犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬を抱いてやったり一緒に居てやってはいけないのでしょうか?

質問内容今日もお返事を頂きありがとうございました。私は、犬のしつけで少しあせりすぎだったのかもしれません。(生後5か月の柴犬メス)

柴犬の姉妹の一匹を、知人が飼っています。その柴犬は会社の事務員2人で交互に自宅に連れ帰り、面倒を見ています。

その柴犬は、2人の家でリビングを走り回り、ゲージの中には入れられず、いつも誰かと一緒。

そんな勝手気ままに育てられ、自由奔放!わがままし放題!
挙句にご飯さえも自分の好きな時にしか食べないようになる始末。

でも、ものおじせず辛い時は鳴き、みんなに愛されてすくすく育っている柴犬をみると、私が今まで、家の柴犬にしてきた散歩と排泄以外は家のゲージの中で、部屋のドアまで閉めて、一人っきりにしてきたり、散歩でも臭いを嗅がさずにタッタとあるかせたり、慣らそうと思って怖がるところへも初めは抱いて連れて行くけど、そのうちに嫌がろうがずっとその場で留まってみたり・・・

それぞれの事は、今日の柴犬を見ていたら、正しかったのかどうか不安になって。

堀川さんのしつけの方法を読んでから、毎日2回は仰向け固めをしているし、歯や、足や、尻尾、耳を触っているし、散歩もリーダウォークに気をつけているし、ご飯の前以外はあまり長い時間できないけどマテも一応はするしスワレもフセも出来るようになったし、もちろんご褒美は褒めてやることだけです。

甘やかしているといえば甘やかしているかもしれないけど、手でご飯をやった事は今日が初めてでご飯の催促をすることはあっても、ご飯を少しも食べない事が今まで一度だって無かったので、心配で心配で・・・・・

・・・主従関係ってどうしていいのか。むずかしいですね・・・・

今日みたいに柴犬が急に元気がなくなると、ご飯を食べなくなると、鳴かずにじっと一人で我慢していると思うと・・・・

こんな時でも、抱いてやったり甘やかしてはいけないのでしょうか・・・
一緒に居てやってはいけないのでしょうか・・・

・・・こう思うから私はボスになれないのでしょうね。

すみません。弱音を吐いてしまいました。

柴犬は、今日の夕方もご飯を少ししか食べませんでした。明日、病院へ連れて行こうと思います。

しつけの件はもう一度初心に戻り、あせらないで、自分を信じて行こうと思います。人の犬は人の犬、家の犬は家の犬ですよね。

 

返答内容

>抱いてやったり甘やかしてはいけないのでしょうか・・・
>一緒に居てやってはいけないのでしょうか・・・

↑どういう意識で、どういうふうに過ごすか・・接するか・・になります。

犬は群生が強い動物ですので、一緒に過ごすことは大切です。でも、以前は外飼いも考えておられましたよね。

人間は矛盾しているのです。

自分のやりたいことと、犬の特性に合っていることが一致していれば良いんです。ですが、犬の特性に合っていないこと、矛盾していること・・・振り返ってみれば多々あるはずです。

接し方もそうです。

柴犬ちゃんの将来を本当に想うのであれば、自分のやりたいことをまずは置いておいてください。もっと犬の特性を学んでください。

スキンシップは大切です。でも主従関係を崩してはいけません。ではどうするか・・主導型で接してあげれば良いのです。

ちょっとしたことでも良いんです。犬の前足を取って、オテの指示音を出しながらポンポン褒める・・右手で犬の右前足を取ってしばらく教える・・今度は逆の手で犬も逆の足で教える・・

犬の口にご自分のホッペをくっ付け、「チュ」の音と同時にご自分のホッペを指差して見せ、ポンポン褒める・・

毎日毎日繰り返して教えていくと、ホッペの指差しとチュの指示音で、キスの挨拶を犬がするようになっていきます。そんなことだって立派なスキンシップです。

そして主導性があって、犬から挨拶をさせる形になりますので、主従関係を確認する儀式になるのです。

ただ単に、可愛い可愛い・・ベタベタ・チヤホヤではなく、ちょっとした意識と工夫で、良い主従関係が保てるんです。

意識しだいなんです。

Q&Aサイトにはいろんな事例がありますので、あせらず熟読していただいて、犬のしつけの本質を心に染みつけていただきたいのです。

工夫して、「これやってみよう」と何か思いついたら、私に聞いてみてください。

遊びになり・スキンシップになり・主導性と毅然さが保てる接し方だったならば、何でも良いのです。(いけないこともたまになるので私に聞いてください)

もう少し楽しく、リラックスして考えてみてください。飼い主さんのイライラや緊張興奮は、犬にも伝播します。脳波・臭い(ホルモンの変化)・心拍・表情で、犬にも伝播することが科学的に証明されています。

そして、そもそも今の柴犬ちゃんの月齢が、難しい時期だということも忘れてはいけません。まだまだ期待してはいけない時期なのです。

今は結果を求める時期ではなく、「与える時期(教える時期)」です・・・

 

犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針