犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで成長期の留守番とストレス解消法

m1.png我が家のチワワ犬は五カ月になりました。
いくつかしつけの質問がありますので、宜しくお願いします。

①最近、遊ぶためにサークルから出しても、すぐに飽きてしまい、床の臭いを嗅ぎ始め落ちている物を食べようとします。その度にリードを引いて止めさせるのですが、こうなると遊びに集中しません。

②留守番の時間が長いので、私がいる時は、サークルから出してと言わんばかりに、ピョンピョン跳ねています。遊んであげられる時は出しますが、それ以外はサークル内です。(100×70)友人は皆、可哀そうと言います。然も、食糞します。お散歩に行っても自由にさせていませんし、ストレスが溜まっているのでしょうか。

③2、3日実家に滞在予定があるのですが(新幹線と乗り換えで1時間半程)連れて行くか、ペットホテルに預けるか迷っています。因みに、トイレは9割方成功していたのですが、最近違う場所でばかりする様になってしまいました。私がいる時ばかりの様な気もするのですが...

以上、アドバイス宜しくお願いします。


m2.png今は一番、犬の成長期の真っ盛りで大変な時期です。ホルモンバランスの変化、歯の生え変わりでイライラもありますが、長い留守番もストレスになっているのは事実です。

かといって放し飼いにしても、孤独が解消されるわけではないので、そのストレスは消えませんし、むしろテリトリー(守るべき範囲)が広くなって余計にストレスが増します。

まず平日にできるだけ接する(犬のしつけや主導型の遊び)時間を多く作ることと、休日ベタベタしない・・この両方を意識されてください。犬に留守番を長くさせている飼い主さんほど、休日にベタベタしたり、帰宅時や出発前にかまい過ぎる心理になるのですが、犬にとってはそれが留守番時との大きなギャップになってしまいます。それがストレスになります。

ですので、平日時間を作る努力をする・・休日かまい過ぎず、平日は帰宅直後や出発前に声掛けしたり、かまい過ぎない。それで留守番時とのギャップを少なくできます。

家に居る時も常にかまうと、ピョンピョン跳ねや要求吠えになりますので、メリハリを付ける意識は続けてください。それとピョンピョン跳ねした時は、少し無視してからスワレ・マテの指示を出し、出来たら褒めて出してあげ、あお向けなどすると良いです。

ケージの所に行き、スワレ・マテの指示を出してもできなかった(ピョン跳ねを止めなかった)ら、ケージの中で型を作ってあげ、出来たら褒めて出す。ということを繰り返していくと、犬は「良い子にすれば出してかまってもらえる」ということを覚えていきます。

それと当然主従関係の結果でもあります。まだまだ成長期ですから急に完璧な関係はできませんが、今やったことが成長期が終わったころに答えとして出てきます。

(1)のように遊びを主導しても犬に無視されるのは、まだまだ関係ができていない証拠ですので、あお向け、リーダーウォークをしっかり続けてください。

食事前にすると、より主従関係が明確になりますので、ゴハンの用意をし見せてから20分でも30分でもリーダーウォーク、あお向け、主導型のボール遊びをすると良いです。これは食べ物で釣っているのではなく、食料を管理されることで主従関係がより理解しやすくなるのです。

それとストレスの面ですが、普段の散歩・運動・狩猟本能のはけ口は十分されていますでしょうか。

外の世界に触れる散歩は、心地よい刺激になって犬のストレスを解消します。狩猟の疑似行動でもあります。毎日30分~1時間は確保していただきたいです。

それと、犬はもともと活発な上、今は成長期の真っ盛りですから運動量もしっかり確保し、狩猟本能のはけ口にするためボールを追わせてください。普段の遊びはボール遊びでしょうか?別の遊びでしょうか?

主従関係も作れるので、ヒモ付にした主導型のボール遊びが一番です。集中力が弱いなら先ほどのようにゴハン前が良いです。

また、破壊行動も犬の狩猟本能のはけ口です。ケージ内には、万が一食べてしまっても安全な骨ガムを常備して、好きなだけ破壊させてください。

(3)ですが、できれば社会化のために連れて行ってほしいです。ですが必ず吠えさせないようにすることと、JRにクレート等の可能サイズなど事前に確認することです。込み合う帰省ラッシュで自由席はちょっと厳しいでしょうね。また、新幹線に乗るまでと降りたあとの移動も大変でしょう。

かといって、ペットホテルに預けて3日間も飼い主さんと離れると、犬の分離不安も大きいですし、反対にそれがないということは関係が希薄な証拠であり、より希薄になってしまいます。

トイレですが、最近何か環境の変化はありましたか? 放し飼い時間を多くした、なども。成犬としての権勢本能や縄張り意識が強く出てくる時期なので、主従関係を誤解させないように今まで以上に努力いただきたいのと、放した時は現行犯を見逃さないように監視をしっかりしましょう。

たまたま失敗が重なって、それが癖になる場合がありますので、放した時は監視に注意しましょう。

生後5~8か月くらいは、反抗期のような症状が一番目立ちます。
まだまだ大変な時期が続きますが、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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