犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬の排泄のしつけオシッコ・ウンチ

m1.pngお忙しいところ早速のご教示、大変ありがとうございます。年末年始に取り組もうと思って、焦ってまして・・
 
家に迎えてから子犬がかわいいので、朝夕に声えかけをしてたのが、良くなかったって事ですね。根気よく頑張ってみます。
そこで、お忙しいと思いますが再度質問なんですが、
①サークルは、子ども用のベビーベットの柵のような物でいいのでしょうか?柵で、犬が安心できるのでしょうか?82歳の義父に交渉してみます。
②これから、リーダーウォークの練習をしていこうと思うのですが、排泄は、家で繋がれているときもたまにしていますが、主に散歩時にしています。排泄のしつけは、音の意味づけでしていくというのが、よく分からないので、現在、散歩時に排泄している習慣を、どのように犬のしつけで矯正していったらよいでしょうか。


m2.png犬と接することそのものが間違いではありませんし、接して教えなければ犬は物事を覚えられません。人間のように幼稚園も学校もないし、テレビを見て学ぶ知能も犬にはありません。
 
犬と積極的に接して良いのですが、接し方の問題になります。必ず「指示→犬が従う→褒める」、のパターンを忘れないで癖にしてください。犬が出来ない・・分かっていないなら型をとらせて褒める、悪い型なら止めて叱る・・止まったら褒める。
 
非常にシンプルです。そうでないと犬の知能では理解できません。でも根気が要ります。主従関係がないと言うことを聞こうともしません。だから普段の態度、リーダーウォーク、あお向け、ボール遊びを通じてその関係を作っていくのです。長期目線で犬と接してあげてください。
 
柵と、屋根・壁があるしっかりしたハウスで犬のストレスは軽減します。鎖での直接の繋ぎ飼いのストレスが大きすぎるのです。出来ればハウスの出入り口から、家族の生活が犬に見えるようにしてほしいです。外飼いの場合は、過度な甘やかしがされないメリットもありますが、孤独で社会性が乏しくなるデメリットもあります。柵はなんでも良いです。ただし、犬は暇つぶしにかじったりしますし、秋田犬の血をひけば体重もそれなりに重くなると思いますので、容易に壊れないように作りましょう。首輪に迷子札も常時付けましょう。
 
次は犬の排泄のしつけです。
 
排泄は、そのご家庭によって事情が様々ですので、散歩でさせるか家でさせるかはお任せいたしますが、まずは音の関連付けです。犬がオシッコ・ウンチをしている場面を積極的に見つけて・あるいは作って、「チチチチ」などと言い続け、音と行為を結び付け褒めます。
 
どこか意図していない場所でオシッコしてしまっても、絶対に叱ってはいけません。犬のしつけの中で、排泄については、唯一叱ってはいけない事なのです。犬がしている行為は、オシッコ・ウンチをしているだけなので、それを叱られても犬の知能では何が悪いのか理解できないのです。また多くの犬は、「オシッコした行為そのものが叱られる」、と間違って理解してしまいます。「場所の失敗で叱られたんだ」という理解は、犬の知能では無理なのです。だからとにかく成功例をたくさん作って(正しい場所に誘導してそこでさせて)褒めてあげる・・それしかないのです。
 
音の結びつけができたら、今度は場所の結びつけです。
 
現在は奥様が近づいたり、散歩のために鎖を外して散歩に行く場面でオシッコをよくしていると思いますので、それを利用します。前回メールと本書でお話したとおり、興奮すると利尿脱糞作用が増しますし、他には体を動かす、緊張することもその作用を高めます。まず前回オシッコをしてからしばらく時間をおいて、その間犬の前から姿を消します。
 
二時間くらい姿を見せなかったあと、犬の前に行きすぐ鎖を外します(今後は柵から出す)。もう、そこで興奮してオシッコするかもしれませんし、そこでしなければリーダーウォークをして体を動かせてください。そして数分したら排泄の場所にリードで誘導して、関連付けした音を言い続けてください。
 
前回オシッコしてから、たまっていれば、その音の関連付けでオシッコしたくなります。リードと指差しでトイレの場所を正確に示してください。そしてそこでオシッコしている間も音の関連付けを言い続け、その中でしっかり褒めてください。犬の排泄のしつけは、この成功例をたくさん作り褒めることです。これは叱っても絶対に成功しませんし、叱ると人前で排泄しなくなって失敗するだけになってしまいます。
 
そのためにも、本書のマテ・コイを早めに犬に教えてください(場所の誘導のために)。そして今は、とにかく散歩中にオシッコ・ウンチしているときの音の関連付けを根気良くやっておく必要がありますし、家でさせるにも散歩でさせるにも早めに場所を決めましょう。
 
そして何度も申し上げますが、排泄の場所にしてもタイミングにしても、犬が指示をしっかり聞きたくなるような関係作りを根気良くやっていく必要があるのです。
 
では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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