犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬の散歩の時のしつけ

質問内容
犬の散歩の時のしつけ相談です。犬種はミニチュアシュナウザーの雄6ヶ月半です。

同居の家族は私50代男、妻40代。息子20代の3人です。愛犬はブリーダーさんから生後110日で引き取りました。65日位で購入を決めたのですが、我が家の都合で1ヶ月ほど引取りを遅らせてもらいました。

その間、藤井聡さんの本を1冊とMシュナの本1冊購入して読んでました。その段階では、犬のしつけどうこうでは無く読み物として読めば良いかな・・ぐらいの感じで、初めて飼う犬の知識が少しでもつけばと読んでいました。

藤井さんのしつけ方には、納得出来る部分とエサやオヤツで釣る違和感を感じる部分があり、何か良いものが無いかとネットで探していたところ、堀川さんの犬のしつけマニュアルに出会い、私の考え方とぴったりだったので即購入を決めました。

今後共宜しくお願い致します。

環境:
平日は共働きのため私と妻は愛犬との同居時間3~4時間。
息子は学生のため2時間ほどです。
土日はほぼ半日ぐらい一緒に居ます。リビングにサークルをおき、クレートとトイレと水の4点セットです。これはブリーダーさんのすすめで、偶然堀川さんのおすすめと一致していてラッキーでした。あるいはブリーダーさんが堀川さんの影響を受けられているのかも知れませんね。

①スキンシップは家に来て1週間は食事以外何もしないでサークルに居ました。それ以降は私の気が向いた時に1日2~3回マズルコントロールと仰向けにさせて、おなかやそけい部、つめ、耳、歯などをさわる事をしてました。

②時間のあるときボールあそびやタオルのひっぱりっこなど20分ほど

③食事前の待てとお座りお手しかしてませんでした。うまく出来れば褒める。トイレの失敗現行犯の時にダメと言う位です。

④オヤツは1度もあげていません、抱っこも階段の上り下り以外ほとんどしたことありません。ナデナデはテレビを見てるときなど近くに伏せてるときがあり、その時に何気なくナデてました。声かけは皆が結構していました。

⑤散歩は週に4~5回、1回1時間くらい自由に歩かせてました。

今現在要求吼えもなく電話、インターホン、来客等吼えることもありません。来客のときは時々うなる時がありますが、ダメと一度マズルをおさえると以後は吼えません。

素性が良いのかほとんど問題がありません。感謝ですが日中留守の時間がかなり長いので分離不安かな?と思われる事が時々あります。

散歩は今まで自由に歩かせていたので、ひたすらリーダーウォークの実践しかありませんね?
昨日2回目のリーダーウォークの時、堀川さんの鉄の意志で臨めというのをなんとなくですがわかった様な気がしました。今日こそはと言うこちらの意気込みを犬も感じている様でした。

質問:
①リーダーウォークの時、私の真横より少し前を歩きますが(リードが張るほどではない)少し後ろを歩かせたほうが良いですか?形ではないのは分かっているのですが、少し前でも方向変えた方が良いですかアドバイスお願いします。

②散歩で出来た犬友達が20頭位いるのですが、犬同士のコミュニケーションとリーダーウォークとが私のなかで両立が難しいのですがどうすればよいですか? まだ他の犬に気を取られてしまうようです。どちらを優先すれば良いですか?

③散歩しはじめてから、トイレと散歩が一緒になりがちですが改善した方が良いですよね?リビングが二階のため散歩のふりして戻るのが少し手間なんです。

以上長々とすいません。素性の良い子なので、リッキーの様にニコニコ出来る犬に育ててあげたいと思っています。あせらず取り組んでいきますので今後共宜しくお願いします。


返答内容>ブリーダーさんから生後110日で引き取り・・

↑今回はこれが良かったです。本来子犬は、数か月親犬からしつけを受けたり兄弟ゲンカもしながら最初の社会化を果たしていきます。

ブリーダーもチヤホヤかまうことはなく、一方、色んな人や犬にたくさん会うのでちょうど良いんです。

そして犬を飼う前に勉強されたのでそれも良かったですが、藤井さんはオヤツを使うので、その部分はオススメしたくないです。

では、個別に補足だけしていきます。

>タオルのひっぱりっこなど20分ほど・・

↑これはおすすめできない遊びです。犬と対面しての力比べですので、対抗心が強くなるのと興奮癖が激しく、人間の服やタオルを見ると常に反応し噛んで引っ張る癖が付く場合があります。主導性もあまりないのでおすすめしません。

主導型のコング遊びが、いろんな要素があって良いです。

>トイレの失敗現行犯の時にダメと言う・・

↑犬のしつけの中で、トイレだけは唯一叱ってはいけません。犬はオシッコしただけですので、その行為と叱られることを結び付けてしまって、隠れてアチコチ粗相をするようになってしまいます。

絶対にトイレのしつけだけは叱らず、無視して片づけ、普段はケージに居させたり、リードを付けて遊ばせるなどして「失敗する癖をつけない」「条件を作って成功させる(教える)機会を多くする」ことを重視してください。

>伏せてるときがありその時に何気なくナデてました。声かけは皆が結構していました。

↑こういう時はフセの指示音やジェスチャーを関連付けながらポンポンで褒めてください。意味の無い声掛け・大げさ褒め・猫なで声でナデナデは、犬の興奮をあおり、また従属的です。

>かなり長いので分離不安かな?

↑もう4か月ですので、習慣になれば大丈夫です。留守番時とのギャップを作らないために、出発前と帰宅後は最低5分は目も合わせずかまわないでください。別れの挨拶をするから不安になり、ギャップが大きくなり興奮とストレスになります。

かといって、犬は群生特性が強いですし、まだ幼い月齢ですから寂しいのは当然です。でもそれが家族のルールであり生活ですから、それも犬の習慣にしてあげないといけません。

退屈しのぎと、歯磨き、犬の破壊本能のはけ口として、骨型皮ガムを常備してください。

いけないのは、留守番を犬に長くさせている飼い主さんほど、「普段さみしい思いをさせてるから・・」と、帰宅後や休日にベタベタし過ぎてしまいます。しかしお話したように、平日や留守番時とのギャップが大きくなり、結局それが犬のストレスになります。

>昨日2回目のリーダーウォークの時堀川さんの鉄の意志で・・

急に無理されなくて良いです。もちろん意識は素晴らしいのですが、犬もまだ知能も経験も何もないので激変はいけません。感情的に怒ったりムキに引っ張ったりも厳禁です。

最初はリードを付けてボール遊び・・ケージから出す際は常にリードを付けて過ごす・・ということから始めても良いです。それが自然にリーダーウォークの要素が入ってくるからです。

意気込みが強すぎて固くなってしまうと、犬も警戒したり緊張・興奮が伝播しますので、「毅然に淡々と続ける」という感覚がちょうどいいです。

まだまだしばらく小さな猛獣状態が続きます。もう少ししたら歯も生え変わってきて、成犬の本能が出てきます。反抗期の症状もあります。

しばらくは結果が出にくい、でもやり続けなければいけない難しい時期です。

質問のお答え
①引っ張らなければ悪くないのですが、最初に良い癖をつけてあげたほうが良いです。犬がちょっと前に出たら止まったり、軽く引いて良い位置に付けてその瞬間ツケなどの指示音で褒めて教えてください。

とにかくまだ経験不足で、外の世界は誘惑も興奮する要素も多いですので、感情で怒ったりせず淡々と教え続けてください。

②>他の犬に気を取られてしまうようです、どちらを優先すれば良いですか?・・

↑犬のしつけを優先してください。ただし、それは他の犬や飼い主さんを無視するという意味ではなく、犬にスワレ・マテの指示を出しながら、飼い主さんもしゃがんであげて犬におんぶするような形で、首輪をガッチリつかみスワレの型をキープさせてください。

吠えないでマテたら指示音やジェスチャーを関連付けながらポンポン褒めてください。吠えたらその体勢で口閉じですぐ教えられます。

そうすれば犬の興奮が抑えられ、犬が「自分は何をすればいいのか」理解できますし、相手の犬にも飼い主さんにも緊張・興奮させなくて済みます。

そしてその体勢で、相手が寄って来るのを待てば良いです。ただ単にリードでつないで持っているだけですと、不意に犬が相手の犬に飛びついて、相手の犬が怒ったりするとそれがトラウマになってしまいます。

すると、他の犬にも他人にも、吠えたり唸ったりするようになってしまいます。

③>散歩のふりして戻るのが少し手間・・

↑犬も人間も、興奮と緊張で利尿脱糞作用が高まりますので、まずは寝起き・水飲み食後などで、ケージから出しボール遊び・・でも良いです。室内のリーダーウォークでも良いです。十分トイレを促す作用になります。

とにかく外でしても叱らず、指示音の関連付けに注視してください。関連付けが出来て、条件を作れば促してトイレしてくれます。

そこで必ず再度指示音の関連付けと、トイレを指差し見せて、場所の関連付けをすることです。更には、トイレトレーを散歩に持っていく・・という手もあります。


シュナウザー君は素性が良い子ですし、家に来るまでの条件が良かったです。良い出会いに感謝して、頑張って続けましょう。ただし、今はまだ結果を期待する月齢ではありません。これからもっと大変な反抗期などがやってきます。淡々と続けることです。

ちなみに我が家のリッキーは、素性は良くなかったです(泣き笑い)。でもだからこそ、深く勉強することができ、こうして皆さんと交流できる機会に恵まれました。不思議な運命です。

では、頑張って続けてください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針