犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで服従訓練法・遊び方など

質問内容
堀川様、お世話になります。あお向け固めその他でご相談です。(11か月の小型犬)

問題行動を起こした時など、逃げ回られてうまくつかまえられなかったり、つかまえられても最後まで抵抗されたりというようにうまく行きません。

そこで発想を変えて、犬がリラックスしていて固めさせてくれるときにその型と「オナカ」を対で教えています。問題行動を起こしたとき「オナカ」で服従してくれるようになればいいという考えですが、間違っていますか?

飼い主がリーダーであることは、しだいに理解されてきているようです。軽い問題行動なら、高圧的でない「ヤメテ」でやめるようになっているからです。

あお向け固めをやられ過ぎ、何でもダメダメ言われていると欲求不満になり、かえって問題行動が増えることもあるようです。

そこで、コングが届くまでの間に合せとして、等身大のぬいぐるみに噛み付かせ、それを引っ張って廊下を10往復くらいすると大人しくなります。このやり方は間違っていますか?


返答内容
>リラックスしていて固めさせてくれるときに・・

↑本書・Q&Aサイト、色んなところでお話しておりますが、「犬がやりやすい時に・・・犬が自分からしていることを利用して教える」ということは、基本中の基本になります。

そこで、「良い型、指示音、ジェスチャー、褒め」の4点を関連付けていきます。

犬が自分で勝手にスワレをしている時もありますし、犬がお腹を上にして寝ている時もあります。あるいは、散歩で犬が動かなくなる時は、それを利用してマテを教えることもできます。


>「オナカ」を対で教えています・・

↑他の指示で語頭に「オ」が付くものがあるようならば、これは良くありません。

例えば、オテ、オイデ、オスワリ、オナカ、というのは、全て頭にオがきますね。犬は人間のように複雑に言葉を理解しているわけではなく、音に反応しています。

また、犬は人間よりも時間の流れをゆっくりに感じています。人間よりも動体視力が高く、反応・行動が早いのです。

人間側からの指示は、例えば「オイデ」なら「オ」でもう反応し始めるのです。語頭が同じですと、混乱しやすいのです。

ですので、指示は語頭を同じにせず、オテ、コイ、スワレ、ゴロン、というふうに明確に分けてあげてください。


>問題行動を起こしたとき・・

↑これも全てを対象にしないほうが良いです。

例えば、飼い主さんに対して要求してくるような吠え、噛みつきなどは、明らかに主従関係の誤解ですので、仰向けで主従関係をしっかり示すことは良いです。

ですが例えば、飼い主さんに関係なく、物を噛んでいるような場合は、犬にあお向けをしても何が悪いのか伝わりにくく、あまり意味がありません。時間差も出来てしまいます。

そういう時は、瞬間に「シ!」などの注意音と同時にリードをチョンと引き上げて制止・注意したほうが分かりやすいです。

また、犬の興奮が激しい場合は、それ以上かまわないでケージに戻したり、距離が保てるリーダーウォークが良いです。


>等身大のぬいぐるみに噛み付かせ、それを引っ張って・・

↑スワレ・マテを指示でさせて(できなければ型を作って教えて)、褒めてからぬいぐるみを投げてあげます。

少し好きに噛ませる時間も作ってあげて、しかし与えっぱなしではなく、遊びを主導するために時々取り上げて(犬が来ないならばリードを引いて誘導)、そしてまたスワレ・マテで褒めて投げる・・・を繰り返します。

犬に噛みつかせて引っ張る行為は、引っ張りっこ遊びに近くなりますが、本書やQ&Aの中でも行わないよう解説しています。

対面しての力比べになりますので、対抗心が出るのと、人の動きに過敏に反応するようになり、噛み癖・引っ張り癖・興奮癖がつきやすいのです。


それでは今日は以上ですが、内容は本書・Q&Aサイトにすでに解説してあることです。

もう一度、教材全体を熟読されてください。

つい一昨日もお話申し上げましたが、少しあせっておられるのか、教材をしっかりお読みになられていないようにお見受けいたします。

記事は膨大にたくさんあって、読破は大変かもしれませんが、例えば、検索機能を使って、

・仰向け(あお向け)
・遊び方
・抵抗
・注意の仕方

などなど、いろんなキーワードで記事が選別できます。また「仰向け 逃げる」など複合キーワードも使えます。

もちろん、本当は全ての記事をくまなく読んでいただきたいですが、せめて関連する記事だけでもお読みくださいませ。

そうでないと、本教材をせっかくご購入いただきました意味も無くなってしまいますし、情報のつまみ食いになってしまい大変危険です。

まずはあせらず急がず、じっくり取り組んでいただきたいと思います。

「急いては事をし損じる」

ということわざもございます。あせっても急いでも良いことは無く、悪いことばかり起こるものです。

それでは、また頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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