犬のしつけがQ&Aで分かる!

外飼いの犬のしつけでトイレを散歩かケージでさせる方法

質問内容
犬のしつけのご相談は、トイレのさせ方と環境の作り方についてです。

ゴールデンレトリーバー5ヶ月メス。避妊手術を先週施行。家族構成は主人、私、幼い子供二人です。

屋外のリビング前の庭にゲージを置いて生活させています。予防接種が2回終わるまでは、室内に入れていましたが、主人の希望もあり今後も外で飼う予定です。田舎で敷地が広いので、放し飼いにしておけば、塀の中でも十分に運動ができる環境です。

朝6時に餌をあげてから、15分程度の散歩に行き、またゲージ内に戻します。日中、時々放し飼いにして遊ばせることもあります。夕方は6時前後に餌をあげてから20分程度の散歩に行きゲージに戻します。

今、かろうじて、お座りとふせができますが、食事前にさせようと思うと、食べたい欲求が強く、すぐに餌に近づこうとして、完全ではありません。甘噛み、飛びつき、など問題行動をあげたら、すべてあてはまるという状況です。今回、本署を参考にしていこうとしている段階で、まだ実戦前段階です。

まず、犬のしつけをする前にトイレをどのようにさせていくのがよいのかを、迷っているため教えていただきたいと思いメールしました。

室内にいる時にもトイレトレーニングは完全ではなく、トイレシートの中でできることも増えていましたが、シートの外でしてしまうこともあり、ゲージから出して遊ばせている時にもしてしまうこともありました。そんな状況でゲージを屋外に移動し、しばらくはトイレシートもゲージ内にいれておきました。

敷地外への散歩がダメな間、敷地内で放し飼いにして遊ばせるようにしたため、敷地内のいたるところでおしっこやウンチをするようになり、シートにはほとんどしなくなってしまい、結局取り除いてしまいました。

今は、庭の中でさせないように連れ出して散歩に行くので、敷地外でおしっこもウンチもしますが、敷地内に離せばやはりしてしまします。

最近は、放し飼いにしておくのはいけないと思い、散歩の後、極力ゲージにもどすようにはしています。理想としては、散歩の時だけ排泄をするようになって、庭の中でも所定の場所もしくはゲージ内のトイレで排泄ができるようにさせたいと思うのですが、今となってはどうすることもできず、困っています。

せっかく、ドッグランなどなくても、遊ばせられる環境があるので、庭の中で自由に遊ばせたいのですが、その考え方自体が間違っているのかもしれないですね。屋内でのトイレトレーニングについてはどの書籍にもあるのですが、屋外での飼い方についてはあまりないように思います。

今は購入時の大き目のゲージをそのまま外で使っていますが、ゴールデンなのでいずれ、体も大きくなることを考え、柵で囲い、犬小屋も中に入れる形のスペースを作るつもりです。何か良い解決策が教えていただきたいと思っています。よろしくお願いします。


返答内容まず環境ですが、大きめのケージを買われたのであれば、それを使って大丈夫です。
http://blog.horipage.com/2012022204.png
↑これは我が家の例ですが、無理にハウスが入る大きさのケージがなくても、ケージの柵の一面を外してそこにハウスの出入り口を合体させれば、その分スペースは広く取れますので十分です。

ケージ内に運動場は要りません。大きめのトイレが入って、少し移動スペースがあればそれで良いです。むしろ広すぎると落ち着かず、トイレを失敗しやすいです。運動・遊びは、メリハリを持って時間を決めて飼い主さんが主導してやれば良いだけです。

お写真を拝見していませんので断言はできませんが、ケージはそのままで、少し大きめのクレート型ハウスを買われると良いです。トイレも最大でメッシュカバー付を買いましょう。

そしてトイレのしつけ練習ですが、しばらくはお庭で放すのを止めましょう。その分、外の散歩をしっかりしましょう。もう5か月ですので30分くらいはしたいものです。外の世界の興奮と、歩く運動によって利尿脱糞作用が高まりますので、オシッコ・ウンチはしやすくなります。

オシッコ・ウンチしている場面では、必ず「チチチチ」などの効果音を付けて、ポンポン褒めてください。これを続ければ散歩のときにする癖は定着します。(ウンチは必ず持ち帰る・オシッコした場所には水をかけるマナーをお忘れなく)

そして、お庭で遊びをしたい場合ですが、放し飼いにしないで必ずリードを付けて持つ癖にされると良いです。トイレへの誘導もしやすいですし、暴走も防げますし、犬の行動全体を主導できますので関係作りにも良いです。(遊びは主導型のコング遊びにしましょう)

犬はケージから出て遊ぶことでも、興奮緊張でオシッコ・ウンチが促されますので、①少し遊んだらケージに入れ音出ししてみる・・しなければまた出して少し遊んで再度ケージへ入れて音出ししてみる・・・ひたすらこれを繰り返してください。

繰り返しの中でトイレ出来たら、効果音とトイレへの指差しジェスチャーを見せながらポンポン褒めてください。

そして、②どうしてもケージ内のトイレでしようとしない場合は、トイレをお庭の真ん中に置いてその周りで遊んだり、リーダーウォークをしましょう。

どこかのタイミングで必ずオシッコしますので、すかさず犬を抱き上げてトイレの上に乗せて、音出しとジェスチャーで褒めてください。

それを繰り返していくと、「トイレと音とジェスチャーと褒め」が関連付けされていきます。

定着してきて、抱き上げなくても自分からトイレトレーに乗ってするようになったら、ケージ内にトイレを固定し、①の要領で教え、それも定着させていきましょう。

いずれにしても、最初はしばらくお庭に放さないで、散歩の際にトイレさせ、そこでまず指示音(効果音)を十分関連付けておくことです。そうすれば、ケージ内のトイレでさせる指示として機能します。

そして、どんな犬のしつけでも基盤になる関係作りを重視してください。何を教えても叱っても褒めても、普段の関係次第でその効果は全然違ってくるからです。

これからもっとも大変な時期に入ってきます。すでに歯の生え変わりも始まっているかもしれませんが、ホルモンバランスの変化が激しくイライラ興奮しやすいですし、成犬としての権勢本能も出てきます。

これから少なくとも1歳までは不安定で大変ですが、それはもう当たり前とご理解され、やるべきことを淡々続けながら犬の成長を待ってあげましょう・・・

 

犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針