犬のしつけがQ&Aで分かる!

トイレじゃなく空いたスペースに糞尿をしてしまう犬のしつけ

質問内容
犬のしつけでトイレの相談です。

トイレトレー部分とクレート横に糞尿をしたい放題にしてしまいます。そしてグチャグチャに踏んづけて犬自体の体も糞尿だらけになります。

たまにケージから出すと、見張っていても一瞬の隙にマーキングなり、排尿なり自由にやっちゃいます。排便は流石に今の所、ケージ外では散歩中にたまにするぐらいで、殆どは、トイレトレー上若しくはトレイとケージの隙間にします。

どうすれば、決まった場所で踏んづけたりしないで、整然と行えるようになるか御指導頂ければ幸いです。

Q1.愛犬の犬種、年齢、性別、他にも愛犬の有無
A1.犬種はミニチュアダックスフントで4ヶ月の♂です。他には犬は飼っていません。

Q2.ご家族全員の年齢、性別、一日の愛犬との同居時間
A2.私46歳夫、妻43歳、長女20歳、長男17歳、父81歳、母74歳
私がストレス性病にて自宅長期療養中の折からの購入飼い始めでして、1日中殆ど私と共にしている常態です。(寝室で飼っています)

他の家族の出入りは自由に出来るようになっていますが、家内は帰宅後少しの時間と、就寝中は一緒です。長女・長男は帰宅後か気の向いた時に触る(じゃれる)に来るか、散歩を夕刻してくれたりします。30分位。父、母は殆どと言って過言ではないと思うほど、関わりません。

Q3.①どういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
A3.可愛い、可愛いという感じで溺愛状態です。

Q4.②どういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
A4.ボールを使った遊びと犬用玩具を与えて遊ばせていました。

Q5.③どういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
A5.甘噛みが強すぎて酷い場合にマズルキャッチしたり、トイレが正しく出来たら、犬用のボーロおやつを与えたり、よく出来たなとナデナデする感じです。

Q6.④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
A6.はい。行ってきました。

Q7.⑤散歩は何分、どんなやり方でしたか?
A7.日によって天候(雨)や人間側の都合で行けたり行けなかったり不定期ですが、散歩する場合には30分位は人間が主導権をなるべく握るようにリードはあまり長く持たず、散歩してました。

Q8.⑥一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
A8.午前5時30頃、愛犬は起床しているようです。その後、直ぐにトイレトレーで排尿をすませ、ケージ内をうろうろしているか、クレートに戻って休んでいるかと妻が申しておりました。(私が就寝中なもので不明だからです) 午前7時前後には食事を与えます。その間、私も食事を取ります。

当家は3F建てで2Fにリビングダイニングがあり、私の寝室はちょうどその階上に位置してます。食事を済ませると、私も寝室兼書斎でパソコン操作をしたり、書籍を読んだりと寛いでいます。その間、愛犬はケージ内です。

午後の食後にケージからたまに出して寝室フロアを自由に歩かせたりじゃれたりさせてます。

その後、再びケージに戻し、同様の時間が流れ、夕刻6時30分前後になると、餌の要求行動だと思いますが、クンクン言いながらそわそわし始め、時には空腹で胃液を吐いたりしたりするので、餌の準備を行い、午後7時前後には与えております。その間、飼い主は未だ食事は食べていません。

妻の帰宅時間等の都合も有り、人間側が犬よりも後に食事をしているのが現状です。
就寝は11時~12時頃の間が当家では平均タイムですので、その頃には、クレート内に自分で入り、就寝となります。これが、大体1日のスケジュールです。

この1日の中で、午後2時~3時台か夕刻食事前に1度散歩をする事があります。

Q9・愛犬のハウス周りの構成、環境など・ケージ、ハウス、トイレの写真などありましたらファイル添付ください
A9.添付メールにて惨状を(笑)お送りします。御覧頂き御指南願います。

尚、リビングダイニングで飼育しない(出来ない)理由に、父が動物との同居を拒む為已む無く、スペース的に合った寝室にて飼う事になりました。おやつは、ガムやジャーキーは与えたり与えなかったり完全に人間側の気まぐれでしてしまっています。


返答内容犬は「滑る・しなる・ずれる・高い」という足場が嫌いです。猫は平気なのですが、犬はとても嫌がります。

ですので、ケージのスペースが広すぎると、わざわざ嫌な足場のトイレまで行ってしたくないのです。

また、まだ幼く知能が低いのとガマンも出来ませんし、教える側の飼い主さんとも関係作りが出来ていないので、失敗する要素が多くなります。

これから成長していくにつれ、ガマンやコントロールも覚えるわけですが、①物理的な環境を工夫していただきたいのと、②犬が教えを聞きたくなるような関係作りもしないといけませんし、③直接の教えも必要です。

まず、子犬の大きさに対してケージ内が広すぎます。普段の居場所に運動場は要りません。時間を作ってメリハリを持って、散歩・遊び・運動の時間を確保し、「主導」でそれをしていただきたいです。

ですので、ケージ内の配置は、今トイレの部屋がありますが、そこを物置にでもして、クレートのある部屋にトイレも置いて、なるべく余分なスペースを無くしてください。添付のエクセルファイルに図解をしてあります。

まだダックス君は生後4か月ですので、まだまだ大きくなります。もう少し大きくなって、トイレを理解してきたら、今の配置にまた戻されれば良いです。成長に伴って尿腺のコントロール(トイレの場所まで行くガマン)も出来るようになってきます。

そして、まず手法うんぬんの前に、飼い主さんの指示を犬が聞きたくなる・・褒められて嬉しい・・と思えるような関係作りをしないといけません。

それをしないで、甘やかしやチヤホヤの上に手法だけ上塗りすることは、意味がないだけでなく逆効果になる場合があるからです。

直接の教えをする手法そのものは、全て同じですが、シンプルで良いのです。シンプルでないと犬の低い知能には理解も出来ません。

悪い型を止めて・良い型をとらせ・指示音やジェスチャーを関連付けながら褒める。ただそれだけです。シンプルに体現して、何度も何度も反復しないと、犬の知能では理解できないのです。

そして関係作りが出来れば、ちゃんとそのシンプルな教えで覚えてくれるのです。

本書の通り、条件を作ってオシッコ・ウンチを促す・・どこでしても、まずは音の関連付けです。これをしておかないと、犬も何をどうしていいのか分かりません。

そして、団らんや遊びのためにケージから出すときは、犬にリードを付けるようにすると良いです。

とっさのオシッコでも誘導しやすいですし、リードを付けたまま遊んだりすることによって、犬の行動全体が主導できます。リーダーウォークに移行もしやすいです。

トイレの定着や関係作りが出来るまでは、そうやってリードを付けて出すようにすると良いです。

環境の工夫とリード付けによって失敗を防ぐ、そして条件を作ってトイレの上でさせ、指差しで場所の関連付けと「チチチチ」の指示音の関連付け、そしてポンポンで褒める・・という成功の定着です。

それをこなした数と結果が比例します。


そして大前提の関係作りですが、まず、関係を誤解されるような態度しぐさ接し方は止めましょう。

ジロジロ見つめナデナデ声掛けオヤツに抱っこ・・・これからは犬の本能の視点からは従属的に映ってしまうのです。

それら全体の接し方を見て、犬は家族との関係を認識していくのです。犬に間違った認識をあたえてしまえば、当然飼い主さんの言う事や教えなど聞こうとしなくなります。

そこでオヤツで釣ったり、犬のしつけグッズで嫌悪刺激をあたえたりしてコントロールしたくなります。ですが、そうやって表面上コントロールしてしまうと、犬との関係が出来ているかのような錯覚に陥ってしまいます。これが一番怖いことなのです。

今の月齢の子犬には何も期待しないでください。知能も経験も何もない時期ですので、求める時期ではなく、与える(教える)時期なのです。

親犬は、子犬がもう2か月にならないうちからチヤホヤ世話をしなくなります。そして毅然と淡々としつけを続けるのです。

その時期に親犬と離されているわけですから、私達人間家族が同じように責任を持って毅然としつけをしないといけないのです。

これから反抗期の症状も出てきますし、成犬としての権勢本能も強くなってきます。まずは飼い主さんの意識改革です。

接することが悪いのではなく、遊びも団らんも、チョットした接し方も「主導」してほしいのです。ボール遊びなら転がす前にスワレ・マテ、出来たら褒めて転がす・・出来なければ型で教える・・転がしたら回収しながらコイ・ダセの練習。

ちょっと犬をかまいたいと思われたら、意味なく声掛けナデナデではなく、オテでもスワレでも何でも良いので指示で行動させる・・できたら褒める・・出来なければ型で教える・・という「主導」を徹底していただきたいのです。

もう4か月ですから、あお向けもリーダーウォークも始めて良いです。散歩も毎日30分以上してください。

ちなみに食事は、「犬が食べ直ぐその後に人間」・・というふうにならなければ良いです。時間がある程度開いていれば良いです。大事なことは、犬の要求に合わせない・・犬を優先しない・・という意識がどれだけ持てるか・・ということになります。

そういう意識が、犬との接し方しぐさ態度全体に表れます。犬はそれを敏感に感じ取っているのです。

まずは意識改革がスタートです・・・が、激変は犬にも人間にもストレスです。少しずつ意識しながら変えていけば良いです。

私は「うつ」に関する勉強もしたことがあるので、ご主人の現状も理解しているつもりです。心身ともに疲労が蓄積しておられます。大事なことは休養です。

アレコレ新しいことを積極的にやろうと思わないで下さい。癒しを求めて犬を連れてアチコチ出かけるのも良くないです。オテでもスワレでも何でも良いので、犬と今できる簡単なことから始めて、それを続けることです。

それがお互いの自信になり関係が深まっていきます。新しいことを覚えさせようとして、上手くいかなくなったら、また元の簡単にできることに戻って、お互い自信を取り戻してください。

三歩進んで二歩下がる・・犬のしつけではそれが当たり前ですので、急がず焦らず悲観せず、やるべきことを淡々と続けることです。

では、頑張り過ぎず続けてください(^-^)

追伸:必ずこのメールも本書もHPの内容も、ご家族に見せてください。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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