犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでゲージに入れたら吠えが止まない

質問内容犬のしつけですが、犬をゲージに入れたら吠えが止まないので困っています。

生まれて2ヶ月位の、シベリアンハスキーが混ざってると思う(ゆずってくれたくれた方いわく)雑種犬がいます。うちに来てからまだ4日位です。他は猫が3匹です。

家族は3人。私(27)→週5日仕事AM9時~PM6時まで家にいません。(家に帰ったらスキンシップ)
母(60)→専業主婦
父(58)→私と同じくらいの時間仕事にでてます。

どうやって犬を育てていけばいいのかと思い、この堀川さんのサイトを拝見させていただき本を購入させていただきました。すごく共感できました。

①私が仕事から帰ってきて、しばらく無視をして、静かにしているところをゲージから出してあげ「コイ」と声かけしています。

来たらポンポンと褒めてあげて、犬の体を触り、ひっくり返したりしています。そして、少し離れたり。の繰り返しです。今までの私ならすごく触ってヨシヨシしたいと思っていますが、我慢しています。なるべく毅然とした態度をとっています。

かまうのはどれくらいの方がいいのでしょうか?

②↑その延長上でボールで遊んであげています。まだコングを手に入れてないので、テニスボールみたいなボールで私が手でころがして遊ばせています。

③あま噛みをするので噛んだら「ダメ」とひっくり返し、すぐにポンポンと褒める。ゲージに入れたら①クンクン泣いて→②ワンワン吠え→③遠吠えみたいな泣き方になるので、吠えなくなるまで無視して(10分位)、静かになったらゲージ内に手をいれポンポンを褒めます。

私がゲージから離れたらまた吠えての繰り返し。常にかまっている気がします。吠えるのがなかなかやまない時は叱ったほうがいいですか?そこらへんよくわかないです。

なので、母が最近吠えるのに悩んで、ゲージから出しっぱなしになっているようです。母はあまり叱りません。「ダメ○○○」とごちゃごちゃ言うだけです。家族で統一したほうがいいですよね?

④オヤツはまだあげたことないです。抱っこしたら寝るので、抱っこしてしまいます。ナデナデ、声かけは本をみてからしていません。

⑤散歩はまだ予防注射していないということでしていません。下痢をしていたのでまだできないそうです。

⑥1階にゲージがあります。(母)起床6時→起きてすぐゲージから犬を出す→自由にさせる→エサをあげる時にゲージに入れて閉める→(私)起床7時半→しばらく無視して静かにしているところを見計らいゲージから出す→遊べるときはボール遊び→何も言わず仕事へ行く→(母)2階へ行くときゲージに入れて閉めてそのまま(しばらく)→1階におりてきたら出して自由に遊ばせたり、ゲージに入れたり色々してるみたい(ほぼ出しっぱなしが多い)→(母出かけるときは)出かける前にエサをあげゲージに入れて出て行く→(私)帰ってきてしばらく無視してゲージに入っていれば出して遊ばせる→エサはゲージ内であげるそのままゲージをしめて様子をみる。エサを食べたら出してと犬が泣きます→就寝までゲージに入れたり出したり色々。母はよく犬に話しかけてます・・・・。1日の流れはこんな感じです。長くてすみません。

ゲージに入れるとやはり泣きがすごくて、泣き止むまで無視しててもいいでしょうか?母も泣くのが嫌で、どうしたらいいかわからないといっています。

よく目を犬にむけています。ゲージに入れてる時間はだいたいどれくらいがいいでしょうか?子犬を飼うのは20年ぶりなので私は初めてに近いですが、どうしたらいいかわかりません。

出してるときに犬が寝てしまって、そのままそっとゲージに運んでゲージをしめないで寝かせたり、ゲージを嫌いにならないようにしたいのですが・・・。どうしたらいいでしょうか?

長々と色々書いてすみませんよろしくお願いします。


返答内容今回は、お母様の意識改革と一貫性が非常に重要なカギになってきます。お母様が変われないと今回は非常に難しいです。必ず皆さんで、ホームページ・本書・メールを熟読していただきたいです。

犬は数日その人と過ごすと、自分の中で基準値が出来てしまうんですね。今回は、最初の接し方でチヤホヤしたり、ほぼ放し飼いだったということですので、それが変わっていけば当然犬は面白くないし、要求吠えも出てきます。

関係が悪化する前に、しっかりと見直し修正していきましょう。犬の中の基準値を修正するまで、今回は少し時間がかかるかもしれませんが、あせらず感情的にならず続けましょう。

まず、団らんの時間とゲージに居させる時間はメリハリを付けましょう。まだ犬のしつけが浸透していない時点で放し飼いにすると、特にトイレの失敗が常態化して直すのが困難になります。(今問題なくてもトイレは失敗するようになってしまいます)。

放し飼いで広い縄張りが定着すると、余計にマーキングもひどくなりますし、犬のストレスになります。まずはゲージ内の環境を整えて、団らんや運動遊び以外はケージ内に居させる習慣を付けましょう。

ゲージ内にクレート型ハウス・・トイレと水ボトル・・が望ましいですが、まだまだこれから子犬の体が大きくなるので、本格的なハウスを買うのは少しもったいないですね。そういう時は木の箱でも何でも良いです。ホームセンターで安く買える物があれば良いですが、無ければ、ゲージの一部に木の板をくくりつけて、それでハウスとしても良いです。

そしてゲージから出した時は、必ず「主導」で接することです。かまうこと自体が悪いのではありません。意味なく犬をジロジロ見つめナデナデ抱っこにオヤツ・・そういう従属的な接し方をしないということです。

オテでもスワレでも何でも良いのです。「指示→犬が行動→褒める」というパターンを意識し、いつでもどこでも主導することです。指示で出来なければ型を作ってあげて褒めて教えます。

ボール遊びでも、必ず投げる前にスワレ・マテ、出来たら褒めて投げる・・出来なかったら型で教えて褒めて投げる・・投げたらコイ・ダセの練習。

そういう接し方なら楽しくスキンシップもできますし、犬は動作も覚えるし運動にもなるし、その度に主従関係も深まっていきます。

>かまうのはどれくらいの方がいいのでしょうか?・・

↑1時間に5分から10分程度で良いです。2時間3時間かまわなくても良いです。合計すると、一日平均で30分以上1時間以内くらいになるでしょう。もう少ししたらお散歩デビューですから、30分以上遊び&しつけ、30分以上散歩(散歩もしつけですが)、くらいでいいです。

2時間も3時間も、犬を相手する必要はありません。結局はそれもかまい過ぎになってしまい、一人で留守番などできなくなってしまいます。

では次に、ゲージ内での吠えのしつけです。現行犯で一貫して教えます。吠えたら「ダメ!」と厳しく伝え、ゲージ内の犬の口を手で軽く閉じます。これで良い型になったので、「シ~!」という音を関連付けながら犬の肩をポンポンして毅然と褒めてください。

褒め方ですが、「猫なで声でナデナデ」は従属的なのと、犬の興奮をあおるのでいけません。

褒めたらすぐ口を放して、ケージ内の犬を無視し、反対を見てください。数秒でも静かにマテが出来たら、振り返ってゲージに手を入れ「シ~!」の音出しをしながらポンポン褒めてください。

そうしたら、今度は先ほどよりも数歩犬から離れてまた先ほどと同じことを繰り返してください。犬が待てないで吠えたら、口閉じで叱って型と音で褒めます。

それを繰り返しながら、徐々に、ゲージから離れる・・反対を見て無視する時間を長くしていきましょう。部屋の中で出来るようになったら、今度はいったん部屋から出てすぐ戻って音出し褒める・・次は部屋から出て数秒待ってから・・・というふうに部屋から出ても少しずつ長く待てるように教えていきます。

次に甘噛みですが、基本は吠えと同じく「叱る→口閉じ→シ~の関連付けで褒める」、のセットで教えます。「シ~!」にする理由は、「口を閉じて大人しく待つ」ということが、吠えと共通しているからです。

そして、褒めて解放したあと、またすぐ手をわざと見せてください。また噛んできますので再度「叱る→口閉じ→シ~の関連付けで褒める」・・・また手を見せる・・・これをひたすら繰り返してください。

そのうちに手を見せても噛まない瞬間がやってきますので、しっかり褒めて何度も反復します。

手を甘噛みされて痛い場合は、ホームセンターで600円くらいの作業用皮手袋を買うと良いです。

>母はあまり叱りません。「ダメ○○○」とごちゃごちゃ言うだけです。家族で統一したほうがいいですよね?

↑これはいけません。家族全員で一貫して犬に教えてください。また、人間の言葉でアレコレしゃべっても犬は永遠に理解できません。短い音と行動の関連付けで認識しますので、必ず指示は「3文字以内の短い音」にして、ジェスチャーも織り交ぜ、犬に体現でシンプルに教えることです。

>散歩はまだ予防注射していないということで・・

↑今から、外の世界を少しずつ見せるようにしてください。まずは、その前に首輪とリードを見せたり臭いを嗅がせる程度で何日かかけて慣れさせると良いです。(急に子犬に付けると怖がります)。

慣れてきたら、リードを付けて玄関先で過ごしましょう。歩き回らなくて良いので、外を行きかう他人や動物・車や自転車などをたくさん見せてください。もちろんワクチン接種前は、動物やその糞尿と接触は厳禁です。草むらも入れてはいけません。お散歩デビュー前から、たくさん見せて慣れさせておくことです。

では、そんな感じでスタートして続けてください。しばらくは、とにかく知能が低い状態が続きますので、あまり結果を期待しないで求めないで、やり続けないといけない時期です。

大きな気持ちで気長に頑張ってください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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