犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬が散歩中に座ったり伏せをして動かない・小石を食べてしまう場合のしつけ方

質問内容
こんにちは。ご無沙汰しております。

我が家のフレンチブルドックも、もう少しで1才5ヵ月になります。堀川さんのおっしゃる通り、だんだん知能が成長してきているのでしょうか?行動がとても落ち着き、今まで暴れてさせてくれなかったことを色々とさせてくれるようになりました(^-^)

前から家の子を知っている人たちは、この落ち着きにびっくりしています。

ただまたいくつか問題が解決できずにいるので、相談をさせていただきました。

散歩は毎日朝夕2回、30分ほど行っているのですが、なかなか歩いてくれません。

最近は前よりもひどくなっていて、5歩くらい歩くとお座り、引っ張ると歩きだしますがまたすぐお座り、しまいには伏せをして動かなくなります。お散歩が嫌いなのでしょうか?

よく散歩で毎日同じルートにしない方がいいと聞きますが、やはりそうなのでしょうか?

たまに違うルートにするとスタスタ歩くのですが、2~3回ほどでまたその状態に。そんなにルートのバリエーションもなく困っています。

あともう一点。こちらは心配なのですが、よく散歩中に石を食べてしまいます。

なるべくアスファルトのきれいな道を選らんで歩くのですが、そこに落ちている小豆大の小石をパクっと食べてしまうのです。

すぐに取り出すのですが、早くて半分くらいは飲み込んでしまいます。今のところつまったりせずにウンチと一緒に出てくるのですが、とても心配です。


なぜ石を食べるのか?周りの方に聞いてもわからなくて困っています。

また長文になってしまい申し訳ありません。アドバイスをお願いしますm(__)m


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

>お散歩が嫌いなのでしょうか?・・
>よく散歩で毎日同じルートにしない方がいいと聞きますが、やはりそうなのでしょうか?・・

↑極端な怖がりや、極端な主従関係の崩れは別とした場合、二通りの犬がいます。

・毎日同じコースでないと安心できず、怖がって嫌がる犬

・毎日同じだと飽きるので、違うコースを行きたがる犬

です。

浅く広く・・のような社交的な子は、同じ散歩コースだと飽きて嫌がります。交差点の度に止まって、「あっち行ってみたいな~」という感じで横道を見る犬です。

いっぽう、ちょっとビビリ屋さんで同じ場所が安心できたり、特定の友達犬や知っている人がいる子の場合は、短めの同じコースだけを行きたがります。

今回は、お話を伺う限り、「毎日違うコースを好む犬」のようにお見受けいたしますが、同時に、少し主従関係が崩れていると思います。

犬のワガママが入っているということです。

ただし、まだ若犬で経験が少ないので、拾い食いの症状からしても、興奮がとても強いのです。

小石やゴミの拾い食いは、興奮ストレスの発散行動です。

これから、たくさん教えを受け、経験を積み上げていくことで、この症状は消えていきます。

もともとは、拾い食いは犬の本能です。

有機物の臭いがする物は、何でも口に入れてみようとします。

土でも石でも、小枝でも葉っぱでも、虫やミミズの死骸などでも、何でも口にします。

その経験を積みながら、食べられるものとそうでないものを判断できるようになっていきます。ただそれも、普通ならば食べないものでも、興奮ストレスが影響してしまうのです。

ですので、外の世界の経験を増やし、そしてコツコツ教えてあげないといけません。

拾い食いの瞬間は、「シ!」の注意音を出しながら、リードをガツンと引き上げて注意します。

しかし一方で、犬は拾い食いをしたいのに、その都度飼い主さんにジャマをされるので、面白くなくて、それで座り込んで抵抗しているのです。

ですので、今は根競べです。ここで負けないで、毅然とリーダーウォークを一貫してください。

コツもあります。

まず、お散歩が一日二回ですと、特にコースが限定されてしまう場合は、犬も飽きてしまうので、一日一回1時間にして、さらにトイレ散歩もしたい時は、トイレだけ5分・10分くらいで済ませることです。

コースもできる限り変えます。

そして、お散歩に出る前に、家の中やお庭で、1・2分くらい厳しいリーダーウォークをして、そのままの流れで外を歩くと良いです。

そうすることによって、主従関係の意識が残ったまま行くので、スムーズに従いやすいです。

それでも犬が止まったり座り込む場合は、無理に引っ張ったりは絶対にされないで、急にUターンで切り返したり、バックで歩いて犬を追い越してください。そのまま進むと犬をひっくり返すことになるのと、変な動きに、あわてて犬がついてきたりします。

他には、散歩コースの最後あたりに、安全な広場などを見つけて、そこでコング遊びをするなど、「この先には楽しいことが待っている」という要素があると良いです。

あとは、まだ若犬で拾い食いもあったりして、いつも常に叱られていると、「散歩=嫌なこと」になってしまうので、たまに移動用バッグに犬を入れて、広場まで担いで連れて行き、そこで遊んで、帰りは歩いて帰る→帰ったらご飯。

というような、楽しい要素を多くして、「散歩=楽しい」という経験も積ませてあげてください。

もしかしたら、最近ずっと厳しいだけの散歩ばかりではなかったでしょうか。もしそうでしたら、知能が高くなったこのタイミングで、犬がそれを拒否したがっているかもしれません。

もちろん躾も重要で、甘くすると変な誤解もしてしまうので、上記のように工夫しながら躾の要素も保つことが大切です。


いずれにしましても、犬の経験不足と主従関係の影響もありますので、あせらず感情的にならず、続けることです。

それと、万が一ですが、体に異常がないか念のため獣医さんに診てもらってください。

異常が無いことを確認できれば、安心して躾に専念できます。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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