになりましたし、サークル以外では一回もオシッコしたり漏らしたりはありません。リードを外したことがないので、リードを付けているとオシッコをしないのかもしれません。チチチはもう少し大きくなったらタイミングで言ってみるようにします。

獣医さんはとても親身な方ですが、診断力がちょっと・・・な感じです。おっしゃる通り、どんなに知識があっても、処方や処置、検査はお任せするしかありませんので、上手くお付き合いするに限りますよね。

健康重視であと3か月ですね。○月○日で6か月になりますので、甘やかしのない接し方を心がけて健康管理をしてあげます。

他のわんこ達はもともとのガラス張りの一角で生活していまして、今のところ平穏です。ちょっと前まで全員ケンネルコフに感染しましたから病院通いで大変でした。でもその経験から隔離を始めていたので、皮膚感染は私たちが媒介に気を付けて子犬が治るまで頑張れば大丈夫と思います。

とにかく次から次といろいろある子犬ですが、時々助言をいただいて心強いです。ありがとうございました。しばらく頑張ります。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
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