犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけとして犬と一緒に寝るのはいけないのか?

質問内容
マニュアルを読み、早速リーダーウォーク、あお向け固めをやり、効果はすぐに出ました。(これまでのことは下に書いてありますが)

噛みつくこともなくなり、昨日は、毛を(私が)カットすることもできました。いつ噛まれるかひやひやすることもなくなり、これから、吠え癖を直したり、マテを教えたりすることを根気よくやっていこうと思っています。

そこで、取り急ぎ教えていただきたいことをメールいたします。

下にも書きましたが、ずっと一緒に寝ていたため、夜は私と寝るものだと思っているらしく、普段の吠え(散歩中やチャイムの音等)はマニュアルに書いてあるやり方で、少しずつ改善はしているように思うのですが、夜に限っては、ずっと吠えて、止みません。

要求吠えの一つと思い、ずっと無視して2階で寝ていたのですが、昨日は30分で根負けし、その都度1階へ降りていき、「静かに」等をやっていて、ちょっと納まっては2階へ、しばらくするとまた吠えだし、、、というのを繰り返しました。

今日も2階へ行って寝ていたところ、しばらくして泣き始め、ずっと無視していましたが、1時間続けて吠え続けられたところで1階に下りてきて、(やはり住宅地のため、こちらだけが我慢・・・というわけにもいかない気がして、、、)

しばらく「静かに」と言い聞かせた後、今、このメールを書いています。(今は落ち着いてゲージの中の寝床にいます。)おそらく2階に行けばまた吠えだすのだと思います。

そこでお聞きしたいのは、やはり一緒に寝ることは、絶対やらないほうがよいのでしょうか。

一昨日は一緒に寝たのですが、リーダーウォーク等をしたことにより、私が下に見られていることはないと感じるのですが。(以前は起きてからリードを引くと唸ったりしていましたが、リーダーウォーク等をするようになってからは一切なくなりました。)

もし、絶対一緒に寝ることをやめたほうがよいのであれば、徐々にやっていく(一緒には寝ないけれども、吠えがなくなるまで少し相手をしたりする。今はそんな感じです。)のがいいのか、あるいは、一切要求には応えず、泣き続けても、ずっと2階から降りてこないほうがよいのか、どちらがよいのか教えていただきたくメールいたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

・愛犬の犬種、年齢・月齢、性別、(飼い始めてからの年月日数や犬を飼うことになった動機なども)
トイプードルとチワワのMIX(1歳1か月) オス(去勢は生後7か月にて済)

以前から子供達が犬を飼いたがっており、近所にできた新しいペットショップを見に行った時に、買うことを決めました。

生後1か月半にて我が家にやってきて、初めはゲージの中で飼っており、時間を決めてゲージから出していたのですが、生後5か月の時、ホテルへ預けたときや、生後7か月で去勢手術をしたときくらいから、要求吠え等が強くなり、結局、留守番時以外は放し飼いをするようになり、夜も私が一緒に寝るようになりました。ある時期から夜にずっと鳴くようになったため。(私以外は2階で寝ており、私のみ1階の和室で寝ることになりました。)

これまでも、社会性を身に着けるため、散歩やドッグランに連れて行きましたが、吠え癖が直らず、ドッグランでは怯えて私のそばから離れませんでした。今年に入ってから、急に噛みついたりすることが増え、どんどん扱いにくくなってきた印象がありました。

2か月くらい前にトリミング(普段の足回りカット等は私がしていたため、きちんとトリミングに出すのは4回目)に出したときに、犬が唸って噛みついてきて、顔周りはできないと連絡が入り(今まではできていた)

体のみカットされた状態で、興奮状態で戻ってきて、その日からしばらく、ずっとおびえた様子で近づくと唸り、こちらから、世話(毛をとかしたり等)が全くできなくなりました。

それ以降はずっとリードをつけて過ごしています。(散歩から帰ったらすぐにゲージに引っ掛ける。寝るときは外し、一緒に寝る。)

家族みんなに噛みつこうとするようになり(明らかに自分が一番偉いと思ってる様子があり、要求が増え、気に入らないと唸り噛みつく)

ドッグトレーナーに一度家にきてもらい、相談したところ、(そのドッグトレーナーは以前、まだ犬の状況がここまでひどくない時に、無料相談(人の多いところで吠えていうことをきかないことへの相談)に行ったことがあり、その時はおやつを使って上手に犬を誘導させていました。)犬種から言ってもそうだが、臆病で気(器)の小さい犬で、ここまで激しく拒否(来てもらった時も、ずっとその方に吠え続け、結局は触ろうとしたときに噛みついた)する犬は、解決法が見つからない、犬それぞれに性格があり、非常に臆病であることはこの後も変わらないだろう、噛みついたら人間がひるんで自分に嫌なことをこれ以上してこないことを既に学んでしまったため、直すのは難しい、と言われ、途方に暮れました。

主人は「はっきりそう言われたのなら、それを受け入れるしかない」と言いましたが、今後、毛のカットや動物病院での受診など、どうしていけばよいか分からず、なんとかならないかと相談しても、犬歯の抜歯等について話をされたりして、これはもうダメだと、いろいろ探していたところに、堀川さんのHPにたどり着きました。

・ご家族全員の年代、性別、一日の愛犬との同居時間
夫(50代)私(40代)娘(10代)息子(10代)
朝は全員8時前に出勤(登校)し、帰宅するまで(全員6時くらいに帰宅)留守番をさせている。(たまに近所に住む私の母親(70代)が散歩に連れ出したり、自宅へ連れ帰ったりしている。)


①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ・遊び」をされてきましたか?

留守番以外は放し飼いをしており、かまいたいとき、かまってほしそうなとき、ボールを投げて取りに行かせたり(取ってはくるが、なかなかボールは離さない)よしよしをしたりしていた。

②過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?

トイレは早くに覚えたので、それ以外のしつけは特にやっておりません。吠えたり噛んだりした時は、口を押えて「静かに」や「噛まない」等言っていました。

③過去はオヤツ、抱っこ、猫なで声でナデナデなどされてきましたか?

していました。

④過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?

1日20~30分、ひっぱりながらの散歩。歩く人や犬や車に吠えるので、ひたすらひっぱって歩いていました。

⑤過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?

朝、時間があるときは散歩し(ないときはしない)、日中はゲージで留守番(母親が自宅へ連れていくこともある)。
帰宅後(朝に散歩できなかったときは散歩し)放し飼いで、一緒にリビングでくるろぐ。

⑥愛犬のハウス・トイレ周りの構成、放し飼い・つなぎ飼い環境など(なるべくお写真メール添付でお願いします) 

現在はずっとつなぎ飼いをしています。犬は中に入ったり外に出たりしています。


返答内容
さっそく進歩したようで良かったです(^_^)

これを自信にしていただいて、あせらず続けていくことです。

チワプー君は、とても頭が良くて神経が細やかなんです。良い犬なんです。急がず段階を作ってあげて、犬の本能に分かりやすい接し方を続けていけば、ちゃんと変わっていけます。

期待し過ぎないで、結果を急ぎ過ぎないで、続けていきましょう。


さて、夜寝る時は、やっぱり別々が良いです。

今のやり方を続けて問題がなくなればそれでも良いわけなのですが、いずれペットホテルや動物病院でお泊りしなければいけない日もまた来ますので、やっぱり適応能力は身に付けておかなければいけません。

ただし、急に激変しないことです。ゼロから100には急に適応できませんので、犬のしつけは何でもそうですが、優しいレベルから徐々に適応させることです。

ハウスで一人で寝させる方法ですが、次のように慣らしていきましょう。

まずは、犬はケージの中に居させます。できればクレート型ハウスと合体させて本書の4点セットにされてください。

もしくは、お写真拝見する限り、今のケージで半分目隠しされているようですが、光が漏れるタオルではなく、木の板かダンボールにすれば、それでクレート代わりになります。

ダンボールならば、通気口も簡単に作れて良いでしょう。

そして、家族の誰かが犬のクレートの目の前で、お布団で寝てください。ピッタリくっ付けて、犬と目と鼻の先くらい近くで寝てあげてください。

そこまで接近していれば、同じお布団でなくても犬は不安にならないはずですし、もし吠えたら現行犯ですぐに注意できます。

次に、その環境で寝ることに犬が慣れて吠えなくなってきたら、次の日に、お布団を10センチ離してください。

それで吠えなければ次の日は20センチ・・・というふうに、犬の慣れを見ながら少しずつ離れていってください。

そうして、最後はお部屋の端に寝て犬と目いっぱい離れても吠えなくなったら、今度は犬のハウス全体に厚手の毛布を掛けて完全に目隠ししてください。

(犬は暗視力が高いので夜に電気を消しただけでは意味がありません。人間には真っ暗でも犬には普通に見えています。)

そうして、目隠しして飼い主さんの姿が見えなくなっても安心して寝れるようになったら、お部屋を別にして寝ましょう。それで吠えなければ完成です。もし吠えたらまた1段階前に戻ってまた慣れさせます。


それから、外で他の犬や人に吠えることについては、Q&Aサイトにたくさん記事を載せてありますので、全体的に熟読されてください。


そして、犬の個性ももちろんあるわけですが、犬と飼い主さんの関係次第で、犬の安心感や教えられて聞きたくなる感情が全然違ってきます。

関係作りのやり直しと、直接の教えと、少しずつ適応させ慣れさせていく工夫で、必ず変化はあります。

どこまで完璧に直るかは誰にも分からないわけですが、やらなければ悪化しますし、今回進歩したように正しくやれば良い方向に進みます。最初結果が出なくても時間をかけて続けてある日急に良くなることもあります。

あせらないで、求め過ぎないで、コツコツ積み重ねていくことです。

今回数日間で進歩した現象は、犬が急に面喰って様子見して大人しくなっている部分もあります。急に数日で関係作りが完成するわけではありません。今後もまた元に戻ったりすることもありますので、一喜一憂されないで淡々と続けていくことです・・・


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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