犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで散歩の練習法・首輪に慣れさせる方法

質問内容
先週末に衝動的にワンちゃんを飼うことになりました。はじめてのワンちゃんです。

犬のしつけについて検索したところ、堀川さんのHPにたどり着きました。とても分かりやすかったので即購入しました。早速ですが質問があります。

ワンちゃんはミックス(チワワとプードル)です。狂犬病の注射が終わり、ワクチン等すべて完了したところです。その際の体重は1.9㎏です。

外での散歩が可能ということで、早速、首輪をつけリードをつけたところ、それまで家の中をはしゃいでいたのが嘘のように動かなくなってしまいました。

リードをもってクイッと引っ張ると抵抗して踏ん張ります。それでも外に慣らしたほうがいいかなとも思い外に連れ出して歩かせようとしましたが歩きません。少しそのままにしておいたら尻尾をお腹のほうまで丸めるようにしててくてく歩きだしました。

なんだか可哀そうになったので、正味5分ほど外で過ごして、すぐに家に入れました。

首輪にも慣れてもらわなきゃと思い、家でもしばらく首輪をつけっぱなしにしてましたが、どうしても気になるようなので外しました。早く外での散歩ができればなぁと思っていますが、そこで質問です。

1.首輪は家のなかでもしておいたほうがよいでしょうか?

2・リードをつけての散歩は家の中でも動きません。どうやって慣らしていけばよいでしょうか?まだ無理しないほうがいいでしょうか?

飼っている状況:
ケージのみ。ハウスなし。朝4:30頃父起床&ふれあい。5:30頃母・次女起床&ふれあい:このときケージから出して家の中で放し飼い。6:00頃長女起床&ふれあい。7:30頃朝ごはん&うんち。うんちのために食事後はケージに入れます。8:30頃全員外出(母最後)。留守番。17:00頃母帰宅。18:00頃夜ご飯。18:00~20:00長女・次女帰宅。23:00頃父帰宅&ふれあい。

ふれあい:
ケージの中に手を入れてワンちゃん(マーク君)をお触り。ワンちゃんは仰向けになって家族全員にいろんなところを触らせている。

トイレは、家の中で放し飼いのあとケージに入れるとトイレの場所でオシッコとウンチができている。

おすわり、まて、ふせ、おいでなどはまだ分からない。こちらが的確な指示が出せていないからだと思う(今後は堀川さんのジェスチャーで統一しようと思います)

なにぶん、初心者ですのでアドバイスをいただければと存じます。よろしくお願いいたします。


返答内容
まず、焦ってはいけません。情報のつまみ食いも大変危険です。

「急いては事をし損じる」ということわざもあります。

今日の午前中に本サービスをお買いいただいておりますので、おそらく本書とQ&Aサイトをまだ熟読されておられない段階だと思います。

必ず、まずは全体的に熟読いただいて(特に子犬関係の記事)、子犬の現状や今の時点でやるべき事を整理されてください。

部分的な手法の上塗りだけで結果を出そうとすると、効果が出ないだけならばまだ良いのですが、逆効果や悪循環になることが多いですので、お気を付けくださいませ。

今日ご質問の内容も、たくさん記事として載せてありますが、予習・おさらいという意味で解説いたします。


さて、犬はいきなり「初めて首輪を付けて・リードを付けて・外をスイスイ散歩する」ということは無理なんです。

まずは首輪やリードに慣れさせることから始めないといけません。

段階を作って毎日毎日練習して、やっとお散歩デビュー出来ます。また、事前にお散歩の練習をしていたとしても、しばらくはキレイに歩くことは出来ません。

外の世界や人間の文明に慣れて順化していかなければいけませんし、飼い主さんとの主従関係も作っていかなければいけません。

まずは首輪とリードに慣れさせます。

いきなり付けないで、ゲージの前に置いておいて、臭いと視覚に慣れさせます。

それに慣れて気にしなくなってきたら、首輪とリードでジャレて遊んでみます。直接臭いを嗅がせたり舐めさせたり噛んでみさせたりしながら、遊びの中で慣れさせます。

怖がらずに気にしなくなってきたら、コング遊びの中で、何となく着けてみてください。

そうやって徐々に慣らして首輪を付けたら、もう外さないことです。

ただし、あまりにも嫌がって後ろ足でずっとカイカイしている場合は、目を離す時だけ外してください。足が引っかかって危険だからです。

犬を見ていられる時間帯は、外さないで慣れさせることです。

遊びの中で付けてみて、特に嫌がらない場合は、もう外さないで付けっぱなしにします。


次に一緒に歩く練習ですが、これも例え家の中だったとしても、いきなり歩くのは無理です。

まずは、遊びや団らんの時間に、犬をゲージから出す時は常にリードを付けて飼い主さんがそれを持っておく癖にされてください。

いきなり歩かないで、まずはそうやって自然に一緒に過ごして制御することで、徐々にコントロールされることに慣れていきます。また主導性と毅然さも示せるので、主従関係作りにも良いです。

他には、誤飲事故やトイレの失敗も防ぎやすいです。

それを数日続けたら、遊びの中で時々一緒に歩いてみてください。ほんのちょっとです。ちょっと歩いてまた遊び→またちょっと歩いてみる→また遊び・・・

この繰り返して、少しずつお散歩の形に近づけてください。

それができるようになってきたら、徐々にリーダーウォークに近づけていきます。


さて、一方で外の世界へも慣れさせておかなければいけません。

家の中で一緒に歩く練習が、ある程度うまく出来るようになるまでは、犬をバッグの中に入れて連れ歩きましょう。

少し大きめのホームセンターやペットショップに行くと、ペット移動用の肩掛けバッグが売っています。車での移動時などにも使えて便利です。

ただ、無理に買わなくても、家にある要らなくなったリュックサックやエコバッグなどでも良いです。

子犬をそこに入れて、顔だけピョコッと出して外の世界を観察させてください。

その時、念のため飛び出して危険にならないように、犬にはリードを付けて持っておいてください。

そして、キレイで安全な場所に着いたら、そこで犬を降ろして地面に立たせて、飼い主さんはそこでノンビリ座って、その周りを犬にウロウロさせれば良いです。

距離は歩かなくて良いですので、なるべく長い時間そうやって外で過ごして、外の世界や人間の文明に慣れさせてください。


では今日はここまでといたしますが、絶対に本書とQ&Aサイトをご家族全員で熟読していただいて、家族会議をされてください。

家族としてのルールをしっかり決めて、お互いに指摘し合いながら犬のしつけ方を修正していってください。

今日お話したような内容はもちろん、環境や普段の接し方などなど、犬と暮らす上で必要なことはQ&Aサイトでほぼ全て網羅して解説してあります。必ず皆さんで熟読されてください。

では、これから頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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